◆仄暗き水底国
◆薄闇の灯王 (一人称:ぼく 年齢:19)
◆50pt(強靭:5 知能:11 器用:2 機敏:5 幸運:2)
「ようこそ、とはあまり言えない国なんだけれど、気の済むまで滞在していってね。ぼく?水底国(ここ)の王様だよ。何かあったら言ってね」
◆薄闇の灯王 シヅメ (本名:紫津玉依灯女命/しづのたまよりびめのみこと)
先代女王ウィムズと海神の娘曙が死者の魂に力を注いだことで誕生した双子の姉妹、その妹。種族としては「神さま」寄り。また両親が龍の血を引いていた為、龍の外見的特徴や力も継ぐ。龍としては水属性。
死者の国の統治者である為に魂を取られることを危惧して本名は家族以外には隠し、普段は通称の「シヅメ」を名乗る。加えて神であり死の国の統治者ということが影響してか、国外ではただの人間や霊的感覚を持たない種族などには姿が見えず、場合によっては声すら届かないことがあるのが悩み。
基本的に朗らかでポジティブ。先代にはあまり似ず、死者の国では異端にも見える珍しい性格の統治者。積極的に民の前に顔を出し、しばしば国内を出歩いている。
外界からの訪問者が来ると、喜び自ら迎えに行ってしまう。楽しくなるとお喋りが止まらなくなるのが少々難点ではある。
声は明るく華やかで紡がれる歌は≪喜びに影響する力≫を持つ。「干渉」でなく「影響」だが、神の言葉でもある歌は広範囲・大多数に強力な影響をもたらす。
基本的には朗らかでポジティブだが、潜在的な所にネガティブな面も有る。先代らとは異なり他人からの目は気にしない代わりに、自分で自分に自信が持てていない。
自殺者の流入が増加していたことは不幸な偶然だった。知性を残していた民たちが歪んだ形で救済者を求めてしまい、負の側面を持った禍つ神として変質。これが二人の母や姉に対する後ろめたさの原因となり、コンプレックスとなっている。
※追記:キャラシが18になってますが19歳
◆仄暗き水底国 Honoguraki-Suiteikoku
水に関わることで死んだ者が集まってできた水底の国。半分ほど異界側にある為、どこにあるかは曖昧。
大半の民が死者な上、未練があったり恨みつらみを抱えていたり、既にまともな自我が無かったりとと性質が悪い。
先代の手で生者の滞在地区が以前より整備された為、旅人を始め一次的な客人の滞在はしやすくなった。
相も変わらず「楽園」を目指した自殺者の流入は続いているが、今代の統治が始まってからは一部の魂が輪廻に戻ったり水底から解放されていることが判明。
国王は死者が外に出ないよう国内に封印しておく役割だったが、民を導き送り出す努力が始まった。
魂が水底国より旅立つ時、ゆく路は極楽の宮の珊瑚が明るく照らし出しているという。
ちなみにウサギの新聞社は生者と判定されてやってこれなかったらしく、残念ながら水底国支部はできていない。
◆絆
雨玉ノ降ル蓮池ユーロン 巫女アママユ様【illust/53066465】
「きみがユーロンの巫女だね。……ぼくの声が届いている?ああ、良かった。きみと会ってみたかったんだ。彼らの話を聞いてからずっと」
指し示すのは既に輪郭を失った魂。戦で死してなお祖国へ帰りたいと民が望んだほどの国と巫女だから、希望を掛けた。
巡り始めた魂を水上へと還す、その為に天地を巡る雨の力を借りようと訪れた雨の国。
巫女である故か、幸い己の姿は彼女の目に映った。連れてきた魂も見えたようで、驚いたように目を見開いて、くしゃりと顔を歪める。
……神さまが少女に力を貸すのには十分な理由。
「ぼくは自分ができることをする為に此処へ来た。そして巫女であるきみのおかげで、ぼくはこうして国外で活動できるようになった。きみは何もできない無力な人じゃない。……きみにしかできないこと、あるでしょう?」
いつしか、巫女の降らせる飴には不思議な力が宿っていた。
「ふふ、、実はぼく、何かを作ることはできないんだ。死の国を統べ、姉さんみたいに再生の力を持たないこの身ではね。だからきみの降らせる飴に喜びを感じさせる力が宿ったというなら、それは純粋にきみの力だよ。ぼくは少しその手伝いをしただけ。必要ならまた、いつだって手を貸そう」
「ぼくの巫女、きみにはこの名前を教えよう。――――紫津玉依灯女命、それがきみの降ろした神の名だよ。どうか覚えておいて、アママユ」
◆既知関係
双子の姉:菫青宮の縹【illust/52861697】
「姉さ……姉上!む、ぼくは女王だから、きちんとした話し方をしないといけないんだ」
→
母上:先代・幽闇の姫王ウィムズ【illust/52318282】
「見て、母上。真っ暗だったこの国にも、花が降ってきたよ。母上のおかげ」
「もう、母上ったら。そんなことでお母さんが母上のこと嫌いになる訳ないでしょ」
→死者の国を治める女王として敬愛しているが、彼女が引退したのをいいことに母上と呼んでしばしば仕事を抜け出して会いにいく。
お母さん:菫青宮の曙【illust/52430520】:
「お母さんお母さん、またお話聞かせてよ!母上との恋話!」
「お母さんみたいになりたいから、今日から自分のことぼくって言う!」
→母の心を溶かした人として自分もそういう人になりたいと憧れている。また優しい母としても深く信頼し、惜しみなく大好きだと言い続ける。
(敬称略)
◆仄暗き水底国・所属条件
1死因が水に関連する死者(海での戦死、入水etc)
2不慮の事故で訪れた生者(船舶の転覆、水場での滑落etc)
3前期において、水葬された者、および水場の近くで何らかの強い感情を抱いて死んだ者
・旅人の滞在も可能。ただし入出国はすべて灯王の手を借りねばならない。
キャプション随時編集
2015-10-07 12:24:20 +0000