◆永世中立公国ヘルシュヴェティア
標高高くに位置する牧歌的な小国。のどかな国民性が特徴。美しい自然を残し穏やかな国民ばかりが集まることから、天空の楽園とも呼称される。
かつては魔王台頭を危ぶみ永世中立宣言・結界による鎖国で国交断絶していたが、現在は条件付きながら外界との交流を行っている。最近は特産・古代貝の宝石を加工した装飾品目当ての観光客も増えてきたとか。
加えて「ここに来ると心の痛みが和らぐ」というまことしやかな噂が広まり、慰安旅行のような短期滞在者も。
「おは、よう……ございます、お客様……?」
「お腹すいたら、チーズがおすすめ。わたしも好きなんだよ。……ねむい」
「わたしはいつも眠い、けど……寒いと、みんなも眠くなっちゃう、でしょ」
◆メヌエット (18歳 一人称:わたし 愛称エティ)
(正式名メヌエット・天石原・ツイス=ヘルシュヴェティア)
(強靭30 知能36 器用64 機敏15 幸運45)
常に眠たげな顔のおっとりした少女。ことあるごとに眠い・お腹空いた、と口走る。
自身が管理する結界と番人としての責務以外で、人を拒絶することがない性質。また非常に純粋な為、時折人の隠したいことや嫌がることも暴いてしまうが、結局何でも微笑んだまま受け入れる。例えばそれが自身を傷つけるとしても。
異彩眼を持ち、父から役目を受け継いで当代の結界の番人を務める。
結界以外では氷魔法を得意とする。しかし制御を誤ると結界を伝わる魔力で国中を凍らせてしまうので常に気を張っており、番人になって以来あまり眠れていない。
「痛み」を緑の宝石にする能力を持つ。ただ、過去に母を亡くして悲しみに暮れる父の感情を(善意で)宝石化しようとて酷く叱らたことがある。それ以来、結界や研究以外には極力使わない。
また公表されてはいないが、母方の光の魔人としての血も健在。純潔の魔人程ではないが、本能的に負の感情を求めるし食欲には抗えない。しかし求めるのが「幸せの国」ヘルシュヴェティアには皆無に等しいものである為に、どれだけ食べても満腹感は得られない。
国外との交流で負の感情に当てられることを危惧され、国王は父ヴィヴァチェーレのまま。結界の保持と研究に務めている。
光の民としては血が薄まった為か、異彩眼がうすぼんやりと発光する程度。
番人としては、自分の体を傷つけて取り出した「痛み」の宝石を結界に組み込むことが可能になった。しかし氷の魔法が影響する為か、宝石はすぐに溶けてしまい持続性が無いという問題もある。
◆魔王の影
不眠が祟って幻覚だと勘違いし、未回答。そういうものを見たことを周囲に告げると心配されるだろうと思い、黙っているので影が本物であることに気づいていない。
◆関係
兄:ララヴィーテ【illust/53943163】
「ラヴィとエティって、お揃いみたいでしょ……ふふ」
母:ロゼッタ【illust/53338013】
「」
父:ヴィヴァチェーレ【illust/53453361】
「」
・それぞれユイの民(痛みの宝石化)【】、星の民(体の発光)【】、光の魔人(感情食らい)【】鍵守(氷壁の角)【】。異彩眼(番人の証)【】、スィテント(触角と魔力操作)【】の血筋を受け継ぐ。
◆ヘルシュヴェティア公国・所属条件
「弱きもの(※困っている、追われている、病弱、瀕死など解釈はお好きに)」であること。保護を求めてきた者は排除はしない規定。現在は旅人や観光客も受け入れる。
今期も研究者や魔法使いは歓迎されるが、公女への影響を考慮して所謂マッドな方々にはご遠慮いただいている。音楽関係者も歓迎される。精神的に難があると判断された者もまた先代王によって弾かれているが、メヌエットが許可すれば入国は可能。
ただし「公国自体」に仇なすまたは敵対の恐れのある場合は結界に弾かれる。
◆絆について
国が残る形の絆を希望します。結界云々がありますがメヌエット本人が許可した形で誰でも受け入れます。
何か提案があれば設定などを添えて頂けると嬉しいです。
既知関係も募集中。
固く握られた父の拳をそっと撫で、少女は瞼を持ち上げた。
「たとえわたしが眠れなくても、皆が幸せな現実で暮らしていられるなら。母様や、父様たち歴代の番人に比べれば、わたしは全然辛くなんて無い。これぐらいの眠さと空腹感、受け入れるよ。――――この異彩に、光が宿ったから」
幸せを保つ番人は、目をつぶる。
結界はまだ、代償を求める。
キャプション編集中・敬称略
2015-12-10 13:26:02 +0000