*******
「あんたの心は笑ってるかい? 嵐のような突風で吹き飛ばしてあげるよ。そんなお通夜みたいなしかめっ面なんてさ!」
「いやぁ、ヒーローをやるのも楽じゃないよ。あたしは元々、そんな大勢の命を背負うつもりはないんだしさ。けど、与えられた役割くらいは、きっちりと果たして見せるよ。」
「あたしが目にした本物の騎士ってやつはさ、苦しい中でも常に最善の答えを選び、人々を正しい方向に導く、そんな最高のヒーローだったよ。あたしはそんな人を規範にしたいと思ってるよ。」
「その目は、その耳は、その肌は、いったい何を感じるためにあるんだ? 全部、生きてるからこそ出来る事じゃないのか! 五体満足で助からなきゃ、あたしが許さないんだからね!」
*******
◇橙夏(トウカ)
年齢:22 / 性別:女 / 身長:161cm / 所属国:菫華国 / 運命値:0
総ポイント:20 / 技巧:20 / スキル : マリス・シェイド
◇家族
母:マリッサ【illust/82777409】(pt20)
「強さ…ね。敵に勝つことじゃないかな? もちろん正義が勝った方がかっこいいと思うけどね!」
父:紫陽【illust/82923182】
「美しさ…ね。見た目にはけっこう気を遣ってるかな。おめかしは女の子の特権…いや、義務だからね。」
双子の姉妹:ロゼッタ【illust/84340579】
「あんたの顔を見ると、文字通りの実家に帰った安心感を覚えるよ。
外の事はあたしに任せて、家の事は頼んだよ。」
兄:ザウエル【illust/84248839】
「知らない。知らないよ。勝手に家を飛び出した奴の事なんか。
絶対に、絶対に、あたしが救けてやるんだから!」
*******
◇マリス
黒い影のような見た目をしており、生命を持った存在、とりわけ意志の強い知生体に纏わりつく。
マリスと接触した際、何かと繋がったような感覚を覚える。そこに膨大な知識と、強い負の思念が存在している。
マリスと繋がった者は、そこから強大な力を引き出せるが、同時に強い負の思念が流れ込んでくる。
強くマリスの影響を受けた者は、体の性質が大きく変わる事がある。
◇マリス・シェイド
マリスから生まれる黒い影を体に纏うと、体が物体を透過できるようになる。
しかし、長時間、影を纏わせ続けると、いずれ存在そのものが消えてなくなる。
◇真・影纏い
橙夏の度重なる修行と、マリッサの残した研究のおかげで、マリスの影を利用した強大な技術を得るに至る。
マリスの影と溶け込んだ闇の空間の中、負の意識に惑わされず、自分を見失わずに意識を保ったままであれば、容易に闇の出口にたどり着き、闇から抜け出せるという。橙夏によると、マリスとは悪意でも脅威でもなんでもなく、ただそこにある存在と認めているようである。それ故に、マリスを受け入れ、その身で受け流す事ができる。
◇騎士と英雄
橙夏は幼少期のころ、マリスの呼び声に振り回され、不安定な時期があった。それ故に人を信じられず、周りに打ち解けず、時には周りに暴力を振るう事もあった。しかし、その行為を諫めたのは、父でも母でもなく、二人の名の無き騎士であった。一人の厳しい騎士から頬に手を振るわれ、一人の優しい騎士から人を信じる事を説き伏せられ、この時から橙夏は、正しい力の使い方を覚えるようになり、正しい道を求めるようになった。
*******
◆企画元
ポラリスの英雄歌【illust/80979654】
2020-09-21 10:43:12 +0000