「愛なんて、確かに不確かなものかもしれない。でも、その愛が無ければ、今の僕はここにいないんだ」
企画元様【illust/80979654】
最終イベント【illust/86540757】
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ミント・エインズワース(Mint Ainsworth)第一期【illust/82672877】
年齢:享年122歳(外見は全盛期の時の姿) 性別:男 身長:180㎝(角は20cm程度)
所属国:翠才国
総ポイント:300pt【精神:0/攻撃:0/技巧:0/魔力:300/幸運:0】
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【賢薬の鹿族 - 源 -】
いつかの時代の薬学者。
昼夜問わず薬の研究・開発に励み、かつて自分の伴侶である女性の一族の呪いに対する特効薬を作り上げた、エインズワース家きっての研究者。
晩年は伴侶や娘と共に薬の普及活動にも取り組み、学園の講師を辞めた後も、呪いと薬についての論文執筆や講演なども行っており、学者としての職務を担っていた。
その研究と職務全てが不器用な彼なりの、妻への、子供への、全ての人々への『愛』の証明だったのである。
愛する妻の寿命による老衰を看取り、自分も後を追うように老衰で他界。
女神による現界は全盛期の頃の姿となっており、自分が生きていた頃と変わらず稼働し続けている調薬工房の総指揮を担っている。
少し抜けているところや穏やかな性格は相変わらず。だがしかし、大昔、学生時代のまだ幼い彼を知る者曰く「随分と丸くなった」という噂もあるのだとか。
✾Family
妻:エルス・クルータさん【illust/82673258】(希望【illust/87559649】)
息子:カーミレ・エインズワース【illust/83875346】(希望【illust/87683074】)
娘:アリス・エインズワースちゃん【illust/83708564】(希望【illust/87568283】)
娘:エルダー・エインズワース【illust/83708233】(希望【illust/87676100】)
「…エルスさん、その手紙、まだ持ってたのかい?いや、僕としてはさすがにその恥ずかしいんだけどなあ…」
「届いた便りは全部取っておいてあるんだよ。差出人のこの人は奥さんかな。…幸せそうで、よかった」
「あちこち旅をして薬草を探してまわるって聞いた時は驚いたけど…でも、アリスは強い子だからね」
「エルダー、随分と立派になったものだよ。君は、誰よりも優しかったんだね」
✾Neighbors
かつての隣人:スピネルさん【illust/82672952】(希望【illust/86965422】)
かつての教え子:ダルジャンさん【illust/82739635】(希望【illust/86938378】)
「まったく、とんだ悪食になったものだね。…いや、悪食なのは昔からか。僕も色々食べられた張本人だもの」
「やれやれ…君も相変わらず振り回されて大変だね。なに?別に苦じゃないって?はあ…そうかい…」
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「愛って、非科学的だよね」
学園の図書室でそう言ったのは、齢が十くらいの少年だ。
少年はその年齢に比べてたいそう大人びていて、手に取っている本もおおよそ倍以上の年齢の大人でも難しいような論文だった。
「そりゃ、君みたいに文字が食べれれば簡単なんだろうけどさ。他人に抱く愛なんてもの、それこそ証明のしようがないじゃない」
現に、少年の家系はほとんどが身内同士の結婚で成り立っていた。自分と血の繋がる誰かにであればまだ理解出来るけれども、そうでない赤の他人に抱く『愛』という感情は、少年に理解しがたいものであった。
変な人ね、と頭上を飛び回る声を一蹴して、少年は手元の本に視線を戻す。
…かつて少年だった『その人』が、自分より一つ年上の女性に恋い焦がれ、頭を悩ませながらも薬品まみれのラブレターを量産する羽目になることなど、その時は知る由もないのだ。
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改めまして、素敵なご縁を頂き世代を紡いでいただきましたのあら様、ありがとうございました♡
2021-02-10 14:02:20 +0000