【花冠】レミイ【第三期】

saki
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「そんなネコじゃらしにオレが喰いつくとでも?」
(そわそわしている)

◆レミイ・スミス・ゲミュロン
男/23/188cm
父【赤赤実】母【ソレイ】の息子
幼い頃に白眼の視力を捧げ硬質の鎧を肉体に宿している
白眼は質写し以外に用いることはほぼ無い
黒眼は母の血筋により鋼珠の炎以外の光を苦手としているが
五感は研ぎ澄まされ普通の生活をしていても支障はない
彼の持つ刀剣は母ソレイが打ったもの
人の本質をしっかり見なさいと戒めが込められている
好物:魚
■訂正pt
知力0→【2】/武力7→【5】 class騎士→【付与魔術師】

◆skill
【鋼珠の炎】鍛冶炎守鬼人一族が古来より信仰している炎
レミイは黒眼の奥に宿し刀の文様にも分けて宿している
【質写し】祖母ソドによるゲミュロンの能力
固有能力を見抜き八割程度を発揮出来る武器を作る
【天恵:硬質の鎧】父方祖父メジエ教徒の能力
レミイは白眼の視力を捧げ肉体を硬質に変化させる能力を手にした
◇魔祓/剣術
幼い頃より父について回り狩猟のノウハウを学んだ
身体能力や技術はこれらにより培われている
◇鍛冶
幼い頃より母に教わり技術を磨いてきた能力
角素材を用いることも多い

◆血筋
父:赤赤実【illust/57670436
「ん、別に…今度帰るから。は?帰ってくるな?ったく、お袋に真意聞くぞ」
母:ソレイ【illust/57672149
「どうだ?これ。まだ出来てねぇよな。ああ、そうか、こうするのか」
妹:丹歩歩【illust/58185965
「言わなくても通じるよな。そう、魚。魚だ。魚」

◆婚姻
シャルドネさん【illust/58259630

 * * *

「オレの理想の嫁は家で焼き魚作って待っててくれる女だ」

クレデュヴァンの酒場で断言する、オレ。
目の前には魚料理。頬張る、オレ。
少し離れたところで目まぐるしく働く女、シャルドネ

「決して酒を片手に持つ女など…
 おい、お前シャルドネの胸見ただろう」
隣の親父の眉間を三度突くオレ。酔ってる。
だいたいあいつ男を挑発するような服が悪い。
見るだろう!あれは見るだろう!!!

オレがシャルドネと知り合ったのは幼い頃だ。
オレはその頃、家族と一緒にモンスター狩りをしていた
父について回り体術の修行、母に教わり鍛冶の修行
その中で、同年代の異性と遊ぶのはシャルドネくらいだった
…………酒蔵と買い出しの記憶しかねぇ……………

いや、それなりに共に過ごす時間も長かった
長かったが、護衛や買い出しの付き合いや酒に関わることが特に多かったんだ
あいつと酒を飲むといつも酔い潰れてしまう
そこからの記憶が飛んでることが多くてさ
ほどほどにしないと、な。あいつ一応女だし、オレ男だし。

 * * * 

「魚美味いな」
シャルドネがオレの家に来て料理を作ることが度々あった
きっかけは一人暮らしを始めた頃にシャルドネがついてきて
世話の掛かる幼馴染だと掃除や料理をして貰うようになった
代わりにオレは15の頃からシャルドネの行く先に護衛として
ついていくことが多くなったが―

「そこオレのベッドだぞ」
どうしてこの女は人のベッドでのびのび出来るのだろう
干したばかりの布団はいいわ、と言いながらも片手に見える酒
落とさないか心配だ

誘ってる?…まさか!
この自然体に振る舞う彼女を見てオレはどういう存在なのか
思考を巡らすことが増えて来た

「なぁ、オレってお前の―――なに?」

 * * *

雪が降る日にかじかむ手を合わせ間に挟まる酒を眺める先には
シャルドネの真っ赤に染まる鼻が見える
白い息が煙を巻くように上昇すればオレの気持ちも周囲の空気を溶かすように
熱さが込み上げるものだろうか、とぼんやりしていると暖炉からパキリと音がする

「お前さ、この前“お互いいい相手見つけないとね”と言ってただろ?」
「オレ、考えたけど」

考えたけど。
考えるより先にそれしか浮かばないけど
お前がオレ以外の若い男に笑顔を向けると
寂しく感じるのは…

「オレにとっていい相手ってお前だよ」
都合のいい、ってわけじゃないけど
「お前となら自然でいられるからな」
ただの友人で終わらせたくないっていうか
「…好きだ」
長い幼馴染としての関係が終わるかもしれない
「…泣くなよ」
拒絶されるかもしれない
「本気の本気だ」

「…バーカ」
そんなお前が好きだ
明日は朝市で大きな獲物狩りに言ってくるよ
オレ達の新たな門出を祝うために

 * * *

恋人として随分と月日が経つ
今年も降る雪を眺めては買い物帰りの彼女の背中を見遣りながら
将来について考え始めていた

(ロマンチックと言われても、なぁ)

女の扱いに慣れてないこと知ってるだろ、と前にも言ったが
何がロマンチックなのかが分からない
高い酒か?満天の星空の下か?

(オレが出来るのってこれぐらいしか)

かつて昔、オレが初めて作った銀の匙
シャルドネは嬉しそうに貰っていった
あの頃からオレはシャルドネに恋をしていたのだと
今になって理解することができた

素材を加工して作り上げた婚約指輪
渡す機会を伺っては一日が過ぎていく

「シャルドネ!お前、次の休みはいつだ?」
なによと次の休みを教える彼女
その彼女が、妻になる日はいつだろうか

 * * *
閑話
「子供が出来たら考えるって、お前…」
「オレの生涯に寄り添う花となってくれ、いや、オレもお前に寄り添うけど」
「お袋がやっと言ったか!って笑って茶化すんだよ」
「ああ、オレはお前だけを愛してるよ。シャルドネ」

企画元【illust/55830776】

連絡:当日~三日以内

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2016-07-31 15:22:45 +0000