【ハナムケ】アカネ【3期】

mituki
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こちら【illust/67637283】の3期目、1家系目です。どうぞよろしくお願い致します。

◇アカネ(明音)・シルフルール
 所属国:シータ=レイア
 所有ポイント:120pt (70<前期pt>+30<継続pt>+20<イベントpt>=120pt)

シータ=レイアにて植物を育てる栽培者の青年。
その歌声は聞く者を奮い立たせ、茎葉の成長や花の発色を促して薬効を高める。
しかし当の本人は災禍の発端である白い雨を思わせる己の歌を厭い、人前で歌う事は無い。

◇家族
 父:紗絽【illust/70079327
「強くてかっこよくてでっかくて、街のみんなにも頼りにされててさ。
 父さんなら何にも負けないってずっと思ってた。…今でも時々信じられなくなる。
 だけどおれは、泣いてばかりじゃいられない。家族で男はおれだけなんだから。
 父さんの代わりに、父さんが守りたかった分まで、おれが母さんと姉ちゃんを守るんだ」

 母:イオン・シルフルール(70pt)【illust/69585327
「父さんがいた頃はあんなに泣き虫だったのに、おれたちの前じゃ絶対泣かなくなった。
 だからおれは、もっと強くならなきゃいけない。母さんが安心して涙を流せるように」

 姉:紗音・シルフルール【illust/70693003
「姉ちゃんの薬がよーく効くのは知ってる!けどさあ!絶対沁みるやつだろそれ!!
 遅刻したのも怪我して来たのもおれが悪かったって、だからちょっと待っ…ぎゃー!」
「優しい人だ。母さんを支えて、おれを励まして…不安なのは姉ちゃんも同じなのにな。
 おれたちがまた前を向けたのは、姉ちゃんのおかげだから。幸せになって欲しいんだ」


◇引継ぎ要素・種族まとめ【novel/9749975
◇スキル
【歌楽】楽の音のように透き通り、大気を震わす歌声。大気中の魔力を結晶化させて煌めく光の粒を生む。
【紫暮れ舞】空間把握力に優れ、舞い踊るように武を揮う。
【封じの花】自ら封じた増幅の歌。心の花は未だ開かず。

◇素敵なご縁を頂きました。婚姻ありがとうございます!!
 レフコニア所属、ラズリトさん【illust/70479828

「…何度も言ってるだろ、おまえには関係ない。他人の事情は結局、他人事なんだから。
 おれがどれだけ傷をこさえようが、おまえは痛くもなんともないだろ。そういう事だ。
 生きる上で何を捨てるのも、何から逃げるのも、そいつの勝手だ。好きにすればいい。
 それが生きるって事だから、おれは誰に馬鹿にされようと生き方を変えるつもりはない」

 厄介事に手を出したのは、別に大それた理由も無い。ただ放って置けないと思っただけだ。
 怖い思いをした少女にきつい物言いをした自覚はあって、拒絶されるも当然と思えて。
 それだけに、その後も幾度となく顔を合わせる事になったのは、些か想定外だった。
 再び、三度と邂逅を重ね、懲りずに衝突を繰り返す。そんな時間が徐々に増えていった。

 冬の朝みたいなやつだと思った。風は澄み、大気が冴える。逢う度一つ、目が醒める。
 ふとした時にその姿が脳裏を過ぎっては、それから幾許もなくして目の前に現れるのだ。
 言霊とは、声に出さずとも働くものなのか。音にすればもっと、強く働くのだろうか。
 そんな思いに及んだ理由にも、心の奥で芽吹いた想いが根を張る事にも気付かぬままに。

「仮初めの力に頼っても意味がない。もっと強くならないと、いざって時に何も守れない。
 そんなの、二度とごめんだ。だからおれの手で育ててる。植物も、おれ自身の事も。
 …白い雨が近付いてる。おまえの足なら難なく抜けるだろうけど…雨避けだ、持ってけ。
 ばあちゃんに貰った大事な布だ。失くすなよ、その内返せ。どうせ、すぐにまた会うだろ」

 窮地にふわり、舞い降りた木の葉は見覚えのある夜明けの色。沢山の悪態と的確な指示。
 最後に隠れた小さな本音に、内から何かが湧き起こる。意志を押し、痛む身体を動かした。
 辿り着いて向き合って、己に科した封を解く。想いを乗せた音が連なり、旋律となる。
 夕焼け空に響く歌詞無き歌は煌きを生み、舞い上がる光が二つの影に染み込んでいった。

「…歌うのは久しぶりなんだ。いくらか音程が外れてたかもしれないが、許せ。
 おれは言葉が上手くない…いや、違うそうじゃない。…おまえに、歌詞を付けて欲しい。
 意地っ張りはお互い様だ。一つを伝えるのに、ずいぶんな回り道をするのがおれ達だ。
 だからおまえの言葉、おまえの想い。おれはもっとラズリトの音が聞きたい。…ダメか?」

 ***

「火の粉も灰も、風に乗り空へと昇る。歌も言葉も魂も、いずれは同じ場所へと辿り着く。
 …誰かの言葉や想いを聞いて、生まれた願いや感情は全部、おまえ自身の言の葉だ。
 おれに翼は背負えないが、後押す風にはなれる。おまえに出来ない分は、おれが届ける。
 だからリト、おまえは自由に走れ。どこまでも、いつまでも。おれが一緒に駆けるから」

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2018-09-03 12:57:31 +0000