■火の谷の遺跡へ進む途中、ある団体と合流した。
その団体は【エヴォルシア超化兵団】、僕と同じエヴォルシア国の人達。
同じ国だけど僕を作った研究室とあの人達の所とはお互い離れているから
ほとんど関わった事がなくて、あの人達の事はあんまりわかってないんだ。
一応知っているのはあそこの教官さんと僕を作った博士が知り合いなのと
だいぶ前からあの人達の方に力を入れてるから僕の所は落ちぶれている位しか知らない。
それについては国が決めたことだからしょうがないし博士達も納得してるから良いけど
だからこの機会に一緒に行動して、あの人達を知ろうと思った。
向こうも他の人達と接触しようとしていたし渡りに船って感じだったのもあるけど。
そんなわけで超化兵団の人達と行動して、今になって僕は自国の真実を知った。
超化兵団とはあらゆる方法で改造して身体や特殊能力などの強化をされた人達。
だけどそれらは人を逸脱したものも多くて、改造内容も非合法そのものだという。
彼らの戦いと教官さんから教えてもらったそれに戸惑い、その理由を聞いて更に戸惑った。
―――エヴォルシアは滅びに向かっている―――
資源はなくなり、国力の低下、病もいまだ蔓延している。
他国に誇れる技術や神秘的存在もなく、国としての価値がない。
ヘヴンから遺産を持ち帰る事で生き永らえてきたがそれも滞っている。
このままではエヴォルシアは滅びる・・・だからこそ踏み切った。
どれだけの非道と犠牲を払ってでも、超化兵団という希望を作り
ヘヴンから遺産を持ち帰る―――そうあの人達は『覚悟』したんだ。
なんで気付かなかったのか!
テストや任務の時以外は外に出なかったというのもあるけど
それでももっとよく周りを気にすれば気付けたかもしれないのに・・・
その事への疑問とさっきの話の衝撃で浮き足立ってしまうが今いる場所を思い出す。
ここは頂上への通過点、まだまだ先は長い。
国の事もそれに気付かなかった自分の事も、まずは自分の任務を達成してから
そうやってなんとか気持ちを整えて、僕は兵団の人達と共に進んでいった。
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■前に続いて三章じゃなく二章絵となります。
本当は段階を踏んで描いていきたかったですが体調の都合や時間が取れなくて・・・
なんだかギュウギュウ詰めな小話になってしまいました。
それと今回の話と自キャラ設定に当たってエヴォルシア国の設定をお借りしました。
このことについてはクラ猫さんからご許可は貰っています。
一応詳しい設定としては
■人材方面での国力の低下を補うためとヘヴン攻略の戦力の補充、
そしてヘヴンから得た遺産を活かすという国柄を確立する目的として行われた計画の一つ。
日常から戦闘などの様々な状況に対応可能にするだけでなく遺産の一部を解析して
最終的に自身で考え行動する一兵士と遜色ない機械人形を目指して開発。
長い時間をかけて研究されるもなかなか成果が上がらず、超化兵が先に確立され
そっちに国が傾倒ししだいに落ちぶれていく中でようやく完成した一機。
だが上層部からは冷や飯ぐらいとして特に期待されてなく、
超化兵団の露払い程度として上の独断の元ヘヴンに送り出される事となった。
なお成果が上げられなかった原因は非人道などの後ろめたい事は行われず
真っ当な研究方法だったからで、ヘヴン攻略後の国力回復の一つと
エヴォルシア国の正の部分として国王など一部の人達からは期待されていたが・・・
どうなっちゃうのエヴォルシア(震
っとそんな感じですが改めましてクラ猫さんにお礼を申し上げたい所存ですが
いささかご許可以上の事も書いてしまったので不都合がありましたら
申し付けください。
■お借りした方と素材
ルイン団長【illust/87720142】
フィフスさん【illust/87752778】
ムサシさん【illust/87721280】
フラッシュ後藤さん【illust/87773340】
アッシュさん【illust/87834540】
ネクトさん【illust/87780564】
エスティさん【illust/87973375】
カラス教官【illust/87720288】
タイトルロゴ【illust/87738725】
自キャラ【illust/87981259】
現在のライフ♥♥♥
2021-03-31 13:54:47 +0000