お借りしました!↓
(時系列や行動を束縛するものではございません)
気象三竜から、黒竜ダレイコさん(傭兵バージョン)
【illust/72938027】
黄金のアルバヌス氏【illust/73584978】いい…
僧正イオアニス氏【illust/73379254】
ルーディアさん【illust/72938982】
グリダ・グラム姉弟【illust/73449060】
かわいい…【illust/73586083】
雷雨の中、交錯し決別する兄弟のイメージはこちらのマンガからインスパイアされました↓
【illust/73599664】
炎の国なのに名前が「レイン(雨)」なんですよね…って今さら気づきました。
最後「テイル王国史の記述はここで途切れている」としたのは、
ここから先の展開は3章と最終章の公式の結果に委ねますという意味です。
まったく予想ができないので、まずはこれにて3章は終わりにしたいと思います。
今回のPFは自キャラの行く末もすべて公式のイーサンに委ねると決めたので仕方がないです。
もうどちらが、誰が誰を殺しても違和感が無いので悲しいです(燃え)
↓以下、あらすじ。
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島国テイルに攻め入らんとしているノーザリア艦隊とそれを跳ね返さんとする
テイル王国軍が入り乱れ混戦となったテイル島西岸の港口。
金竜シグロが放った雷轟【illust/73605955】は
その場にいた者たちの注意をひきつけ、
ダイクン【illust/72987734】の飛行剣に埋め込まれていた
魔法石はその力に反応し、その軌道は殺気を増していった。
シグロの側に待機していた大柄の男もつられるように両手を広げ、天を仰ぎ始めた。
「なにしろ金が要るんでね、この仕事、成果をあげねえと俺らもたまんねぇんだわ」
男がそう言うと、空はみるみるうちに漆黒の雲が渦巻き、弾丸のような強雨が大地に命中し始めた。
その雷雨はテイル王国の炎をかき消さんとばかりの勢いだったが、
戦いに血走る人々の心にはそれさえも起爆剤になっているようにさえ見えた。
「兄さん!!ダイクン兄さん!!」
雷鳴の中、
ダイクンの妹フェリシア【illust/73590922】が喉を切り裂かんばかりの声で、
兄の後姿に叫び続けていた。
「兄さん!!!」
フェリシアの三度目の呼びかけがダイクンの耳に飛び込んできた。
瞬間、ダイクンの首元とフェリシアの手首にあった蒼炎石が激しく共鳴し輝いた。
雨粒に遮られた向こう側に身を乗り出していたのは、
追放時に生き別れたはずの妹の姿であった。
着ている衣服こそ様変わりしていたが、明らかにフェリシアだった。
「フェリシア?!…お前がなぜここに居る!…」
ここは戦場である。
ダイクンの目は泳いだが、すぐに顔を正し、
横脇から襲ってきた敵の剣を受け止めた。
兄妹の感動の再会を味わっている余裕など無かった。
「フェリシア伏せろ!!」
ダイクンがフェリシアにそう叫びかけた時、
一層大きな雷鳴があたりを覆い尽くした。
それは魔力によるものではない、自然の雷鳴だった。
フェリシアはダイクンの言葉によらず、大きな雷鳴に驚き、その場に身を伏せた。
そして、雷鳴と同時に放たれたノーザリア軍の大砲が、フェリシアが居た町屋のテラスに命中した。
ダイクンは雨に奪われた体力をすべて腕に集中し、
投げ振った飛行剣でフェリシアの頭上に降りかかった建物の支柱を破壊した。
フェリシアの元へ駆け寄ろうとしたダイクンであったが、
その視界からイーサンの姿が消えている事に気づいた。
「イーサン様!!?」
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その頃、テイル島北部、炎神の聖地を護る神殿では、
突然吹きすさび始めた風と遠くに聞こえる雷鳴が鳴る空を、
ひとりの男が見上げていた。
その男の名は僧正イオアニス【illust/73379254】。
イオアニスは「今日はえらく荒れ模様ですな。」と、
自分の前を歩く、豪勢な布をまとった逞しい白髪の男に話しかけた。
話しかけられた男…アルバヌス【illust/73584978】は
雷鳴にも負けんばかりの、地に響くような声で言った。
「雷水が我らが炎を操るか? だが、この地の空模様を決めるのはこのような力ではないわ!」
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時を同じくして、額に雨を受け止めた「テイル国王」ディランは陣内に待機していた。
「ディラン様!」
近衛兵のその呼びかけに振り向いたディラン王の目に飛び込んできたのは
紛れもなくイーサン・レインのその人だった。
「イーサン……!! お前が 何故……ここに居る!?」
「お前を……この国を助けに来た。今はそれだけだ。」
炎をつかさどる国テイルの王と、
雷を冠する傭兵団を率いる男は、豪雨の中で再会した。
(テイル王国史の記述はここで途切れている)
2019-03-11 11:05:53 +0000