「朽ちゆく世界にハナムケを」、3期もよろしくお願いいたします。
「どうせ消えるわ、どんな言葉も、どんな想いも」
--ラズリト・セイラン・ラドアルヒェ--
女/15歳/154cm/ 一人称:わたし、リト/二人称:あなた、アンタ
所有ポイント:120pt <前期80pt>+ <継続30pt>+ <イベント10pt>
父:ランドウ【illust/69526283】
「……もう、分かってる。父さんは、黙ってて」
(わたしは父さんみたいに強くないしお兄ちゃんやお姉ちゃんみたいに優しくないもん)
母:フラグリ【illust/69569168】(80pt)
「母さん、あのね…。ええと、違うの、お腹が空いてるんじゃなくって。…うん、食べる、けど」
(母さんが言の葉を送るところを見るのが、好きだったの。赤い炎が花びらみたいで、キレイだった。
…今はあんまり、好きじゃない。だって焼け落ちて戻ってきちゃうんだもの)
兄:アオニビ【illust/70480072】
「アオ兄、最近、お父さんみたいだよ。…うるさい」
(翼が大きくなりすぎて、何かあった時に逃げらんなくてもわたし知らないから)
姉:ベニアケ【illust/70509188】
「別に…走りたくて走ってるわけじゃ、ないけど。…うん、行く、ベニ姉とご飯、食べたい…」
「ベニ姉、また泣いてる。他の人のことなんて、ほっとけばいいじゃない」
(人のことばっかりでさ、お姉ちゃんが辛くなった時に、辛い気持ちを預かってくれる人はいるの?)
・
「言の葉を送りたいなら母さんかアオ兄に頼んで。泣き言聞いて欲しいんならベニ姉のとこ行って。
わたしには、できない。…できないの」
運び屋の家の末娘。空っぽの器に苛立ちと不安だけ溢れさせた将来未確定な悩める10代。
母に似ず身体は丈夫だが自分の気持ちを言葉にすることは苦手で、口より先に手足が出るし
なんなら櫂も炎も出る。迷惑。
離れた人に会いに行くことも手紙を送るのも困難になりつつある世情から
言の葉の力を求められることも多いが、頑なに誰かのために力を使うことを拒み続けている。
家も家族も嫌いではないが、息苦しさにどうしようもなくなるとふらっと家を出て、
疲れるまで国中走り回っては帰ってきて眠るのを繰り返すプチ家出常習娘。
時折誰もいない所で自分宛に言の葉を紡いでは雪空に舞う葉をぼんやりと眺めている。
髪飾りにしているのは今はもういない赤の国の鳥の羽。美味しかったんだけどな。
9/5:素敵なご縁をいただきました!アカネ・シルフルールさん(illust/70528489)
赤毛なんて母さんやお姉ちゃんで見慣れてるはずなのに、アンタの赤はあの日の空みたいで。
見たくないのに、目が離せなかった。
続き→novel/9688058
【スキル】
--梓の言の葉--
預かった言葉を木の葉に変じ、風や水の流れに乗せて遠く離れた相手に届ける。
配達の媒体として宛先人の体の一部か持ち物が必要。
媒体さえあれば相手の居場所が分からずとも届く言の葉だが、赤の国の消滅以降宛所に
辿り着かない葉が増えた。手のひらに戻り焼け落ちる葉は告げる、
想いを届けたい相手は、もうこの世のどこにも居ないのだ、と。
--かかと落とし--
思春期女子の苛立ちが凝縮された無慈悲な一撃。
--三枷の灼環--
祖父が受けた呪いの誓約。火山の精霊とその眷属を自由に使役でき、炎や熱への耐性を
得るが命乞いをする者の命を奪う事があれば首に焼き付き絶命する首枷。
ラズリトが使役する精霊はフェール・イールの火山の残り火に過ぎず、力も弱い。
気まで弱いのかいつもうなだれ気味。
--漕ぎ出でぬ櫂--
今はまだ、向かう先も分からないまま。
スキルや種族の詳細についてはこちら(novel/9688058)にまとめております。
・
――燃える空の色。夜遅く戻った父の見たこともない硬い表情。
雪空に舞うたくさんの言の葉と、焼け戻った葉で爛れた母の手のひら。
彼女の空っぽの翼に宿っているのは、そんなあの日の記憶。
2018-08-31 15:00:56 +0000