❖太陽と月 はじまりのカタチ【illust/64996896】
❖太陽の大陸、ジャウハラ王国で婚礼の儀を執り行ったようです。
✵麗しい花嫁様 シヴさん【illust/68350137】通常CS【illust/65866610】
「やあ、お姫様。…いや、今日は花嫁様、か。
…駄目だな、もうちょっと何か気の利いた事が言いたかったんだけど…他に言葉が見つからない。
──綺麗だ、シヴ」
君をこの国に迎えた時、俺は君を自分の目的のための駒だとしか思っていなかった。
気高い君は、こんな婚姻を望んではいなかっただろう。
だけど聡明な君は、祖国のためそんな心を押し殺してこの国へ来たんだろう。
君のその健気な心の内は、大凡予想がついていた。
わかった上で、そんな事は知ったことじゃないと、そう思っていた。
君はとても頑固で、繊細かと思えば驚くほど剛胆で、
冷淡な言葉の向こうには祖国を想う温かな心が溢れていて──
単なる駒だと思っていたはずの君から、いつの間にか目が離せなくなっていた。
君の反応が見たくて、わざと揶揄うような幼稚な真似もした。
王座を手にする事を絶えず考えていたはずなのに、
気が付けば『君の心が欲しい』という思いに思考を奪われていた。
(王座を奪うため間者を使い策謀していたような俺が、
君の心の内を知るのに腐心していたと知ったら、君は笑うかな)
「──美しい、君らしい名だ。それにしても、随分焦らしてくれたね?
はは、冗談だよ。…知れて嬉しい。
愛してるよ、シルフィーナ」
キャプション編集中・・・
❖アズハル通常CS【illust/65836708】
2018-04-22 07:24:39 +0000