■ポラリスの英雄歌【illust/80979654】第四期参加キャラクターになります。
■キャプション全文【novel/13839826】(最終更新日:1/16)
■(12/23)素敵なご縁を頂きました!
セラフィータ・クラウィス【illust/86412681】さん
「俺、セラフィータのこと好きですよ。ずっと一緒にいたいです。あー、共同で調査したいとか研究したいとかそういう意味じゃなくて、恋愛って意味でね」
学生の頃からずっとずっと側にいたんだ。
この手に止まってくれるでしょう、捕らえられてもいいんでしょう?
まあ、いまさら逃げようったって逃がしませんけどね。
***
彼女の体質が悪い方に変化してから三年。一日一日が長くて、けれど、過ぎてしまえば早かった。今はもう、俺にもわかる。すぐそこにある明確な死の気配。
彼女の手を握って、ゆっくりとした鼓動を聴いている。開けた窓から吹き込んでくる風は静かで柔らかくて、両親がいってしまった日のことを、少しだけ思い出した。
「君のこと、一人にしませんから。そう言ったでしょ?」
俺がどれだけ本気であるか、彼女の眼に映っていればいいのに。死の覚悟を決めたのだから、死の気配がしたっていいはずだ。
刻まれた魔術式を指でなぞる。指定した範囲、俺たちの周りだけがすっぽり覆われるようにして暗くなり、肌を撫でていた微風が止まる。
「この魔術を使うの、いつぶりですかね。毎回セラフィータに見せてもらうばっかりだったからなあ」
外部から隔てられた空間を障壁で構築して、内部を暗くして、魔力の粒子を浮かべる。ただそれだけの単純なつくりをしたハリボテの夜空。彼女がつくる美しいプラネタリウムには遠く及ばない出来のもの。
「だって星の運行をなぞるように動かすとか、よっぽど知識と根気がないとできないでしょ。輝いてるだけじゃプラネタリウムになりませんからね。
……それでも、セラフィータに見せたくて。これまでのお礼っていうには物足りないと思いますけど、少しは落ち着くでしょう?」
君が俺に与えてくれたように、君の安らげる夜でいられたら。いつまでもそう願っている。
「うん……うん。ありがとう、セラフィータ」
君がくれたものがどれだけ俺にとって得難いものだったか、きっと君は知らないでしょう。俺だって気付くのに何十年もかかってしまった。だからね、セラフィータ。
「世界のなにより愛してる」
――俺のこと、置いていかないでください
君は俺の福音でした。
―――
■シンシャ・ヴィヴ
20歳/男性/177㎝/翠才国
総ポイント50pt
運命数[6]
……享年48歳(5期を迎える前) 伴侶の後を追い死去。
先代キャラクター:イオン【illust/84717696】 総ポイント:20pt
先代婚姻相手:サルビア(スーリール)さん【illust/84717384】
今期妹:オリビア/トワさん【illust/85698308】
静かで穏やかで柔らかくて暖かくてきらきらしていて。
そう遠くない日が今日きたのだと、知らされていたから、すんなり理解できた。
覚悟していたはずだった。それなのに。目にしたものは、想像よりもずっと強烈で。
……なんて、ずるい人たちなんだろう。
こんな。まるで。ふたりだけ、しか、いないみたいな。
きっと俺たち、同じものを見ても、違うことを考えている。
あべこべに育ってきた経験則。
オリビアに俺の気持ちはわからないし、俺にもオリビアの気持ちはわからない。
それでも。
「父さんと母さんは、幸せなままで終われたんだね」
分け合いたいから、そう言葉にした。
だって、二人のことを祝福してあげられるのは、たぶん、俺たちだけだろう?
***
「葬式って、どうしてあんな、辛気臭いんだろうな。
予想はしてたけど、やっぱりもやもやする。父さんも母さんも、あんなにきれいだったのに」
「あのさ、オリビア。俺が死んだときは、祝ってくれない?花火とか打ち上げてさ」
「……もし俺のほうが後だったら?はは、気にするとこそれじゃないだろ。
祝っていいんなら、本当に花火あげるから。何色がいいか遺書に書いといて」
■種族設定/引継ぎ要素
ヴィヴ族(鰭墨竜)【novel/13666650】植獣竜【illust/82833248】妖精族【illust/83760584】
スキエデッセンティア【illust/82672952】月光狼族【illust/82739635】魔術式駆動機械人形【illust/82070769】
他、両親CSを参照ください
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2020-11-15 15:05:10 +0000