【九十九路】陽を喰らう民【アフター】

弥生
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九十九路の羅針盤|illust/60865485


「此処は、人の肉しか摂れない者が集まる国です。
 ええ、俺が王ですよ。そうは見えないかもしれませんが」



陽を喰らう民|ひをくらうたみ
通称「陽喰い」

 -陽とは肉体を差す。
 この国の民は先天的・後天的問わず、「人肉を食さねば生きていけない」者達の集まり。
 他国から、或いは獣・異形のものまで困っていれば誰でも受け入れる為人種は様々。
 国は地上から地下三層まであり、
 地上が人間の住まう区域、
 地下1階が人間の危険人物/犯罪者が住まう区域、
 地下2階が獣、異形の者が住まう区域と分類されており、
 最下層では王とされる地位を持つ者と技術者達が住んでいる。

 人を殺めることはせず、身寄りのない者や売られた死体のみでやりくりを重ねている。
 死体ならば腐敗していても人でなくても引き取る。
 そこから加工するのは技術者達の役目。

先代:ビスタさん|illust/63757213
「……俺だけが食う、なんて他の人は良く思わないかもしれません。
 だけど、それでも貴方は、俺が料理して俺が食べたかった。
 そんな俺の我儘を聞いてくれたんです、言われた通り責任を持って国を治めますよ」


ロティ
男性|29歳|181cm
太陽|500pt【強靭:200 知能:50 器用:120 機敏:80 幸運:50】
一人称:俺
二人称:貴方

前期:グリエ|illust/63932038
「貴方は、俺にとって父であり兄のような人でした。
 ……言いつけ通り、貴方の肉は多くの人に振る舞いましたよ」

先代から王位を譲渡され、王となった男性。
表情の変化に乏しいものの、性格は穏やかで誰に対しても丁寧口調。
幼少期、食扶持減らしに捨てられ国民の男性に拾われた。以降、人肉のみを食すようになった後天的な食人者。
左目は子どもの頃に潰れた。
自分のことには無頓着で、常に国や民を優先する。
民を悪し様に言ったり危害を加えたりする者に対しては冷淡。
たまに自ら肉体を捌くことも。
好きなものは食事と料理。
基本的には人肉に抵抗がある民へ料理を振る舞うが、頼まれれば人肉の味を残した料理も作る。
とりわけ好き好んだ相手は性別種族問わず、自分が肉を捌いて料理して食べたいという強い拘りを持っているが、王という立場もあって表に出すことはあまりない。


「ええ、ご希望でしたら俺が料理しますよ。
 人の肉に抵抗があるようでしたら、違和感ない見た目と味に仕立てますから。
 ……別に、俺は凄くありませんよ。これは先駆者様がされていたことなので」 
「此処は人の肉しか受け入れられない、食えない者が集まる国。
 しかし我々は殺しなどしない。土に還ってしまう資源を頂き、食して暮らしているだけです。
 それで貴方たちに迷惑をかけた覚えはありません。どうか金輪際、余計な口は挟まないで頂きたい。
 ……え、何、そういうつもりで言ったんじゃない?
 ああ……それは、大変、失礼、致しました……土下座して詫びます……」
「料理は好きですよ。俺は化粧や装飾などには疎いですが、こういった飾り付けには自信がありますので。
 こうやって肉になっても、きれいなまま食せるのは良いことだと思いますよ」
「……よし、これなら御老体も召し上がってくれるでしょうか。
 やはり、民に合うよう試行錯誤するのは良いですね。勉強になります。
 後は……飴を作りましょうか。ええ、飴ですよ。
 前の王も食べていましたし、今もよく食べてくれる人がいますので。……新作の試食も、良ければ頼んでみましょうか」

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2017-08-15 05:47:03 +0000