【存在に恋2】ルェレ【住民】

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きみの存在に恋をする。2【illust/63789348】(※NL/BL/GLの要素を含みます)

♫ルェレ
年齢:23 身長:172cm 性別:男
ユトリロ在住/雪月(ニヴォーズ)の第24日生まれ
はじまりの季節【illust/64516755

♫既知関係
*浜辺のお友達* ペシェ=チェレステさん めぐる【illust/65104844】/はじまり【illust/64369125
「やっほー。チェレステ。うん、昨日帰って来てた。向こうの浜で綺麗な貝殻見つけたから…はい、お土産」
「君もコルンも、びっくりするぐらい綺麗になったよね。二人並んでいるのを見かけると癒されるよ」


*君の存在に恋*
カナさん【illust/65105301】/はじまりの季節【illust/64363055

久しぶりに会った想い人は、幼少の可愛かった面影を探すことが難しいくらい、かっこいい男性になっていた。
「ええと、カナ…だよね? あのカナ…だよね。う、どうしてそんなカッコよくなってるの、
 僕聞いてないよそんなのとりあえず僕より身長高いのすっごくずるいしそんな優しい目で僕を見ないで…!
 や、がっかりしたとかそういうのは全然なくて、むしろあの、ちょ、ちょっと深呼吸させて…」


大きな夢とそれだけの可能性を持ったカナにどうにか追いつきたくて、僕はこれまでやりたいことは全力で取り組んできた。
それこそ、まるで恋の魔法にかかったみたいに。
カナが好きな料理の味付けはカンペキだし、いざとなったら魔物から守る自信だってあるし、
自分の夢だって…一番はともかく、胸を張れる程度には続けられている。
そうやって僕が努力している内に決心したらしいカナは、占いも、貿易商も、諦めなかった。

「うん、いいよ。ふふ、そっか、カナの船に乗れるんだ…嬉しいな。念のため、船酔いしちゃったら看病はよろしくね?」
「カ、カナは僕を買い被り過ぎだよ…。周りを見てたら、僕なんてまだまだって思う…。
 けど、他でもないカナがそう言ってくれるなら、僕はカナのためにいくらでも踊りたい」
「カナに抱えられて空の旅…? あ、あいのとうひこう…。
 や、何でも! い、一度くらいならいいよ
(何度だって喜んで飛び込むけど!)

会う度にお互いの進捗を報告して、一歩ずつ、前に進みながら一喜一憂して。
そうして一度も想いをはっきりとは伝えないまま、僕たちは大人になった。
友人じゃ我慢できなくて、恋と呼ぶには長過ぎて、どうしようもなく愛しい人。

「あっ!ぼ、僕が先に言おうと…!今まで全く言えて無かったけど…!
 …僕は昔から、とっくに君一筋で…、あれ…ま、またカナの前で泣いちゃっ…。
 …カナ。僕も君が好き。いじわるなところも、目標がどんどん高くなっていくところも、
 それに追いついていっちゃうところも。かっこよくてずるいのも…全部好き。
 これからはずっと君の隣に居るよ。そのために今まで頑張ってきたんだ」
 
「カナ、カナ。離さないでね…! あははっ!すごい、飛んでるー!」
「海って広いね──・・・僕の中でずっと、カナは海で、空で、僕の世界だった。分かるかな?
 手が届かないような気がしてたんだ。憧れというか…。でもやっと、届いた」


 

#【存在に恋2】#【存在に恋2】めぐる季節

2017-09-23 15:03:51 +0000