『お雪は『風見 雪柳』です 以後よろしゅう』
『お雪の作品はどれも色鮮やかや どこにおってもすぐわかるやろう?』
『お雪の声は生まれつきあらへんねん きっと、神さんが持たせ忘れはったんやろうなぁ』
『お雪、今初めて神さんを恨みたいと思たわ なんでお雪は喋られへんねんのやろ
一度でええ、あんさんにちゃんと自分の『音』で気持ち伝えたかったわぁ・・・』
こちら【illust/47101565】の素敵企画様に第三世代に引き続き参加させていただきます。
名前*風見 雪柳(かざみ ゆきやなぎ)
性別*女
種族*半妖(鬼(華鬼):八百比丘尼:雪女:人=1:1:1:1)
年齢*外見年齢 17歳
身長*168cm
好き*色鮮やかなもの、装飾品、緑茶、雪柳、甘いもの、温かいもの
嫌い*冷たいもの、寒いもの、単色のもの
一人称:お雪 二人称:あんさん
性格:感情の起伏が少ない、物静かな性格。
備考:華鬼と八百比丘尼、雪女の血を引く半妖の娘。
父親と母親の髪色を混ぜたような薄紫色の髪をし、綺麗な鬼灯色の瞳を持っている。
額に小さな角が1つある。
人間の血が入ったためか、死人よりも体温が高いが、そのせいか寒がりになってしまった。
そのため、夏にも関わらずマフラーと羽織は必須状態。
母親から譲り受けた装飾品店『黄昏堂(タソガレドウ)』を営み店主として切り盛りしている。
生まれつき声帯がないため話すことができず、性格も相まって自分から何か意思表示することが少ない。
呼んだり気づいたりしてもらいたいときは、左手につけている小さな呼び鈴を鳴らす。
母親と同じで、怪我は一瞬で『なかった』ことになり、父親のように少しだけちらちらと雪を降らすことができる。(痛覚はあります)
ただし、寒いのであまりしない。
綺麗な風景や景色、それらが描かれた絵が好きでよく店に飾っている。
暇なときはそれらを眺めていることが多い。
自分が作る作品は全て組紐を用いており、色鮮やかなものが多い。
また、長文で手紙を書かせるとものすごくうまい。
*2/22 素敵な旦那様に嫁がせていただきました
初めて声のない自分を恨みたくなるほど愛おしい、家族を深く想ってくれる旦那様
来栖 景桜さん【illust/48896544】
それは些細な出来事だった。
いつもと同じように店を開けていると、その客はやってきた。
「悪ぃ、こういうのに縁が無くてよ」
そう言って僅かに困ったように眉を下げるその男は、母と妹のために見繕って欲しいと言ってきた。
家族へのお土産かなにかだろうか。そう思いつつ、店の奥に仕舞っていた髪飾りをいくつか並べてみる。
男は、並べられたそれらを見つめ、一つ二つとつまみ上げて細工を確認していく。
丁寧に見ていくその姿に、よほど家族が好きなのだろうとなんとなくだが確信した。
慣れない店に一人訪れ、家族のためにうんと悩むーその姿が、どこか自分の父親と被った。
ふと、男が顔を上げぱちりと目が合う。
その眼差しも、寡黙な父親と同じように思え、思わず笑ってしまった。
本当なら、こんなこと客にしてはいけないのに。
「あのさ、あんたの名前、教えてくれないか?」
男は気を悪くした様子もなく、こちらの名を尋ねてきた。
何故そんなことを尋ねてきたのかはわからない。
ただ、なんとなく、聞いたのだと思う。
そして、きっと男は気づいていない。こちらが『声』を持っていないことに。
少しだけ困ったように眉を下げ、いつものように巻物にさらさらとこう書いた。
『お雪は風見雪柳と申します。見ての通り、ここの店主をしております。
生まれつき『声』を神さんの所に忘れてしもうてます。
どうかお許し下さい。
あんさんの名前、聞いてもええですか?』
・・・
・・
・
『景桜さんの名前、一度でええから音にしたいわぁ』
自分の書く文字を嫌な顔せず読んでくれる横顔に恋焦がれながら、娘は思い描く
『なぁ、景桜さん お雪の名前、呼んでくれはらへん?
音のないお雪の分まで、呼んで?』
ずっとずっと、愛おしい音に自身の名を傍で紡いでもらう そんな優しい夢を
「景桜さん 愛しておりますよ」
*家族
父:風見 由紀守さん【illust/48232202】
『おとう、お帰りなさい
今度はどこ行ってきはったん?おとうの絵、見せてほしいわぁ』
母:岸辺 七里【illust/48194345】
『おかあの手、氷のように冷たいなぁ
おかあはこないな手で寒ないん?嘘やろ?』
姉:風見 由花さん【illust/48821813】
『おねぇやん、この帯飾りあげる
おねぇやんが見えるように、濃淡が違う組紐で編んでんよ
色がみえんでも、綺麗やろう?』
(随時更新中)
2015-02-15 15:31:55 +0000