朽ちゆく世界にハナムケを【illust/67637283】様へ2期、新規家系としてお邪魔させていただきます
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❖ 名 前 : 紗絽 -シャロ- 30pt
❖ 所 属 : エステロント
❖ 一人称: 俺/二人称:お前
巡輪童子の父と獦子鳥族の母の間に生まれた子供。
兄の紅霞と逆に獦子鳥の血が濃く巡輪童子の血が薄いのか、
母と同じ紅色の髪を持ち、兄姉とは違い輪竜胆を受け継がず生まれた。
紗絽の中ではそれが大きなコンプレックスとなっており
兄妹の誰よりも父のようであろうと、獦子鳥の里で修行に勤しみ育った。
とても快活な性格で曲がったことが嫌い。座学はめちゃくちゃ苦手。
鳥ゆえかキラキラしたものに目がなく、石集めが趣味という変わり者。
父同様に武器を扱うことに長けており、その腕は兄の紅霞をも凌ぐ。
まだまだ幼いながらも里の人々の旅路を守護する役目を担うことも多く
里の者からも好かれているし、自身も種族の暮らす里が好き。
母同様に少し物忘れ癖があり、よく旅路で迷子になる。
そのため土地の人の世話になることが多いとか。
「な~~な~~~!お前どこ行くんだ?ついてってもいいか?」
「うっさいな、それは俺も気にしてんの。今度言ったら許さねぇからな」
【獦子鳥の血族】<illust/68516181>
四原色を捉えることのできる目を持ち、紫外線の領域まで見ることができる。
目利きに優れたものが多いが夜はほぼ見えない。
また獦子鳥の血を引くもの同士でテレパシーのようなものを使うことができる。
【輪竜胆の教え】<illust/68862537>
巡輪童子の父より受け継いだ戦技。どんな武器でも器用に扱うことができる
❖ 家 族
父:紗久夜さん【illust/68862537】
母:ベニ【illust/68516181】(30pt)
兄:紅霞【illust/69649334】
姉:由羽緋ちゃん【illust/69659891】
❖ 素敵なご縁を頂きました (8/9)イオンさん【illust/69585327】
「兄ちゃん、別に同行するの俺じゃなくても良いだろ…」
鮮やかな赤毛に紫色の目の少年"紗絽"は、羽耳を大幅に垂れ下げながら
無言で前をゆく兄"紅霞"に不機嫌な様子で話しかける。返事はない。
故郷のエステロントを遠く離れたシータ=レイア、
紗絽は兄と共に叔母の家を尋ねるため、とある小さな水辺の街を訪れていた。
美しい水辺以外特に目立ったものもなく、紗絽にとっては多少面白みにかける。
経由地であるこの街で何泊かするとのことだった。
(…キレイだけど小さい街だな…なんにもなさそう)
はぁ…っと兄にも聞こえるような溜息をつき、
一路、これからの経路の確認のため、街の情報屋へと二人は向かった。
「…紗絽」と、前を歩く紅霞が歩みを止め、進路を指さした。
遠目にもわかるくらい、街の一角に人だかりができている。
その中心から聴こえてくるのは、初めて聞く声、歌、音色。
国が違えばもちろん文化も違う、紗絽は耳にした歌声に胸の高鳴りを覚えた。
なにもない街だと思ったけれど、あそこには何か面白いことがあるのかもしれない。
「これ、女の子かな。一体どんなヤツが歌ってるんだろ?」一度気になってしまうと
どうしても確かめずにはいられない性分なのは、兄もよくわかっていたようで、
「時間もある、見てきたいなら行くと良い」と顎をクイっと動かし行動を促した。
明らかにキラキラとした笑顔を浮かべ「ちょっと様子見てくる!」と一言告げ
人だかりの隙間を縫うように走って声の主の元へと向かう。
上へ下へ、右へ左へ…真っ赤な髪を揺らしながら少しずつ進んでいく。
最前列まで来たのだろうか、急に視界が開け、声の主をその目に捉えた時
誰かの足に躓き、ものすごい勢いで頭から転倒してしまった。
歌もやみ、しん…とした空気が紗絽を包む。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
周りの時が止まったかのような空気の中、ぐぐ…っと静かに立ち上がり
瞬時にもと来た人混みを再びかき分け、その場から逃げた。
その時一瞬だけ、歌い手の顔を、目を、見たような気がした。
年は同じくらい、少しボーイッシュな藍色の髪に金色の目をした小柄な少女。
「や!!!!!!!やっちまった!!!!!!!」
数日この街に滞在しなければならないというのに、
しょっぱなから大勢の前で変に目立ってしまった。
明日からきっと憂鬱な数日を過ごさなければならないのだと、
まだその時は、そう、思っていた。
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「…お前昨日歌ってたヤツ…、だよな…(や、やっぱ顔みられたのか…)」
「お前が歌うと、なんでか周りがキラキラするよな…!すごいなお前!…え?
名前?イオン…イオンか、うん、覚えたぞ、俺は紗絽。よろしくなイオン!」
「俺のこと、そんなふうに言ってくれたの、イオンが初めてだ…。なんていうか
お前ってすごいよな、俺よりチビなのに、ずっとずっといろんなコトを知ってるし
いろんなものが見えてるんだな。きっと父ちゃんや母ちゃんもスゲー人なんだろうな」」
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「2年後だ。2年後、絶対に俺はもっともっと強くなってお前を迎えに来るから。
もうイオンを怖いめには絶対合わせない、俺がずっとずっと守るから!
だから!イオンも…お、俺のこと信じて、待ってて欲しい…。その…ええっと…
気が早すぎるけど‥、そしたら、俺と一緒になってくれないか?って…どう?」
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問題がございましたらお知らせください。よろしくお願いいたします。
2018-08-07 16:49:07 +0000