ミラノ交通局→ミラノ交通新500系(Bloccato Serie 500):
1961~1964年にかけて登場した「ブロッカート(Bloccato)」と呼ばれる3両固定編成で、500形(illust/61631505)12両を中間電動車とし、
347形6両(illust/61628928)・359形18両(illust/61632513)を制御車に改造の上で組み合わせて誕生した。
制御車は新たに531~554号と番号が振られているが、このうち541~544、553・554号が347形からの、
それ以外の18両が359形からの改造車であり、前者が先頭の編成がA編成、後者が先頭の編成がB編成と呼ばれる。
当初は両制御車の連結面寄りにポール、電動車の両端にパンタを備えた。
塗装は上半分がアイボリー、下半分が黄色のさわやかなもので、「アッダ高速線」(Linee celeri dell'Adda、ヴァプリオ、およびヴィメルカーテの2線の総称)で運用するべく
直流600V・1200Vの複電圧車輛となっていたのが特徴であった(一部は1200V専用車とされた)。
しかし1972年にこのアッダ高速線から分岐するフォルナシ~カッサーノ・ダッダ間の支線が廃止になり、
残りの区間も地下鉄の路線へと編入されたため、不要になった500系はヴィメルカーテ線に移籍。
しかし1981年の同線廃止に伴い、最終的に500系はカラーテ線(のちのデージオ線)とリンビアーテ線に移籍することとなる。
現在はオレンジにセピアの帯を巻いた塗装で窓やドアは近代的なものに変わり、
パンタグラフも制御車の連結面寄りにZ形のものを1台ずつ搭載している。
2016年現在、8編成24両がリンビアーテ線のヴァレド車庫に在籍。
多客時にはさらに付随車を2両牽引した5両編成も見られる。
デージオ線のデージオ車庫にも4編成12両が所属していたが、こちらは2011年以降、事実上の休車中。
2017-02-25 12:09:10 +0000