ミラノ交通局347形(Serie 347-358):
1950年に登場。
ミラノ電車製作所(Officine Elettroferroviarie Tallero=OEFT)および
スタンガ重工(Officine Meccaniche Stanga=OMS)の2社で製造された全長15m級のボギー車。
それまでのミラノ・インターアーバン車両と同じく中央入口車で、ドア下には引出式のステップが設けられている。
前頭部分は流線形の3枚窓で、窓下には連結運転用のジャンパ栓がひしめいており物々しい印象。
運転台上部には方向幕を設置した。屋上のトロリーポールの両脇に抵抗器を配置、
車体中央部分にはパンタグラフを設置している。当時の最先端技術だったカルダン駆動を採用した。
347~358号までの合計12両が作られて付随車などを牽引したが、1961~1964年にかけて3両固定編成を組成することとなり、
本形式は500形や800形と組み合わせるために制御車化されることとなった。
かくして347形は新500系の553・554・541~544号および新800系831・832・843~846号へと改造されていき形式消滅となった。
イラストは電動車時代の姿を現したものだが、何分資料不足のため形態等は憶測によるものであることをご了承願いたい。
2017-02-25 06:23:42 +0000