ポラリスの英雄歌【illust/80979654】第三期に参加させていただきます。よろしくお願いします。
「自分の望む道を、自分の望むよう歩めと教えを受けてきました。だから私はあなたのために生きたい。……後悔なんてしません、絶対に」
◩榊 織 - さかき しきみ / シキミ・エバーニア=サカキ
女性 / 19歳 / 168cm
所属国 青月国 / 運命数 8
総ポイント 125pt
◩種族(引継ぎ要素)
- 境狼⇒illust/83185741
- エバーニア一族⇒illust/82866464
◩Skill
- 昴宿の調べ
ぼうしゅくのしらべ。 母風雪に師事した琵琶。かつて憂いと憧憬をうたったそれは、今は夜光のもと友を待つ。
- 六翅界術
りくしかいじゅつ。境狼に伝わる結界術。6つの点を術で繋いだ結界内は、物理的な接触を弾くだけでなく、干渉しようとする者に幻視や錯覚等も引き起こす。
- 愛抛つ者
あいなげうつもの。愛する"唯一"のためならば、すべてを捧ぐことを惜しまない。例え報われなくとも、自身が傷つこうと構わない。人を愛することは何より力になると、彼女はよく知っている。
◩関係者(10/8時点)
アーデウスさん【illust/84848866】
「おにいさま、迷子なの?へいかのところにしきみがつれて行ってあげる」
大きくてまっ白なおにいさま。――何も言わず手を引かれてくれた、とても綺麗な人だった。
「翠才国より学者様方をお連れしました。ご当主へお取り次ぎ願います。私は護衛の任を承っております榊織と申します」
青月国を拠点に用心棒として雇われながら各地を巡り、縁あって辿り着いた白日の民が住む街。幼い頃に青月の城で会った縁戚のうちにも、その名があったと記憶している。
幾度か街を訪れた頃、当主と顔を合わせて話す機会ができた。翠才国の研究者達からは悪夢に対する研究を重ね、民へと尽くす善い男であると聞いているし、街に受け入れられた難民や孤児は素晴らしいが少し怖いひとでもあるともいう。
だから、顔を見たときは心臓が跳ねた。両親に仕込まれた、感情を表に出さないよう制御する方法はこの時のためだと思ったほどに。
名乗れば当主――アーデウス様も青月の城での事を思い出したようで、引き結ばれていた口元が少し緩んだのを見た。
遠い昔の話であっても、共通の話題があれば会話の糸口などいくらでも見つかるもの。アーデウス様が城へ上がらなくなった頃の話、学園の話、私が用心棒として巡った各地の話。限られた時間は、あっという間に過ぎていった。
部屋を辞する間際、会話の最中言わまいか迷っていた言葉が溢れ出る。出てしまえば、もう止まらなかった。
「もしご迷惑でなければ、私をこの街で使っていただけませんか。人の出入りが増えれば様々な事が起こるようになります。荒事には慣れていますので、警邏でも何でも喜んで勤めます。……あなたのお役に立ちたいのです」
そう伝える声に熱が籠もっているのが自分でも分かる。
なんとしてもこの場所での仕事を掴み取りたいのだ。この人の元で、この人が全てをかけて守るこの街で、この人の為に働きたい。この人の掲げる理想を支える一人でありたいと思う。その一心での言葉だった。
――まだ、この時は。
そろそろ自分の結婚は考えないのか。
――と、唐突に言われたのは、白日の民の街に移り住んで数年が経った頃だった。
まるで天気の話をするような気軽さで、よい歳なのだからとか、人を紹介するとか、そのようなことを云う主人を見ながら雷に打たれたような心地でいた。
このお方は人の本質を読み解く稀有な力を持った方だ。だから、――だから? 私は期待していたのだろうか。私の浅ましい心の変化を見越した上で尚、お側に置いてもらえているのだと。
「私は、そのようなことでお側を辞するような生半可な気持ちでお仕えしたいと思ったわけではありません……! だって私は、……私は、あなたをこそお慕いしているのです。アーデウス様のお側以外に行きたいと思えるような場所など、どこにもありません」
「私は、私の全てをかけてお仕えするつもりです。剣も、心も、この身で得た働きも、全てあなたのために捧げます。……勿論、ご迷惑であれば今すぐに出て行きます」
これを伝えて、私の心が受け入れられずとも、何処ぞへ放逐されようと構いはしなかった。
元より立場のある人だ。自分に邪な思いを抱いた者を側に置いておこうと思う人のほうが少ないことは想像に難くない。
白い睫毛に縁取られた金色の瞳が片膝をついた私を見下ろして、何かを言おうと開く薄い唇が音を発するまでが、おそらく私の人生の中で一番長く感じられた時だったと思う。
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左手の指に感じる金属の冷たさは幸福のかたちだ。
己の全てを自らの導く民のために捧げ、私の捧げた全てを自分のものだと受け止めてくれた、ただ一人。
「……愛しています」
アーデウス様。白日の民を導く、替えの利かぬ力を持った尊い人。……あの時何も言わずに手を引かれてくれた、大きくて白くて綺麗なお兄さま。
あなたは私のものにはならないし、私はあなたの運命ではないのだろうけど。
それでも、私は私が望んだ通り、愛する人に私の全てを捧げられた。剣も、身も心も、命ですら、あなたの為なら惜しくはない。
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父 榊仄さん【illust/83723825】
「帰ってきたらまた手合わせしてください。母さまをよろしくお願いします。まあ、父さまがいればなんの心配も無いから、形だけね」
直刀デザインをお借りしています。ありがとうございます!
母 明月之風雪【illust/83708136】(前期 / 総ポイント 50pt)
「琵琶で名を馳せた母さまの後を継げないことは申し訳なく思って……うん、でも後悔はしてないの。迷惑はかけないから、そのまま見ていて」
妹 善さん【illust/84718384】
「確かに人道にもとる行為は許せるものではありません。庇う理由も無いでしょう。…それでも見捨てることはできませんよ。"姉"であった時間のほうが、まだまだ長いので」
「善、どうか気を付けて。困ったら呼んでね。姉として……ううん、同族の一人として、必ず助けにいくからね」
◩申請について(10/5時点)
・既知関係について申請をいただいた場合、即日でのお返事を心がけます。
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2020-09-30 15:00:19 +0000