「…どなたかへの贈り物ですか?
ふふっ、お悩みならこちらは如何でしょう。リーベ産の花を使用した今年の新作です。
フローラルノートの優しい香りが特徴で、きっと女性にも好まれると思いますよ。」
「で、この香りは心を落ち着かせる効果があって…。
…あっ、ごめんなさい。悩んでいたみたいだったから、つい…。」
(誰かと共に在れる事はとても素敵なことだし、何より幸せなことだと思う。
…だけど、契りを結ぶことは相手に枷をかけることと同じこと。
望んではいけないの、…決して…。)
◆祈りの石【illust/59003307】
◆フィーユ(Feuille)
・22歳 / 165㎝(ヒール込)
・魔法:石を液体に変える魔法
・一人称:私、二人称:あなた、三人称:~様、~さん、~くん、~ちゃん、呼び捨て
東の国ラバにある樹海の村ホリーで、香水店『トランキリテ』を営む調香師の女性。
穏やかな性格をしており、常に柔和な表情を浮かべている事が多い。
やや優し過ぎる部分があり、常日頃から何かと自分より他人を優先しがちだが、
心内では一定以上の人との関わりを避けている部分がある。
契りを結んだ両親の元に生まれたが、幼い頃に母親を亡くし、
その後を追うようにして父親も失ってしまった過去を持つ。
この経験から、契りや人と深く関わる事に対して恐れに似た感情を抱くようになってしまった。
だが生前仲睦まじかった両親の姿も覚えている為、
半ば諦めを感じ望んではいけないと思いつつも、両親のように誰かと共に在れる事に
憧れを抱いている面もある。
経営する香水店『トランキリテ』では一般販売からオーダーメイドまで、
幅広く取り扱っている。
基本的に店を中心に活動している為、ホリーから外に出る事はあまり無いが、
時々材料の仕入れや出品会等で他国へ出かけることもある。
◆共に在りたいと願う人
(11.19)紅の騎士:レフィリオさん(騎士様・アーカード様→レフィリオさん→レフィリオ・レフィ)【illust/59756632】
その人と初めて出会ったのは、ある穏やかな日の昼下がりだった。
カランと来客を告げるベルと共に、革靴が木の床を叩く心地良い靴音を響かせながら
店に入って来たあなた。
田舎の地では中々見かけない騎士団の制服姿に目を奪われたことはもちろんだけど、
何よりも深く記憶に焼き付いたのは、炎のように紅く朱い、鮮烈な色と眼差しだった。
「いらっしゃいませ。ご来店頂きありがとうございます。
…まあ、騎士団の方なんて珍しい…。
大したものはありませんが、よろしければどうぞゆっくり見て行ってください。」
にこりと笑顔を浮かべて、いつものように来店を歓迎する挨拶をする。
整った顔立ちと線の細いシルエットから一瞬女性と間違えそうになってしまったけど、
身に纏う騎士団の制服と切れ長の瞳から覗く鋭い眼光にその考えはすぐに改められた。
随分な手練なのだろうか、それにしてもこんな田舎に騎士の方なんて珍しい、
とぼんやりと考える私を傍目に、その人はコツコツと靴音を響かせながら
ゆっくりと店内を見て回る。
歩く姿勢、香水瓶を掴む手、所作の一つ一つから育ちの良さを伺い知ることは容易だった。
(編集中…)
◆素敵な関係者様
◇心許せる大事な幼馴染:ピジョンブラッドさん(ピート)【illust/59791145】
「…急にどうしたの?
いきなり褒められると何だかこそばゆいわ。
…でも嬉しい。ふふっ、ありがとうピート。
…だけど私だって小さい頃からずっと、貴女のことを尊敬しているんだから。
理由?…そうね、今は秘密。
(明るくて優しい、私の大好きな幼馴染み。
貴女はずっと…そのままでいてね。)」
「ピートがそう言うなら…と言いたいところだけれど…ごめんなさい。
今回はちょっと譲れないわ。
…実はね、ピートをイメージして香水を作ってみたの。
コロンだからそこまで香りも強くない。
…使わなくても構わないから、せめて私からの日頃の感謝の気持ちとして、
受け取って貰えないかな?」
「…そうね。
ピートの言う通り、私も私達は考えているよりずっと…残酷な存在だと思う。
自分の身勝手な都合で人の運命を縛り、あまつさえ枷をかける…、だから私は…――。
…ううん、何でもないわ。
例えそうであっても、ピートなら乗り越えて行ける気がする。
…ねえ、ピート。貴女は幸せになってね、…約束よ。」
◆その他
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2016-11-13 18:47:21 +0000