■九十九路の羅針盤【illust/60865485】
「この森はすごく静かだ。やさしい音がする、いいところだね」
■ケイカ・クーヴェレ・ヤカツ
男/53歳//羅針盤:明星/ 合計175Pt →前期の姿【illust/62984338】
■前期絆相手:神様の眠る地シラハネ 祥雨・ヴェガさん【illust/62933161】
「一人で呑むのはさびしいものだよ。すっかり食べ物の好みがシラハネの味になってしまった、どうしてくれるんだ」
「医者の勉強もしていたらよかったと思っているんだ。器用貧乏すぎるって怒るかな」
■前期絆相手今期→神様の眠る地シラハネ 深悠・ヴェガさん【illust/63419486】
「父親代わりにもなれてなかった気がするんだ。君の母さんにもショウと並んでいるといつも『駄目な子供二人』って怒られてた。
こどもらしいこと、もっともっと教えてあげたかったんだよ、そんなに焦らないでいいって。君が、君らしく甘えられるひとに出会えること、ずっと祈っているよ」
「もう一度くらいなら、この子を分けることもできるかもしれない。必要になったらためらわないで。約束だ」
■夜葛本家:リオウ【illust/63174047】
ヤカツの民とモントモースの母の血を引く研究者。
5年前まで“神様の眠る地”シラハネに滞在し、黒い毒の森の調査を行っていた。
調査の過程で二種の植物を持ち帰り、シラハネの森の毒への「抵抗薬」を完成、毒を打ち消す「解毒薬」の土台をつくりあげ、現神端へと研究を引き継いだ。
解毒・浄化の血の持ち主で、ひとの歩けぬ山道を進み旅を続けている。
こども好きで、出向いた先で薬草教室を開くことも。
シラハネの地の衣服は肌なじみがよく、離れた今も気に入ってつかっている。
※※※キャラシ三枚目に誤りがありました。
【誤:9年前 / 正:14年前】です。すみません。※※※
(◇夜葛◇ 種族・出身国詳細novel/7785273)
(◇モントモースや月光鈴蘭についてはこちらから◇illust/62450086)
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■素敵な絆をいただきました!
三華山普環寺院御使い-杏玲-さん【illust/63355993】
三華山へ迷い込み、滞在させていただく中で出会ったやさしいひと。
しみ落ちる雫のように、自分を許すことを教えてもらいました。
「こんにちは、あの、ここはいったいどちらになりますか。すすんでもすすんでも景色が変わらない、こんなことは初めてで」
「三華山……話には、聞いたことが。こんなに美しいところだったんですね。
ああ、ええと、話の中でも美しいとは聞いていて。こんなに艶やかで鮮やかだとは、思わず」
「ええと、おかまいなく。食べ物も多少はもっていますし、口に入れば何でも同じですから。えっ、無駄になるとそう言われると、は、はい。いただきます、喜んで」
「こうして誰かと向き合って食べるものは何年ぶりだか。
ああ、家族がいて。こどもたちもいい子で、おかずの取り合いなんて見たことがない。
そういう穏やかな場所が、どこか貴方に似ていて。そう、こんな風に、していたなあ」
「夜はね、もともと得意なんだ。昼間よりも視界がいいくらい」
「いつもあれそれありがとう。ここの花や植物は下のものと似ているけれど違うんだね。よかったらこれ、貰ってくれないか。ここの花を真似て描いてみた。
楽園、とうわさされるだけあって、とても興味深いよ。ここの立地と近い山も数度登ったが、まるでちがう。
うん?どんな山だって? そうだな、位置はあっちで……」
「本当は、寝るのが怖くてね。嵐のような、耳鳴りがするんだ」
「この泉の、甘い匂いも、花の揺れる音も。全部が遠くになる」
「力があれば、戦えたら。もっと知識があったら。僕は、かれの代わりになれたんだろうか」
「薬瓶に、なれたらよかったんだ」
「……なんで、きみが、泣くんだよ」
「こうしてだれかの膝に頭を乗せて寝たの、何年ぶりだろ。角当たらない?」
「あの薬の鍵は、きっと近くにあって。
似て非なる僕を明らかに拒絶したんだ。
だから、帰れない。わかっている、だけれど、ときどき、すごくさびしくなる。
ねえ、僕は、彼等のために祈ることくらいは、許されるだろうか。
ここでなら、君の隣でなら、祈りが、届きそうな気がするんだ」
2017-06-17 09:12:44 +0000