【黎明航路】ルゥリン【第4期】

ぽぺん
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「いいね。あんたがこの縄を解いてみせてくれよ」

⊿ルゥリン=ユ=ラクリ(陸燐=兪=ラクリ)
灰の国/男性/22歳/185cm
一人称:俺 二人称:あんた/名前呼び捨て/他、ノリによっていろいろ
芸名:六鈴(リクリン)
ちょっと大きい立ち絵【illust/94073627

⊿関連種族
ユフ族【illust/101833421
1期:屍の方士【illust/101929424
2期:ノッチマーチ【illust/102826237
3期:〈アジノス・ラクリ〉【illust/102825502】/花の妖精【101810184】/朱鷺鬼【102124572】/ロドロノ族【102058838】

⊿⊿家族
父:兪 春兆【illust/104593884
「父さまが生きてた頃、俺はまだ今の舞に至れてなかった。ただ、火を起こす練習はこーっそりしててな……これが見つかるとまーガミガミガミガミと。でもあの人、今の俺の舞を見たら溜息はついても口を噤むような気がすんだよな。ははっ、そーいうとこあんだよ。難儀なお人なんだわ」
「わかってるさ。……悪いな」

母:リナリスさん【illust/104373706
「一生追いつけない、そもそも同じ舞台には立てない。そう自覚した日は悔しかったけどさ。俺には俺の色があることを教えてくれた。俺の色を愛してくれた。だから俺はこれでいい、これがいいんだ。……やっぱ、母さまには一生追いつけねーな」
「ちゃんと見てた。あなたたちの炎は、ずっと、ここにある」

妹:ヘファさん【illust/105880448
「えーーヘファに頼まれたモンは……羊皮紙、星の国老舗のインクに蒼雲苔。あとはざらめ石……これか。おーい店主殿!この石くれ、いくらだ?……小さいのとでかいのが同じ値段?ほう。じゃぁでかい方で」(※ハズレ)
「さっきの即興?あー悪い悪い。つい、興が乗ってな。だが合図はおくったし、ヘファも受け取ってくれただろ。信じてんのさ」
「……そうか。おう、近う寄れ寄れ。一年分兄貴の包容力、みせてやろう(わしゃわしゃに撫でる)」

妹:シャルゥさん【illust/106536399
「おーいノフィちゃ…………シャルゥ。例の文献、星の国につてがある役者から借りてきた。期限は1週間。もちろん、余裕だろ?」
「嫌われてる?俺が?シャルゥに?あっはは!成程。あんた、あいつのお眼鏡にかなわないわけだぜ」

妹:アマリア【illust/106536416
「マリア〜〜〜〜どこでそんな言葉覚えた????」

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▼3/21.素敵なご縁を頂きました!
灰の国  シナーピ=ブリランテ・フォン・クラルヴァイン さん【illust/105591714

 涙の痛みに愛を乞う。

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「お前が昨日、リリーちゃんといたって野郎か⁉︎」

 灰の国では貴重と言える小春日和の昼下がり。その麗らかさを切り裂くような怒号が響いた。

 交易の仲介地になるような、そこそこ大きな街でのこと。
 街の中央には広場があり、立派な舞台が設けられていた。その舞台は簡単に言うと「催事日以外であれば、誰でも自由にご利用いただけます」という場所で、フリーの芸人の間ではよく知られた舞台だった。
 通りがかりに広場を覗いたところ、ちょうど先約もいなさそうだったもんだから、これ幸いと舞を披露した直後——顔を真っ赤にした大男が舞台袖まで乗り上げて来て、先程の怒声だ。

 怒りの対象はどうやら俺。何故って、まさに今、胸ぐらを掴まれているからな。俺を掴み上げてみせるこの大男とは全く初対面のはずだが……「リリーちゃん」ね。彼女のことならよく知ってるぜ。ほんの昨日デートしたばかりの、ブロンドがうつくしい娘だ。彼女は俺の「真実の愛」たる相手ではなかったらしいが、なんだ、あんたがリリーの本命か?
「あぁ、俺は昨日確かにリリーといたぜ。それで、あんたは何処で何をしていたんだ?……あぁ、こんな荒っぽい挨拶するぐらいだ、愛想尽かされたか?」
「このッ……」
 意見を述べると、大男の手が固く握り締められたのが目の端に映る。だから、そういうとこじゃねぇのって伝えたつもりなんだが……まぁいい。やるなら気の済むまでどうぞ、だ。受け止めてやろう。
 胸ぐらを掴む男の手を軽く払い、応戦すべく身構える。それが合図となったように、男の突き上げるような拳が迫った、その時。
 突如、小さな人影が俺の目前に躍り出た。
 その影は瞬きの間に体勢を整え、屈強な大男から繰り出された拳を易々と……それも片手で受け止めてみせたのだ。思いもよらない一瞬の出来事に目を見開く。
「そこまでです」
 一喝とばかりに凛然とした声が響いた。
 徐々に追い付く思考が影の輪郭を明らかにしていく。大の男二人の喧嘩に割って入った影は、剛力の拳を受け止めたとはとうてい思えない、小柄な少女の姿をしていた。
 いやはや、俺の親族にも可憐な見目にそぐわぬ怪力持ちがいるが、しかし。こんなに面白い状況も滅多と無い。思わず口笛を吹く。
「やるねぇ」
 賞賛の言葉を贈ると、少女の背中からは大きなため息が返ってきた。

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…編集中…


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***5/7.メッセージ確認しております、すべて問題ありません!諸々まとまり次第お返事予定です。たくさん!ありがとう!ございます!!(万感)

⊿最終期もよろしくお願いいたします!問題等ありましたら、pixivメッセージにてご一報ください。

⊿企画元-黎明航路 illust/100438853

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2023-03-08 11:01:40 +0000