「あの子たちも元気で居てくれるはずさ。そりゃあ分かるよ、これでも父親だからね」
企画元様【illust/80979654】
最終イベント【illust/86540757】
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カーミレ・エインズワース(Kamille Ainsworth)第二期【illust/83875346】
年齢:享年40歳(外見は全盛期の姿) 性別:男 身長:179㎝(角は20cm程度)
所属国:翠才国
総ポイント:300pt【精神:0/攻撃:0/技巧:150/魔力:150/幸運:0】
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【賢薬の鹿族 - 授 -】
翠才国出身のとある医者。
実家を出て放浪の身であったがやがてアンジェロフィンチの女性と結ばれ、青月国にあるダイジョウジイン家に婿入りのような形になった。
女神による現界では全盛期の頃の姿になっており、現在はかつての故郷の翠才国にある避難所に流れ着き、救護活動を行っている。
自身の体を蝕む呪いにより短い人生であったが、晩年は学者としての論文を多く残し、屋敷やその周りの子供たちに勉学を教える『先生』でもあった。
彼の教え方は幼い子相手でも非常に理解し易く、教育者としての才能は彼の父よりも遥かに上で、薬の開発を行うより知識を授けることに向いていたのだろうと思われる。
彼の遺した知識と、彼が生きた軌跡は、決して無駄ではなく、今でも誰かの役に立っていることだろう。
✾Family
妻:ウイキョウ・ダイジョウジインさん【illust/83795568】
娘:フェンネル・エインズワース【illust/84717467】(希望【illust/87737889】)
娘:モルフィーナ・エインズワースちゃん【illust/84717593】
「おや…ウイキョウ、見てごらん。治癒術を使っても痣が出ないんだ、これならいくら無理しても…なんだいその顔?分かっているよ、さすがにもう倒れたりはしないから」
「生まれたときのことはよく覚えてるよ。髪色がとてもウイキョウそっくりで…『同じように』、素敵な女性に育ってくれたかい?」
「僕たちがいなくても、悲しみで『苦しまないように』…そういうふうに、立派に生きてくれたかい?」
父:ミント・エインズワース【illust/82672877】(希望【illust/87671928】)
母:エルス・クルータさん【illust/82673258】(希望【illust/87559649】)
妹:アリス・エインズワースちゃん【illust/83708564】(希望【illust/87568283】)
妹:エルダー・エインズワース【illust/83708233】(希望【illust/87676100】)
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気づいた時には、とある列車に乗り込んでいた。
車掌であろう女性に目的地を問うと、どうやらこの列車は避難所行きの便なのだと。
「そうかい。まあ、僕にはぴったりだね」
これでも昔は医者紛いのことをしていた身だ。…ああ、そういえばさっきの女性、誰かたちに似ていたな。
「おや…怪我をしたのかい?見せてごらん」
避難所の入り口で蹲る子供に声をかける。見ると、避難所の人混みのせいで転んでしまったのか膝には擦り傷が出来ていた。
泣かなくていい子だね、と頭を撫でてやれば、お兄ちゃんだから、と。
「お兄ちゃん、か。…そう、偉いね」
ふと、幼い頃に妹たちが森で怪我をして帰ってきたことを思い出した。
あの頃は二人とも泣きじゃくっていたけど…もう、慰めがいるようなほど、泣いてなんていないんだろうな。
「そういえば、あの子たちは元気かなあ」
聡明で勤勉で凛々しかった子。
泣き虫だけど優しかった子。
奔放で逞しい努力家だった子。
そして何より――――何より愛しい、わが子たち。
「まったく、無茶なんてしてなければいいなあ。…まあ、僕たちの子だから、心配はしてないのだけれどね」
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改めまして、素敵なご縁を頂き世代を紡いでいただきましたみと様、ありがとうございました♡
2021-02-11 04:01:07 +0000