九十九路の羅針盤【illust/60865485】
❖名前:ベルタ(Berta・B)
ポイント 100pt (強靭:5 知能:46 器用:8 機敏:21 幸運:20)
王の帰還【illust/61216503】
❖国に対し「医療施設と医師の提供」個人に対し「専属医と患者」として素敵な絆を結んで頂きました(5/13)
医術国家アーシュダナム:第47代皇帝ブリギッド・アインダハラ・ダナンさん【illust/62792782】
生まれ落ちる命を眺めては、薄れたはずの記憶は鮮明に変わり懐かしい光景だと緩やかな気持ちと物足りない気持ちは必然。
わたしの子は思っていたよりも国に愛着を沸かせているらしいから任せ、ふらりと外を出歩くのも容易い。
長い年月を放浪していてもまだ知らない国が土地が路があるのだと聞けば、深い霧と森林に囲まれた医療国家の話に耳を傾けた。
今まで傷などついたことのない綺麗なわたしの身体。しかし体内はどうだろうか。
「皇帝が病に? ああ、自由に動けないのは面白くないね。わたしならどうするかな……ああそうだ。
その国の医療技術は優秀だろうか? わたしの身体を調べてくれるかな?」
そうなれば面白いと、わたしの身体だからこそ知る機会になると思いくすくすと笑いがこみ上げた。
国への路は長い間閉ざされていたが拓けた今後は様々な行き来が始まると思考を巡らせて、はたと気づく。
民を思うのも王としては当然だがわたしが王として考えるなんて面白いとどうにも笑みが消えることはなかった。
どうやらその国で診察を受けるよう誘っているらしい、話相手であった人物に目を向ければ洗練された仕草と整った顔つき、
言葉の端々からわかる教養の高さに一介の旅人らしからぬ人物だと面白いと目を細めた。
「わたしの名前はベルタ。連れていってくれるのだろう? 名乗らないとね。ああ、よろしくブリード」
――――
待遇の良さと用意されているのは質の良い一室。
「居心地の良い部屋。やあ、ブリード。診察まで時間はまだあるだろう、話をして」
互いに旅先の話をするのもいい。けれどあなたがこの国の話をしている時も面白い。
まるで王のような目線で語るあなたは誰なんだろうとくすくすと笑みが零れる。
自ずと耳に入ってきている病に伏せっているという皇帝の話をもっと聞きたいと言えば
はぐらかすような言葉を紡ぐのがまたわたしの肩を震わせる。
「ブリード、面白いね。この国も、あなたも」
時折出かけるあなたの後ろを付いて行けば、なんとも撒こうとする姿勢に更に面白さを感じさせる。
――――
国の話をした。そうお互いの。
あなたはどうやら興味を惹かれたようで、来たいと言われれば来ればいいと答えるだけ。
岩石から生み出される命を研究したいと、見返りともいえる対価は磐光輝国へと医療施設と医師の提供。
国への路が開かれたこの国に医療の必要性と、何よりも当たり前の様に生み出される命を調べたいと面白い話に頷いて、
「足を運びたい所があってね。出かけよう。話なんて旅先でも出来る。今までとなにも変わらないよ。さあ、ほら、」
そういってあなたの〝名前〟をまた知れば、知った所で変わりはなく、呼び方が変わるだけ。
居心地の良い場所で足を延ばし、次々に決まっていく国政を書簡へとまとめて互いの国へと送る。
国へと帰た時は書簡の通りに伝えておいた事を見て回ろうと、まずはこの地で寛ぎわたしの身体を、体調を診る手に目を向ける。
――――
「それは何? 綺麗な装飾。あなたが作ったんだね、欲しい。わたしにも作ってくれる?」
「玩具も作れるなんて。くれるのかな? あなたから貰ったものが増えていくね。大切にしよう」
簡単なものならばわたしでも作れると教えられるままに作ってみるが、どうにも拙劣なものが出来上がっていく。
だが物を作るという工程に、歳など忘れたがまるで幼い時のような気持ちで作り上げていくのが面白いと楽しくなっているのは事実。
「見て、ブリギッド。わたしの中では渾身の作品だと思わないか? あげよう。」
――――
研究と、私の身体検査の成果か。
様々な変化をもたらしていく薬が出来上がったという。
初めて他者から受ける物理的衝撃にわたしが衝撃をうけた。
思わず目を瞬かせ、面白さに声を上げて笑うわたしを目にしたあなたを見てまた笑う。
まだまだ、調べつくせないだろう、研究のし甲斐があるだろ、物理が効くようになったわたしの身体の変化を診るであろうあなたに、
「ブリギッド、これをひと月肌身離さず持っていて」
自身の尻尾の鉱石を、他者に持たせるのは二度目。
なんとも面白い変化を楽しみをもたらすあなたをわたしは気に入っているんだよ。
生ませる命を眺め、国の成長を変化を目にして話すわたしは、
――――正しく「ベルタ」で、正しく「王」で――――
❖前世代絆
前期:ベドジシュカ【illust/62188012】
「大きくなった? かわらないか。安心して、ここにいるよ。ああ、帰路で疲れた身体を休ませないといけない
私から生まれたあなたのいままでの話。聞かせて休ませてベドジシュカ」
業欲王シェハルリヤールさん:前期【illust/62498711】:今期【illust/63067880】
「客人とは珍しい。ああ、あなたが。ベドジシュカから聞いていてね。
あなたはベドジシュカを欲しがらないのか、連れて行ってもいいのに。面白いね業欲王」
時折、ふらりと立ち寄るあなたの野望が潰えるのか叶うのかどちらでも面白いと話に耳を傾ける。
国への道を切り開いたあなたの路もまた拓いていくのかと笑みを零せば舞う光の粒子が視界を遮った。
――――
「……その呼び方何とかしてくれませんか…。力が抜けるんですよ。いえ、困ってる事なんてありませんよ。ありません。
何かあれば連絡すると伝えましたよね。まったく、師と称するのは勝手ですが構いすぎは嫌われますよ私に」
❖国内と王の血筋とは(CS2枚目参照)
❖所属について
道が塞がる前の王族設定以外の民か、道が開けた事により移住してきた方などでもご自由に。
王族民としての所属の場合「頭部と尻尾に鉱石がはえており、光の粒子が舞っている」キャラクターのみとさせて頂きます。
2017-05-08 09:38:18 +0000