【ハナムケ】紗音【3期】

tokiruki
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朽ちゆく世界にハナムケを【illust/67637283】様の3期、お邪魔させていただきます

❖名 前:紗音(シャノン)・シルフルール 70pt/30+30+10
❖年 齢:20
❖所 属:シータ=レイア
❖一人称:ボク/二人称:君
❖家 族
父:紗絽【illust_id=70079327】 30pt
「いつまでも子供っぽい人だった。アカネくんに本当にそっくりだった。ボクにもう少しだけ力があれば
 最期の時に間に合っていたなら、救うことができたのかな…。今でも、少し後悔してるんだ。」
母:イオンちゃん【illust/69585327
「見て見て!母さんには全然及ばないんだけど、きれいな花が咲いたでしょう?だって母さんの娘だもの」
「母さんにはずっと笑っていて欲しいけど…父さんが死んでから、無理してないか、それだけが心配なんだ」
弟:アカネくん【illust/70528489
"アカネく~~ん?アカネくん?アカネ!返事しなさい!こらーー!!!約束の時間過ぎてるじゃない!"
「アカネくんの歌はとても元気が出る歌声だから、お姉ちゃんは好きなんだけどな?
 ねえ、また、白い雨の脅威が去ったら、母さんやボクの前で歌ってくれる?」

❖スキル
【獦子鳥の血族】
四原色を捉えることのできる目を持ち、紫外線の領域まで見ることができる
目利きに優れたものが多いが夜はほぼ見えない
また獦子鳥の血を引くもの同士でテレパシーのようなものを使うことができる
【水界水声】
大気を震わす透き通る歌声。大気中の魔力を結晶化させて煌めく光の粒を生む
紗音の生み出す煌きは、落ちた箇所に竜胆が芽吹き魔術結界が生じる仕組み
魔術結界は内に居る者の傷を癒やすが、流行りの疫病の快癒には残念ながら効果は見られない

❖引き継ぐ種族
巡輪童子【illust/68862537】風煌族【illust/68608340】ラグ・トゥドゥ【illust/68747992

❖ 素敵なご縁を頂きました (9/24)ジルさん【illust/70812491
叔従母の住んでいた国が最期を遂げて5年。
まるでこの世界の情勢など、嘘のように穏やかで静かな
シータ=レイア内の、とある森の奥深くに紗音は住んでいる。
壁に吊り下げたドライフラワーや、魔力の宿る花びらを沈めた小瓶に囲まれ
何事もない、穏やかで平坦な日常。そこにある日、一つの大きな変化が表れた。

「…やぁ、よく来たね」
小さな家の直ぐ側の泉を眺めているときだった、
急に横の茂みから深い黒髪に黄昏色の瞳をした若い男が飛び出してきた。
整った美しい顔立ちの中に少し驚いたような、どこか拍子抜けしたような気配を感じる。
…そちらも驚いているようだが、驚いたのはむしろ此方の方。
訪問者はさして珍しくはないが、急に街道から外れたところに登場されては
肝が座っていても驚くというもの。まだドキドキする心臓の音を聞きながら、
紗音は平気そうな面持ちで、一言、客人に歓迎を伝えた。

その男は名を「ジル」といった。不思議な響きの声をしている。
ジルは現在、紗音の住む家の中、向かい合う形で紅茶を飲んでいるところだ。
…というのも、少しだけこの人物に興味が湧き、自ら家に招いたからなのだが…。
携えている物騒なもののこと、神妙な面持ちで何か考え事をしていること…
聞きたいことが次々と頭をよぎる。さて次は何を話そうかと思案していると
不意に謝罪の言葉を告げられた。「へ?」と、突然のことに面食らっていると、
どうやら「森に住む『魔女』の討伐」でこの地を訪れたとのこと。合点がいった。
自分を狩りに来たこのジルという男は、きっと想像していた「魔女」と「私」との
想像のギャップに困惑しているのだろう。無理もない、姿だけを見たら子どもだ。
ついでにいうと特に邪悪な気配をまとっているわけでもない。
「なるほど、だからその装いなのか…。ーしかし困ったな…
残念だがまだ私はここで死ぬには早すぎると思うのだが…、ジル、君はどう思う?」
自分でも変な質問をしたと思った。

現在の状況としては、すこしマズい。
この不安定な世界情勢の中で広がった波紋が、大らかなこの国の民にさえ広がっている。
普段はあんなに気の優しかった人々でさえこんな小さな不安の芽を摘もうとするのだから…。
…そう、ならば一度、ここから姿を消してみてはどうか。
「ジル、ここで出会ったのもきっと何かの縁だ、一つ頼まれ事をしてくれないか?」
対面の青年に小さな体をズズイと近づけ、突拍子もない言葉を発した。
その言葉に対しての返答は、概ね予想通りといったところ、予想はしていた
「ならこれは仕事の依頼だ、ジル。この森から私を連れ出してくれ!」

その夜、村人は森から出てくる一人の男を目撃した。
その背には自分たちが「魔女」と称した子供の姿があった。
見たところなんの外傷もないが、討伐は成功したのだと口々に喜びの声を上げる。
「よくやってくれた!」「これは褒美だ、受け取ってくれ」「ぜひ夕飯をご馳走させてくれ!」

―村から離れ、どこかの街へと伸びる街道を歩く青年の背から
「好き勝手言ってくれるな…ほんと、さすがの私も多少傷つく…」と
少し悲しい声色の紗音が愚痴を漏らす。
そして腕からするりと抜け出し、夜も遅い、ここで一泊しよう、と準備を始めた。
とりあえず青年の荷物に紛れ込ませた自身の研究資料や薬小瓶を手際よくまとめると、謝礼と感謝の言葉を述べる。
「本当に助かった、ありがとうジル。嫌な思いをさせてしまって本当にすまない。
で、もしよければなんだが、少しの間君の旅に同行させてもらえないだろうか。
あ、嫌なら断ってくれても構わないんだけど…。もうすこし君と話がしたいと思ってね」
その提案には流石に少し困っている様子だった、先程もそんな顔をしていたな、と紗音から自然と笑みが溢れる。
「答えはどちらでもいいよ、なに、人生長い旅路だ。きっとまたどこかで合う機会もあるだろうし‥ ん…?」
気の所為かもしれない、しかし、一瞬、ほんの一瞬だけ、その青年は
とても寂しそうな顔をした。この時は、まだその理由を知る由もなかった。

~後日追記、小説機能に移動予定~

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2018-09-14 13:43:56 +0000