九十九路の羅針盤【illust/60865485】第三期に参加させていただきます。
❖名前:ベドジシュカ(Bedřiška.B)
52歳 / 無性 / 170cm / 羅針盤【月光】
ポイント 50pt (強靭:5 知能:21 器用:3 機敏:11 幸運:10)
「ええ、ええ。困っているんです」
「国を見つけたと思ったら道が崩れていたというか塞がってしまっていたとは……。
ビナ地方の猛々しい英雄神の話は聞いたことはありますが、この道はどこの神の仕業なのか…。
情報と作られた地図から間違いなく磐光輝国はあるんですがねぇ。ああ、困りました」
「はは、なるほど。手を貸して下さると? 何が目的なんですかねぇ? まさか無償で? はは!」
(第一期イメージレスポンス元、投稿内の伝承から一節引用しております)
❖塞がれた道を切り開く支援者として素敵な絆を結んで頂きました(4/30)
業欲王シェハルリヤールさん【illust/62498711】
磐光輝国への道が記された地図を片手に、近隣を巡る。
貯めこんだ資金を減らす事の無いように、此方に害が及ばぬような支援者の情報を求めて。
思惑通りにいかない世の中だと、しみじみと思い知らされたわけだが。
仮拠点にしている、国へ続く道すがら一人の男と出会った。
世間話の様に、慣れたように困っている状況を話せばまるで子供の様に目を輝かせ身を乗り出し協力を申し出てきた。
突然の申し出に驚きはしたが、緩く笑みを浮かべて聞き返す。
「協力、とは? なるほど、国を見てみたい、と……。ですが手間も金もかかりますよコレは」
塞がれた道を示し、どのくらい本気で考えているのかと促せば名を知る事にも繋がった。
(ああ、噂には聞いていましたが……。まったく、顔ぐらい確認しておくんでした…)
豪商でもある貴方ならば支援するにあたっての資金に不安はない。
けれど、業欲王である貴方が国を見たいなどという、無償に等しい支援の申し出……信用できるはずがない。
(さて、どうするべきか。逃すには惜しいとも思いますが……様子を見て見るのもありですかね。
知っている情報だけでは心許ないですが、善意で尽くしてもらう間は利用させて頂きますよ)
「……では、手狭ではありますがこちらへ。支援の申し出、感謝します。
『業欲王』シェハルリヤールさん」
探るような不躾な視線は向けずとも、腹の内で思っている事など見通されているかもしれないなどとは考えたくない事だった。
――――
土と岩が混じり、年月も重なり強固な壁の様に塞がっている道を見上げる。
貴方からの指示により採掘も始まり、少しずつではあるが確実に進む道が出来上がっていく。
国へと進む中、此方に無害な人物か見極めるように行動を共にしているが何とも自由な人物だとまずは思うようになった。
そんな中、順調に進むかと思えば現場作業員から問題を伝えられた。
「これは魔術、でしょうか…。施された路が崩れて混ざりあっている、ようですね……」
詳しいわけではないが、厄介な事になっているのは目に見えて分かった。
同じように目の前の問題を見ている貴方に視線を移せば、何とも楽しそうな顔をしていますね…。
何処から出てくるか聞き覚えのない知識の多さに舌を巻く。
私も裏から情報を広げてみれば、更に貴方は組み込んでいき謎を解いていく。
国へとの距離を測りながら、
また問題が起きようとも貴方の培ってきた財力、人材、知識により道は繋がるだろうと確信めいた予感がしている。
そろそろか、と磐光輝国が記された地図を広める手筈を整え始めた。
貴方からも広めたいと言葉が出れば、これ以上の無償の借りは作りたくない、が本音だがあれこれ世話を焼かれている状況に
僅かに頬が引きつるのを感じている。
「いえいえ、貴方からは十分に支援をして頂いておりますし、何よりその支援は道を切り開く為のもの。十分です。ええ、本当に。
地図を広めるのは私がやりますから。手は足りています。十分です」
(なんとも、むず痒い気持ちですねぇ……。裏があると勘ぐりたいぐらいに何でそんなに善意を振りまくのか…なんなんですかね)
――――
ふわりと光の粒子が舞った。
進む道から飛び出してきた生き物の頭部には私と同じように光の粒子が舞う鉱石が生えていた。
ああ、国が近いのだと期待していたはずではないのに鼓動が大きく跳ねるのを感じた。
繋がった道の先に広がる空間、光の粒子が舞う巨大な岩石が目に入り柔らかな光に眩しさを覚えた。
「あると分かっていたはずでした。確信していたのに、分かっていたのに。本当に、」
涙が流れていると感じていたが止めようとしても止まらなかった。
国で生まれたわけでもないというのに、国に帰ってきたという気持ちはやはり私の中に流れる血筋がそうさせているのだろうか。
隣で同じ光景を見ている貴方を見れば感動を与えられただろうか、とその顔を見れば不思議と悪い気持ちではなかった。
「正直、貴方はとても胡散臭くて。無償の善意で支援を申し出るなど信用ならないんですよ。
言葉だけではなく行動、仕草など私が見ていたことにも気づいていただろうに……。
貴方の手腕を目の前で見ていられたのは為になりましたが。
……礼を、言わせて下さい。
路を切り開き、惜しまぬ支援に感謝します、『業欲王』シェハルリヤールさん」
――――国への路は繋がれた。
❖前世代絆
前期:ベドジシュカ【illust/61693033】
トレジャーハンター ロゥさん【illust/61690200】
「子供もいる親になったというのに、貴方は変わらないですねぇ。所で面白い情報は?
私はここを動けませんから。貴方に会うのはついでですよ…なに笑ってるんですかまったく」
トレジャーハンターヴィエさん【illust/62191602】
「そんなに易々と褒めるものじゃないですよ。まあ愛想を振りまくのと褒めるとの差が分かっていればいいですが。
さ、移動しますよ。食事をする場所じゃないですからねぇここは。…まったく。しょうがないですねぇ」
(チャリンといつもの様に小遣いを渡してしまうあたり、私はこの子に甘い)
不備、問題等ありましたらお手数ですがご連絡の方宜しくお願いします。
2017-03-31 15:01:48 +0000