【九十九路】イドラ【最終期】

空閑
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「…………」

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 九十九路の羅針盤¦illust/60865485

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 ◆イドラ¦Idola
 ◆?歳(外見年齢は14歳前後)¦男性¦154cm¦太陽
 ◆一人称¦?、二人称¦?
 ◆前期¦アイデンティティ/illust/63372345
 ◆何時かの水写/illust/61709430

◆飛である少年。
 その体躯には似合わない真っ赤な大槍を携えている。
 昨今混血により声を初めから発せる飛が多い中、未だ沈黙が適用されている。
 その瞳は曇りないが、何を考えているのかも定かではない。

 -正体はかつて同胞(illust/62306570)に「喰らわれた」飛の青年。

 漠然とした例えをするなら違う空間に閉じ込められていたような状態だったが、
 その同胞から続く子孫であるアイデンティティが果てたことにより継がれてきた記憶が散り散りに弾け、
 集まった記憶はその青年を象り彼をまたこちらへ呼び戻した。
 巨大な槍は継がれてきた記憶と想いの大きさを写している。

 間接的とはいえアイデンティティから形を成した存在であるため戦闘能力は極めて高い。
 尾は翼のようにもヒレのようにも捉えられるが、その表面には魚がいつも泳いでいる。
 片割れ(illust/62396461)をずっと探しているようだが見つからず、寂しがっている。
 

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 ◆飛¦novel/8210122
 

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-ふらふらと、長い路を歩んできました。

平凡に進んで、時に戻って。
自分という存在が何者なのか、どこから来たのか、生まれ出たのか。
確かにあの紅い子から色んなものを貰ったけれど何処と無く形の無い思い出が脳を叩くんです。
「ここじゃない」って。

-自分には確かに隣人、いや半身がいました 今は何故かいないけれど。
問いかけても答えは帰ってきません。
何となく、自分の記憶は抜け落ちているのだろうと思っています
だって不可解なことが多すぎるんだもの。

細い川に、澄み切った湖に、広大な海に、或いは静かに佇む沼に、時には雨上がりの水たまりに親近感を覚えました
自分たちのようだって。
雨上がりの空にかかった虹と水平線、あれほど目に焼き付いた景色はありません。

水を辿って、よばれて、辿り着いたその場所を見た時に思うより先に涙が出ました。
自分の、僕の、-「俺」の場所は此処だ、と。
確信めいたものが胸を叩いて、まるで自分自身のような感覚に駆られて。
気がつけばぼんやりと此処に住み着いていました、異物だろうに民の方は嫌な顔ひとつしない。
夢で見たみたいに国の構造を辿って、そこに流れる水に手をつけてみて、ちょっと笑ってみたりして。

どうやら、僕の唯一は「此処」みたいです。

流れ着いて溜まる水、けれど決して濁るわけではなくて、薄く薄く、溶け合って混ざりあって。

僕は貴方を知りません、でも「俺」は此処を知ってます
僕は貴方「達」を主と呼ぶ資格はありません、だから此処からひっそりと祈っています。
 僕のことも「おかえり」と迎えてくれたらなあ、なんて



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◆絆関係につきまして
 設定を考慮した結果絆の募集はしないことにしました。
 既知関係はお気軽に。
 今までご縁を下さった
 ハイノさん、ルスティヒくん/玖乃様
 ユガさん         /PeppeR様
 ありがとうございました…!

◆何か不備等ございましたらメッセージにてお願い致します
 

! キャプション随時更新

 

 

 

  永劫回帰 原点へ戻り流れ着く
   青から生まれ落ちた存在 様々な記憶と想いを背負う存在
  例え自分のことを忘れていたとしても
   彼が焦がれたのはあの空と海の向こう

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2017-07-05 11:27:01 +0000