【えんもの】真志喜ヘスペルス【二世代目】

ときじ@ゆるゆる復帰
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遅くなりましたが、こちらの素敵企画【illust/67011335】に続けて二世代目三人目の参加です。

――ある時、種族の境を越え、遠く異国から来た怪物の男と日高国で結ばれた人間の娘がいた。
彼らはかつての名字を捨て、新たな生活の出発の為に自分たちだけの字を名付けた。

その一族の名は『真志喜‐ましき‐』
またの名をハルスリッター(首騎士)と名乗った。

「僕は僕の大切だと思うものを守り抜きたいんだ……」

◇真志喜ヘスペルス(ましき -) Hesperus

 種族:半妖(デュラハン+人間)
 年齢:18歳
 身長:180cm

一人称:僕
二人称:貴方、貴女、~様(砕けると~さん)

デュラハンの父と人間の母の間に生まれた半妖。
父であるデュラハンの性質を色濃く継いでおり、昼は人間の姿、夜はデュラハンの姿に変わる性質を持っている。
また、母を助けた父の姿に強い憧れを持っており、自分なりの騎士道を極めようと日々努力をしている。
齢若い為、まだまだ幼さも残るが人一倍責任感と『護る』という意志が強く、少しばかり頑固な部分が垣間見える。柔らかい雰囲気を醸し出してはいるがとにかく真面目で勤勉家かつ正義感が強い。
毎日のように修行に明け暮れ、夜は自主トレーニングも兼ねてパトロールをしている。ただし、デュラハン故に目撃者に怖がられ、声を掛けようと思うも逃げられてしまうことも少なくはない。愛馬はアーベル二世。きょうだいとは仲が良く、また同じ騎士道を求めるものとして切磋琢磨できる仲間でもある。

「誰に何と言われようが、僕は僕なりの騎士道に恥じぬ生き方を選ぶ――かつて父さんが母さんを助け出したように、ね」
「――ごめんね、驚いたかな…。僕はね昼は人間、夜はデュラハンなんだ。……こんな僕は怖いって思うかい?」
「知ってたかい?僕の名の意味は『宵の明星』っていうらしいよ?…ふふっ、両親もロマンチックな名付け方をするよね」

◇素敵なご縁を頂けました(4/26)
貴女を照らす光になりたい
瑞雲ちゃん【illust/68389626

この聞きなれない名の意味が『宵の明星』と教えてくれたのは目の見えない母だった。

――宵の明星。
日没後、西の空に明るく光り輝く金星。
それが僕の名前だった。

いつか、貴方も誰かの為に輝く星になりなさい、と。
そう言われた気がした。

父が母の太陽であったように。
だから名に恥じないように生きようと決めた。

彼女に出会ったのもそんなことを考えて修行に明け暮れる毎日で。夜のパトロール、星しか見えない真っ暗な世界に見慣れない白い小さな少女がそこにいた。
「――貴女、どうしたのですか。こんな暗い夜の道に。迷子ですか…?家は……え、ひとり?貴女ひとりぼっちなのですか?」

ひとりぼっちという少女を放っておくことも出来ず、保護という形で僕は我が家に彼女を住まわせることにした。
「瑞雲様…申し遅れました、僕はヘスペルス。真志喜ヘスペルスと申します。おや、草食なんです?…ふふっ、えらいですよ。今すぐ食事にいたしましょう。他に好き嫌いはございませんか?」

初めの内はまるで幼い妹が出来たような感覚で、後ろをついていく姿を見ながら微笑ましくも思ったものだ。
一日一日…と、一緒に生活を続けていく内に隣に彼女がいる風景が当たり前になっていった。
だが、いつまでもこのままではいけないだろう。ひとりぼっちならひとりぼっちで彼女が安心して暮らしていける場所をここ以外にも見つけなければ…そんなことをそっと思っていた。

「瑞雲さん…僕は貴女といつかお別れしなくてはなりません」
だから彼女にそう伝えなければ、そう思ったのだ。だけども、帰ってきた答えは「離れたくない」と訴える彼女で…。
その言葉を聞いた時、心に浮かんだ気持ちは「ああ、良かった。貴女をこれからもずっと護れる」であった。その時の僕は僕の感情に驚きを隠せなかったし、ただ、同時に納得もしてしまった。

いつしか彼女の存在は『保護の対象』から『一人の女の子として守りたい』というものに変わっていたのだ。
「自分の感情の変化にも気が付かないとは……僕も、まだまだ、だな…」

分かってしまえば簡単なもので。
言葉が次から次へと湯水のように溢れてくる。

「僕も本当は貴女と離れたくない。僕は、貴女を護っていきたい、貴女の笑顔が見たい、貴女に側にいて欲しい……貴女と共に生きたい」
「多分、この感情は――…『恋愛感情』なんでしょうね」


「瑞雲さん……いえ、瑞雲。僕は貴女の光になってもいいでしょうか」


――貴女(ルイユン)だけの、金星(Hesperus)に


◇関係者◇
父:ヴィルフリート【illust/67648362】(父さん、父上)
「父さんと母さんを見ているとまるで昔読んでくれた御伽話のようだって思うんだよ。父さんと母さんは僕の理想だ。僕は貴方の背中に追いつきたい。だから僕に修行をつけて下さい」

母:鷹司真宵さん【illust/67706817】(母さん、母上)
「母さん、ほら足元気を付けて。僕が手を引いてあげるよ。母さんが転んで怪我なんかした日には、父さんが心配し過ぎてうっかり首をどこかに落としかねないからね」

姉:真志喜マリアさん【illust/68342980】(姉さん、姉上)
「姉さん、姉さん!これから手合せを願えませんか?よろしければ本日の稽古をいたしましょう!」
「姉さんはとても格好良くて麗しくて…聡明なお方です。僕にとって自慢の姉上ですよ」

友人:志岐奏詠さん【illust/68303694】(志岐様→奏詠さん)
「おや、志岐様。お話を聞きに来られたのですか?――って、また怪我をされてませんか?!先に手当をしましょう。……お話はそれからでも構いませんでしょう?」

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2018-04-21 15:12:36 +0000