「ずっとずっと作りたかったの。私の、大切な人たちのための――優しいお薬」
企画元様【illust/80979654】
最終イベント【illust/86540757】
✾
エルダー・エインズワース(Elder Ainsworth)第二期【illust/83708233】
年齢:享年約100歳(外見は43歳の姿) 性別:女 身長:155㎝(角は15cm程度)
所属国:翠才国
総ポイント:300pt【精神:0/攻撃:0/技巧:0/魔力:300/幸運:0】
✾
【賢薬の鹿族 - 癒 -】
毒専門の科学者を夫にもつ、エインズワース家の元研究者。 女神による現界後は親族と共に、主に調薬工房の手伝いを行っている。
両親が開発した呪いに対する薬を改良し、副作用の少ない安全な薬の開発研究を行っていた。彼女の作る薬は非常に評判がよく、現役を退いた後でも個人で薬を買い付けに来る人々もいたようだ。
若くして夫や子供を亡くしたが、それでも彼女はずっと笑顔を絶やさず、子孫たちに囲まれて幸せな余生を送っていた。
かつて愛する人にレディと呼ばれた彼女は、そのうち優しくて可愛らしいおばあちゃんと呼ばれ親しまれた。
そして最期にはきっと彼が迎えに来てくれる――そう思っていたのだという。
✾Family
夫:レェ・シャヌさん【illust/83708360】(祝福【illust/87611678】)
息子:セイボリー・エインズワース【illust/84717400】
娘:レェ・シャーリー・エインズワースちゃん【illust/84717519】(祝福【illust/87683048】)
「ずっと眠ってたことなんて、そんなことどうだっていいの。それだけ、私たちのことを考えていてくれたんでしょう?だからね、昔みたいに…もう一度、レディって呼んでほしいな」
「誰よりも家族のことを想ってくれてありがとう。最期まで本当に、お兄ちゃんとしてもお父さんとしても、立派だったよ」
「泣きたかったよね、苦しかったね、きつかったね…お母さんが助けてあげられなくて、ごめんね」
父:ミント・エインズワース【illust/82672877】(希望【illust/87671928】)
母:エルス・クルータさん【illust/82673258】(希望【illust/87559649】)
兄:カーミレ・エインズワース【illust/83875346】(希望【illust/87683074】)
片割れ:アリス・エインズワースちゃん【illust/83708564】(希望【illust/87568283】)
✾Others
探し物をしているあの子:【illust/86893257】
探し者が得意なあの子:【illust/83708304】(希望【illust/87097587】)
「探し物をしているの?それなら、とっても得意な子を知ってるわ。可愛い可愛い、素敵な魔法使いさんよ」
「昔かくれんぼしたとき、私がお父さんの薬品庫で迷子になっちゃったじゃない?あの時に一番に見つけてくれたの、今でも覚えてるの。…だからね、力を貸してあげて」
✾✾✾
小さい頃、兄が薬を飲んでいたのを知っていた。
自分や片割れが飲まなくても平気なそれは、とてもとても苦くて、口直しにお母さんが作る甘いクッキーを食べても足りないんだって。
兄は家を出て、遠いところで医者になったらしい。
片割れは、薬草の研究でたくさんの人を救おうとしている。
…心配性なくせに、おっちょこちょいで、本当は弱虫な私は、二人みたいには何も出来ないことが、本当は悔しくてたまらなかったのだ。
「だからね、せめて、優しい薬を作ろうと思ったの。小さい子でも、お年寄りでも、みんなが飲める、優しい薬」
私だって、才能なんてなかった。
でも、それでも、前に一歩だけでも踏み出す勇気があれば大丈夫。
「探し物なら、得意な子を知ってるわ。かくれんぼをしていた時、私たちを見つけるのが一番上手だったのは、いつもあの子だったから」
だからね、頑張って。…私も、もう一度、頑張るから。
「シャヌさん」
名前を呼ぶのも、いつぶりかな。ううん、そんなに永い時間じゃない。例え悪夢に囚われていても…私の傍に、心に、居てくれてたでしょう?
話したかったことがいっぱいあるの。大好きだったジャム入りの紅茶も用意してあげる。
「待ちきれなかったから、私から迎えに来ちゃった。…ねえ、私たちの家に、帰りましょう?」
✾
改めまして、素敵なご縁を頂き世代を紡いでいただきました710様、ありがとうございました♡
2021-02-10 16:54:33 +0000