【黎明航路】メロリア=ラクリ【第2期】

アヤカワ
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世代交代企画 黎明航路 illust/100438853 に引き続き参加させていただきます。

◆名前:メロリア=ラクリ
◆性別:中性  年齢:23才  所属:灰の国

◇前期:リリエル illust/101645942
◇前期婚姻相手:森の国 テュケさん illust/101810184
 「またリリエルの話? っふふ、いいよ。聞かせて」
◇前期婚姻相手当代:アメリさんillust/103237843
 「寂しいよ。でも、せっかくの羽を、色を僕だけが独り占めなんて勿体ない。
  どうか後ろめたさなんて忘れるくらい大好きなものを見つけて。
  そ・れ・か・ら!
  きみの片割れは、きみがきみの憧れを形にしたからって
  拗ねるような子どもじゃありませんっ!……なんてね」

或る小さな入江に建つ屋敷に住む人魚。〈アジノス・ラクリ〉の母と花の妖精である父を持つ。
 
人見知り気味だが、好奇心は親譲り。緊張で表情が強張るせいで誤解を受けることもしばしば。
気を許した相手には人懐こく、よく土産話をねだる。
気持ちが高ぶるとどこからともなく白い花弁が舞い、悲しいときは尾が萎び、顔以外は比較的表情豊か。

植物への関心が特に強く、一日の多くの時間を父の故郷の森を模した部屋で過ごす。
人寂しくなると、どこかの誰かへ向け手製のハーバリウムを海に放っている。

少しの魔力があり、自らの血で怪我人の回復力を高めることができる。
草花に血を与えるとひとりでに動き出すことも。

〈アジノス・ラクリ〉
好奇心旺盛でおねだり上手な一族。
もとは穏やかな気候の海に棲んでいたらしい。
遠い昔に強い魔女の怒りを買いその身に呪いを受けた。

呪いにより、住処から一定以上離れるとたちまち皮膚が爛れ、喉が詰まり、ひどい痛みに苛まれる。
唯一、真実の愛の口づけを交わすと健康なまま遠出ができるようになるが、数日のうちに息を引き取る。
その亡骸を燃やせば、灰の中からは生涯そそがれた愛に見合った宝石が見つかるという。
 
※一族として呪いを受けていますが、その他の要素と同様、婚姻相手様方の子孫への継承を強制するものではありません。

 
◆婚姻 (12/12…素敵なご縁をいただきました)
炎の国 / 琴鳴(コトナリ)さん illust/103084909
 
 
 
「そうだな……出会ったのと同じだけ……。
 うん。あと四度、四度同じ季節が巡る間に、僕を口説き落としてみせて」

それまで、誰のものにもならないであげる。

「なんなら指切りでも、しておく?」

好かれていたのは知っていた。

出会いはいつのことだったか。
なんてことのない数ある訪問者のひとり。

(まぁ、随分と幼くて、だのに仰々しいお供を連れていたものだけど)

恩返しのためというには遠い道のりを、手慰みに作った襟巻を後生大事に身につけて、
それでも寒さで顔も指先も真っ赤にして、何度となく通う風変わりな彼女に一度尋ねたことがある。

(それはありがたい御高説だった)

あの頃からずっと……"回りくどい"のだ。

負けず嫌いの彼女が、挑まれて拒むはずもない。
けれど、その場で見限られ断られたところで、構わないとも思っていた。
それくらいの、かわいいけれど、幼くて、甘い子ども。

ふぅん、どこの誰とも知らない王子様の影におびえて、鬼さんはすごすごと退散しました。
めでたしめでたし──、って?
そんなに弱気なきみにならあげられない。僕だって大切な家族がいる身だからね。

──ねえ、もっとちゃんと欲しがって。

(なまなかな言葉では許してあげないから)

「あーあ! ねえ、聞いた、君たち? 鬼に『鬼』って言われる日がくるなんて!」

いつもどこか余裕ぶっていた知ったかぶりが。
あっははは、あんなに相応の顔もできるんじゃないか!

「ごめんごめん、騒がしくした。お詫びに今日は歌ってあげるから」
「足りない? やれやれ強請るのが上手なこと。まったく、誰に似たんだか」

こらえきれず吹きこぼれた花弁を見上げ、
どこか煩わしそうにしているみんなにお詫びの音を贈ろうと、息を吸いこむ。

ね、テュケ、アメリ。話がしたいな。

‥‥‥

拙くて、頭でっかちで、芸ばかり達者で。
だから油断していたのかも。

「『喰べてしまいたい』って、僕を?」

ああなんだそんなわかりやすい答えを持ってたのに
……わざわざこんな遠回りを。

(ほんとうに、おかしな子ども)
 
 
 
 
「いいよ、全部。喰べられてあげる。
 鱗の一枚、香りの一欠片だって遺したら承知しないから。

 美味しくなるようにたくさん愛して。
 僕は、きっともっとずっと美味しくなるよ」

(だから最期の一滴まですべて飲み干して)

"鬼さんこちら、手の鳴る方へ"

いつかの旅人に教わった童歌が、遠くで、咲った

‥‥

ねえ、提案なのだけど──

「『新婚旅行』ってものに、行ってみたくない?」

ただどこかに行きたい、のではなくて。
きみがいるから、一緒に行けたらって欲が出たわけで。
声も知らない母親だけど、多分そういうことなんだなって思うよ。

「あとは単純に。
 君の身体で僕が触れていないところが残ってるっていうのが、
 ちょっと許しがたいのかも?」

さぁ、王子様。お手をどうぞ。

「──それにほら、そろそろ喰べ頃だと思わない?」

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2022-11-15 15:03:06 +0000