前回の作戦(illust/107120712)が成功したと思った一瞬の隙を突いて、聖女(illust/99246201)が、ガイストナンバーズの「セレンティア(illust/101130199)」からの襲撃を受けて行方不明(illust/107179156)となってしまいましたが、今回は、その敵が大要塞「ディオサ・エクステラ(illust/106346365)」の操縦席にいない隙を突き、人類の味方に戻った「化け猫のヒナタ(illust/106250041)」が敵要塞に奇襲を仕掛ける場面を描いてみました。
この作戦では、ディオサ・エクステラは「ワンダーボックス(illust/106530124)」の発動(illust/106734020)によって弱体化し、他にも多くの人類の活躍で攻撃を封じられ、更に、敵が要塞の操縦席を離れている、という今までに無い好機を利用することで一気に敵要塞の撃破を狙います。
そして、今回の作戦は、ディオサ・エクステラの撃破を試みる者全員への援護射撃となります。もし、この作戦で敵要塞の陥落が達成されれば、仮に聖女の洗脳に成功したとしても、敵は新たな機体を用意しない限りこれ以上の大暴れは不可能となるはずです。
この作品は、Blender及び、RadeonProRenderを使用して制作しました。
今回のご出演は・・・
ディオサ・エクステラ(illust/106346365)
Stealth Cat X(illust/106991547)
ヒナタ「どうも変だと思ったが、かの者(illust/99274104 & illust/104914731)は復活していたのか・・・。」
ヒナタ「しかも、かの者を倒す切り札である、聖女様は補給に向かう最中に、敵の手に落ちてしまった。」
ヒナタ「だが、人類の活躍により、例の大要塞が弱体化した。」
ヒナタ「聖女様を洗脳しようとしている敵は、そこにいるようだ。」
ヒナタ「洗脳型の敵とは戦いたくないが・・・今なら攻撃が成功する可能性は高い。」
ヒナタ「ならば、この新型機で戦おう。Stealth Cat X、発進!!」
今回の作戦における、彼の攻撃目標はセレンティアの大要塞「ディオサ・エクステラ」である。
ヒナタ「容易く接近できたが・・・これは罠なのか・・・?」
人類の活躍でその大要塞は弱体化しているが、撃破されてはいない。確かに、それに接近すれば自動迎撃システムによるビーム攻撃で迎撃こそしてくるものの、そこまで激しい攻撃では無い。そして、敵は何故か洗脳攻撃を一切仕掛けてこない。
ヒナタ「ガイスト反応が無い!?・・・敵は、操縦席にいないということか?」
「猫のような物体」は、いつも突然現れる。
今まで人類を苦しめてきた「猫のような物体からの奇襲攻撃」だが、今は、敵がその奇襲を受ける時なのだ。
敵はガイストナンバーズなので、「実体」があったとしても、真の本体は「電子情報」だ。この時、敵はその性質を利用し、聖女を洗脳するために「別の体」に乗り換えていたので、要塞の操縦席からガイスト反応が出ないのは当然である。しかも、敵は聖女の洗脳を優先していたため、彼の接近に気付いていなかった。
・・・ただ、彼の機体だけで、その大要塞を攻め落とすことができるのか?要塞全体の制圧は不可能だとしても、操縦席だけでも破壊できないか?
敵の本体は電子情報であるため、その気になれば瞬時に操縦席に戻ることも不可能は無いだろう。
彼が作戦を考える時間は、もはや残されていなかった。
しかし・・・我々には、その敵を打ち倒す力がある。
多くの者が、この拠点を制圧するために戦っているのだ。そこに、彼の一押しが加われば敵要塞の陥落も不可能では無いかもしれない。
ヒナタ「これが本当の全力全開(フルパワー)だ!!・・・エクステラ・カース!!」
エクステラ・カース、それは、「エクステラの呪い」を意味する、彼が得意とする大技だ。それは、かつて彼が敵だった時に、聖女の能力である、「エクステラ・グレイス」の敵版として人類から恐れられていたものである。
それは、彼が持つ真の能力にして、あらゆる者を彼の仲間にするとされる「フレンドメイカー」の力を限界を超えて行使することで発動する「呪い」の力・・・敵が敵のままでいようとする状態と、それを上書きして味方に変えようとする状態を同時に発生させ、敵を混乱させることで継続的にダメージを与えるというものなのだ。もちろん、この技で倒された者は味方として復活する・・・はず(厳密には、ボス級の敵には基本的にこの追加効果は発生しないので、今回は単純にダメージのみ)だ。
彼は、その能力をザイン粒子のビームに乗せて敵要塞に放った。
そして、その攻撃は・・・敵要塞の操縦席を直撃した。
その後、敵は操縦席に戻ってきたが、既にヒナタは撤退した後であり、彼の機体への被害は最小限に抑えられた。
作戦は成功だ。これにより、敵要塞に搭載されている能力増幅機能である「サイコリンケージ・システム」は、その機能を大きく失い、敵の能力は封じられることとなるだろう。
そして、その攻撃によって生じた敵の隙を突き、ドノヴァン・ディノクレス(illust/99478867)たちの部隊が敵要塞への一斉攻撃を開始(illust/107654219)する。敵は、最後の切り札を発動してドノヴァンの機体を撃墜しようとするが・・・彼を止めることはできず、相討ちとなって要塞は陥落した。
・・・人類の勝利だ!!
だが・・・ヒナタはこの時、能力を酷使した影響により、力の源であるザイン結晶体に亀裂が入っていた。しかも、彼はそれに気付いていなかった。そのため、彼が補給を受けずに能力を酷使し続けると、彼は能力を発揮することが不可能となってしまうのだ。そして、彼のザイン結晶体には最高純度のものが必要なので、回復は容易では無い。
なお、この戦いの後、倒されたはずのセレンティアが聖女の味方についたという記録が残されていた。ヒナタが放った「エクステラ・カース」の効果はやはり不完全であり、聖女の「エクステラ・グレイス」がセレンティアを浄化したのか、聖女との対話の結果かつての記憶を取り戻したセレンティアが自らの意思で味方についたか、という説が有力だが、セレンティアが消滅した今となっては何故このような結果となったのかはわからない。
2023-04-16 06:40:30 +0000