「……何か、忘れてる気がするんだ。大切な――――誰かたちを、」
企画元様【illust/80979654】
最終イベント【illust/86540757】
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水雨 竜胆 第四期【illust/85698305】
年齢:享年40歳(外見は全盛期の姿) 性別:男 身長:193㎝(角は20cm程度)
所属国:青月国
総ポイント:400pt【精神:0/攻撃:0/技巧:300/魔力:100/幸運:0】
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【賢薬の鹿族 - 救 -】
青月国にある水雨家にかつて生まれた長男。
水雨の里の当主の座につくことはなかったが、当主であった妹を陰ながら支え、同業者でもある美しい女性とも結ばれた。
呪いに蝕まれる体を酷使していたため生前子供を成すことはなかったが、最期まで夫婦仲睦まじくあり、自分の使命を全うしたのだという。
女神による現界時は妻と出会い、結ばれた後の姿。
生前は使役していなかった泡傘鯨の姿が現れ、その体内に溜め込んだ膨大な魔力はほぼ無限下での治癒術の使用を可能とする。
現在は妻の出身でもある翠才国の避難所を訪れ、怪我人の救護活動に奮闘している。
✾Family
妻:水雨フェアンさん【illust/85905753】(祝福【illust/87558549】)
?:???【illust/86893258】
?:???【illust/86893316】
「何度謝っても、許されないことかもしれない。だけど、こんな俺を最期まで支えてくれて……ありがとう、フェアン」
「…………その髪留め、」
「…………お前たちは、もしかして、」
父:水雨志青さん【illust/84805683】
母:水雨フェンネル【illust/84717467】(希望【illust/87737889】)
妹:水雨桔梗【illust/86131940】(希望【illust/87934341】)
妹:水雨明灯ちゃん【illust/85698683】(祝福【illust/87578601】)
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永い永い、夢を見ていた。
父が居て、母が居て、妻が居て、妹たちが居て――『子供』が居た。
普通であれば必ず違和感に気付く夢。だけど俺は、その光景を当然のように見ていた。
まるで、俺がそう生きてきたかのように。
目を覚ますと、いつか死に別れた妻の姿。
やはり、先ほどまでの光景は夢なのだろうか……そう考える暇も無しに、避難所にはどんどんと怪我人が押し寄せる。
「フェアン、すまん、包帯を……」
取ってくれ、そう声を掛けようと思ったが、案の定あちらも対応に追われているらしい。すると別の医者だろうか、見慣れない男が包帯を渡してきた。
「悪い、恩に着る」
男は何も言わずに微笑むと、ついそこで転んでしまったのだろうか、膝に怪我をしている子供の手当てへと戻って行ってしまった。
……ああ、そうだ、もう一つ。
自分の胸元に触れると、ちゃり、と音が聞こえた。以前から使用していた、魔力の貯蔵庫でもある宝石は消え、そこには見覚えの無い花の形をした宝石があった。
(……何か、忘れてる気がする)
宝石からは、確かに自分の魔力を感じる。
だがしかし――自分はこれを、いつか、『誰か』に渡した気がするのだ。
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改めまして、素敵なご縁を頂き世代を紡いでいただきました丹柚とーふ様、ありがとうございました♡
2021-02-20 07:16:14 +0000