「あらあら、またお腹が減ったの?それじゃあ……遺さず、食べちゃいましょう」
企画元様【illust/80979654】
最終イベント【illust/86540757】
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水雨 フェンネル旧姓:フェンネル・エインズワース(Fennel Ainsworth)第三期【illust/84717467】
年齢:享年32歳(外見は全盛期の姿) 性別:男 身長:160㎝(角は15cm程度)
所属国:青月国
総ポイント:300pt【精神:0/攻撃:300/技巧:0/魔力:0/幸運:0】
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【賢薬の鹿族 - 護 -】
青月国にあるダイジョウジイン家に生まれ、水雨の里の当主に嫁いだ女性。
呪いにより若くしてこの世を去ったが、その最期は彼女にとって納得のいくもので、それでいて何よりの幸福であったという。
幼い頃に両親を亡くしたせいか、かつての彼女は自らの新しい家族を求め、愛する夫との間にも多くの子宝に恵まれた。短い人生であったが、彼女は紛れもなく幸せだったのだ。
女神による現界時は全盛期の姿。ただ一つ違うことは、生前彼女の魔力を喰らい続けた泡傘鯨がその魔力によって肥大化したことでその凶暴さが増したこと。
彼女が敵と認識したものを跡形もなく残酷に喰い散らす。
愛する者を『護る』ためだけに存在する、異形の怪物である。
✾Family
夫:水雨志青さん【illust/84805683】
息子:水雨竜胆【illust/85698305】(祝福【illust/87911697】)
娘:水雨桔梗【illust/86131940】(希望【illust/87934341】)
娘:水雨明灯ちゃん【illust/85698683】(祝福【illust/87578601】)
「志青さん、これ覚えてる?ふふ、あなたに初めて貰ったプレゼント。お土産だって渡してくれた時、とっても嬉しかったのよ」
「あの子、最期まで『約束』を守ってくれたのねえ。あらまあ、それに素敵な子たちまで。無事に帰ってきたら、沢山甘やかしてあげなくちゃ」
「…泣いているの?…ううん、そうね、あなたは私に似ているものね。きっと、大丈夫よ」
「まあ、まあ、そんなに曇った顔。だめよ、明灯ちゃんはお日様みたいに笑ってくれないと…お母さん、寂しいわ」
父:カーミレ・エインズワース【illust/83875346】(希望【illust/87683074】)
母:ウイキョウ・ダイジョウジインさん【illust/83795568】
娘:モルフィーナ・エインズワースちゃん【illust/84717593】
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お父様のことが、嫌いだったの。
自分だけさっさと逝っておいて、家族のことは放ったらかし。
お母様がよく「あなたたちのことをちゃんと愛してた」って言ってたけれど、そんなの嘘。
フィンは生まれたばかりだったから覚えてなくて当然だけれど、生きてた時だって、お父様に構ってもらったためしがないのよ。
水雨の家に嫁ぐことが決まって、お屋敷の書物の整理をしてたら、写真を見つけた。
お父様のことを思い出すのが嫌で、それまで避けていた書斎の本棚から。
「……どうして、」
それは、生まれたばかりの私を抱えて微笑む、お父様だった。
だから、自分はいつか出来る家族をめいっぱい愛そうって決めたの。
命が永くないことは分かってた。だからその分、色濃く。
少しでも、記憶に残るように。愛されてたって、分かるように。
ねえ、志青さん。私、あなたのことが大好きだったの。
もう助からないってわかってたのに、私を救おうとしてくれた。その気持ちが、何よりも嬉しかった。
「だから今度は、私があなたのために頑張る番よ」
鯨が咆哮する。全てを喰らうそれは、まるで私を食べてくれたあなたに似ていた。
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改めまして、素敵なご縁を頂き世代を紡いでいただきましたりんご様、ありがとうございました♡
2021-02-13 10:27:10 +0000