■ポラリスの英雄歌【illust/80979654】第五期参加キャラクターになります。
(2/10)来期の方針が定まったので、婚姻タグを外しました。
当家系のアフター参加の際はどうぞよろしくお願いいたします。
■キャプション全文【novel/13839826】
■クロア・ヴィヴ
23歳/女性/160㎝/翠才国
総ポイント125pt
運命数[1]
先代キャラクター:シンシャ・ヴィヴ(故人)【illust/85698566】 総ポイント:50pt
先代婚姻相手:セラフィータ・クラウィスさん(故人)【illust/86412681】
今期妹:フェリーゼ・クラウィスさん【illust/86995292】
味わうように文字をなぞり食べ、香るように文字に色を見る。文字を主食とする魔力生命体、妖精のような存在。現在は魔術式駆動機械人形の素体と妖精体を使い分けて生活している。どちらも自分自身であり、生きていく上で欠かせないもの。
本の虫として現れた特徴はチョウトンボ。羽化前はヤゴの特徴を持っていたこと、羽の形状、飛び方などからそう推測されている。見た目だけは優雅に見えるがトンボであるため、それなりに気性が激しい部分がある。それは竜の性質がもたらすものでもあるのだが……本人にその自覚はまだ、ない。
***
両親が死んでいた。
ああ、ついに、やっぱり。浮かび上がる感情につい溜息をつきながら、少しだけ開いていた窓を閉める。
母さんの具合が悪かったのは最近の話ってわけじゃない。ここ数年、ずっとずっと、体調が悪そうだった。ぼんやりとした予感のようなものは日増しに強くなっていて。だから、お別れの日が来てしまったんだって、その日は近いと分かってはいてもできればずっと来てほしくなかった「ついに」だった。問題なのは父のほうで……少し夜型の生活をしてるところはあったとはいえ、ただそれだけで、健康そのものな人だったのにな。
父は、「やっぱり」母さんがいないと生きていけなかったんだろうな。
母さんを看病する合間にせっせと権利書やら何やらの整理をする父さんを見ていて、ずっと違和感は感じていたのだ。これじゃまるで、母さんだけじゃなくて、父さんも近いうちに死んでしまうようだって。「父さんと母さんは病めるときも健やかなるときも一生一緒にいるって決めてるんですよ」なんて、ただ妻にデレデレしてるだけの胸焼けするような言葉だって思っていたのだけれど。――死が二人を分かつまで、とは、父は一言も続けたことがなかったな、と。
さすがにその違和感を、はっきりと口に出すことはできなかった。そうだって言われてもどうしたらいいか困ってしまうし。いやまさかそんな、と思っていたかったのもきっとある。この違和感はちょっとした勘違いで、死の気配ではないと、そう信じていたかった。
「父さんはさ、ほんと母さんのこと大好きだよね」
「もちろん。どうしたの今頃になって」
「いやー改めてね、母さんだけしか見えてないって感じだなって思っただけ」
「そりゃね、セラフィータは俺の……唯一のひとだから」
父の顔が複雑な笑みを形作る。悲しんでいる?喜んでいる?そのどちらもが混ざったような、なんだかよく分からない表情だった。
今思えば父さんはずっと、母さんがいないと生きていけないって分かっていた。だからいやな予感が近付いてくるようだった母さんと違って、同じ強さでその気配を感じ続けていた。
「きっといつか分かるよ。君だって俺の娘なんだから」
この人がいないと生きていけない。この人となら死ぬのも怖くない。そんな感情を理解できる日なんて、本当にくるのだろうか?
だって私、父と母を見ても、仲がいいんだなあと思うばかりで、羨ましいとか憧れるとかそういう感覚になるほど二人の関係に想像力を働かせることができない。
家族のことが好き。楽しいことが好き。美しいものが好き。毎日明るく悩みなく生きていきたいと思う。
それらを壊すようなもののことが、好きじゃない。平和な日々を脅かすような敵ならば排除しなくてはと思う。
どちらも本当の好意と敵意。でもきっと、これはまだそんなに強度が高くない。揺るぎない強い気持ちというのはそれだけでなにもかもを変えてしまうと、事実としては知っている。私の父はそういう男だったのだから。
それだけに人生の全部を持っていかれるような、強い強い感情を……実感として、知りたいと思う?知りたくないと思う?
それすらもまだ、私には、分からないのだった。
■種族設定/引継ぎ要素
ヴィヴ族(鰭墨竜)【novel/13666650】スキエデッセンティア【illust/82672952】魔術式駆動機械人形【illust/82070769】月光狼【82739635】白の花籠り【83038098】
クラウストラ【illust/83311903】本の虫【illust/82869719】ナジュム族【82672868】ヴォルシュ家【83125413】死告鳥【82936949】
他、両親CSを参照ください
■スキル
・因枳羽花・夜天蜻蛉の番人(トライフォリアータ・ネフ・エッセンティア)
└星花の守護
癒しと守りの魔術を得意とする。星の恩恵と白花の加護を元にしたような性質だが、妖精への羽化に伴い加護を授かる側ではなくなった。今は彼女が誰かに守護を与える側である。
└封鎖魔術
魔力を押し固めるようにして障壁を構築する術式。父が使っていた魔術に、母方の施錠魔術が合わさり、より強固に対象を閉じ込めることができるようになった。
└輔星の瞳
さまざまなものを視て解析することができる。昼間でも使えるが夜間の方がより高い効果を得られる。
2021-01-07 15:06:22 +0000