素敵企画様、天と地の世界樹【illust/54032140】に参加させていただきます。
▼シエン(紫園)・ダルジャン・ルクルーリオ/男/26歳/199㎝/天の民/。
[ 天pt: 25 / 地pt: 10 ]≪天pt:10+ボーナス15 / 地pt:10≫
▼スキル
[ルクルーリオの血統Ⅱ]白水銀の鋼鉄たる猛毒を使役、鋼鉄を刃にも出来る。
[夜詠み-よるよみ]民族の者全員が保持。夜のわずかな光量でもよく見える。むしろ夜の方が良く見える。同時に動体視力も向上する。
狩りをする時は必ず使用する。ただし昼間の場合は面をつけないと受容する光量が多すぎて何も見えなくなる。
[エタンドル]一時的な気配と姿の完全消失。
ルクルーリオと夜人族の血を引く青年、双子の弟がいる。
夜空色の瞳、白い髪、白い肌。どちらかといえばルクルーリオの父にそっくりな容姿である。
趣味は釣りであり、仕事は衛兵。
ただ人の気配がすると姿を消すため、片親同様その容姿を無闇に晒すことはない。声だけが聞こえてくるのが基本。
また、釣りといっても釣り上げた魚は自身の猛毒に侵されて死んでしまう。
動物と思念で会話することができるらしい。
片足が鋼鉄であるがゆえに、浮遊術の習得せずにはいられなかったため浮いてたり歩いてたり。
性格は冷静ではあるが基本大雑把である。
いつか父親のように自分の涙を飲ませて、毒で犯して伴に生きて、伴に眠る相手に廻り合えたらと、思ってはいる。
双子の弟が安定で馬鹿で可愛い今日この頃。
▼血統
ルクルーリオ【illust/55137359】
夜人族【illust/55031175】
▼家族
父:ブラン・ダルジャン・ルクルーリオ【illust/55137359】
「親父は秘伝のレシピノートもっと残してくれてても良かったわ。本当。」
母:シキくん【illust/55031175】
「またシブキがやらかしたぞ母さん、アンタもこんなふうだったんだろう…いやそうだった。」
兄弟:紫吹・ルクルーリオ【illust/55568761】
「…ェ、待て待て待て…シブキ、待て。待って、待つんだシブキ。ァー…解毒、仕方ないからそいつに涙飲ませろって。
まだ息あんだろ?急処置だから仕方ない、
涙飲ませたら目を覚ます前にここから一番離れた地の綺麗な泉のほとりに置きに行くぞ。いいな。」
(3/12追記)素敵なご縁を頂きました
地の民 ミュリン さん【illust/55664440】
いつものように
ただのきまぐれ。
住まいのある天からは外れた地にある泉で魚釣りに興じていた。
聞こえてきたのは軽い足音、
数は1匹、
匂いは未熟な雌の匂い。
すぐさまにそこから姿を消した、唯一の解毒薬である自分の涙を一粒落として。
自分の身体は猛毒だ。致死量超えは日常。半径20mも離れればまあ…多分大丈夫、だけど油断は禁物。
だから俺は半分脅しも含めてこう言った。
「それ以上近づくなよ。まだ死にたくないだろ。」
…うん、これが間違いだった。話しかけたら余計に近づいてきた。
正直『なんだこの能天気な馬鹿女』と頭を抱えた。
だから次に俺はこう言った。
「近づき過ぎだって…。話し相手にならなってもいいけどさ。」
第一印象、虫と獣が混じったようなその姿は印象に残った。
きっとコイツの親も異種族なんだろうと。
きっとコイツの親もあの樹の下で眠っているんだろうと。
それから何回か会うようになった、
で、あんまりに見たい見たいとしつこいからつい姿を晒した。
晒したからと言って近づけるとかはナシ。俺はこいつを殺したくはない。
「いつも言ってるけどな、死にたくないだろ?わかってくれよミュリン。」
…?
唐突に心臓辺りに違和感を感じた。
殺したくない理由に、別の違う感情もあるような。
不安定で不確定な何か。
頭を捻らせた、顎に指を引っ掛けて。
ガキの頃、両親があの樹の人柱になっていなくなった。
まだ俺たちは小さくて寂しくて泣いていた。
だからか俺はある日から弟を守る為に、兄貴であって親代りにもなろうと必死に勉強して、数と金と字を学んで…
無知で馬鹿だった、それ以来なほど悩んでその感情の名前を探して
そんなときだ
コイツに真っ直ぐに、あんな最もたやすく。
“「こんなにもあなたのこと好きなのに」”
水の中に沈んだみたいに辺りは静寂
耳の鼓膜を水圧が圧してのしかかる感覚が押し寄せる。
その今にも泣き出しそうな幼い彼女が目の前で紡いだ声に笑った。
「ああそっか、そうだ。それだわ。やっべ、泣くなって…おいおい、」
困った、馬鹿なのは何方だろう。
あんな追い詰めて、泣かせて
笑いながら左手を差し伸べた。釣具は地面に放って。
というか照れ臭いったらありゃしない
「…ぁーっと…ミュリン来いよ。いや、おいでの方がいいか?…いや、なんだ、まあとにかく飛び込んで、
…もう何でも良いや…俺から行くわ、うん。おけおけ。お願いだから黙って大人しくしてくれよ…。」
とんだ独り寸劇をかました。
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自身の毒が完全に彼女を侵した後、
涙を一粒。彼女の口に落とした。
解毒薬とはいえ、ヒトの体に順応させて効くまでには時間がかかる。
腕の中で青白くなって、苦しそうに生死の境を行き来するのを見ながら
必死に抱き締めた。
夫婦の契りを、世界樹のふもとで眠るその時まで。
「…ああ、ずっと。ずっと…。そんな心配すんなよ、離さねーから。」
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「好きだ。…あーうん。遅くなって悪い、ほら俺バカだし?許してくれよミュリン。」
今度親父と母さんに会いに行こう。
今なら分かる気がする、あんな幸せそうに眠っている2人の理由が。
惚れたもん負け、そうだろ親父…?
▽愛しい娘達
リーナ【illust/56121926】
コルネリア【illust/56159597】
2016-03-04 09:10:02 +0000