【ただ一つの】童話妖精類=鏡城紅鬼姫種【第6期】

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こちらの企画【illust/44307098】へ引き続き参加しております。6期5家系目もよろしくお願いいたします!
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(20150522)素敵なご縁を頂きました!/水の部隊:ロードさん【illust/50141596
「んー…え?何を選んでいるかって?今日の気分はピンクとオレンジなの。どっちがいい?貴方の髪をくくるリボン」
「私にとってはずっとずっと、素敵な王子様。よ?ロード」
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▼童話妖精類=鏡城紅鬼姫種(カガミノシロノクキヒメ)/愛しい人から頂いた名は【ティアラ】
 性別:♀ 年齢:16歳 身長:15cm 一人称:私 二人称:あなた/作品ID【50466975】 末尾【5】
▽匠の部隊所属/戦力:330/生命力:120/運:140/合計 590 ※前期父が水部隊のためボーナス使用

※種族の説明【novel/4654723
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▽家族
父:童話妖精=沫【illust/49834982
「パパったら、またほーちゃんにデレデレしてる…ほーちゃんも甘やかすんだから、もぉー」
母:紅鬼蘭 焔泡【illust/49813415
「ほーちゃん、ほーちゃん。あぁ、ほんとママって可愛い。ほーちゃんだぁいすき」
兄:紅鬼蘭 焔巧【illust/50234244
「ゴウ兄さんったらもう、とっても可愛いのに、ほらピンクのフリル。あら、水色のほうが好みだった??」
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▼Skill
【幽閉の棺/黒鏡の手帳】
 頑強な魔法の鏡のページを持つ、手帳のような棺。すでに右足は取り込まれているため、棺の上からは動けない。
 ページが少しずつめくられており、本が完結した際は、体を取り込まれて圧死する。
 生涯を添い遂げる存在のみが、妖精を呪縛から開放できる。
【流転魂の歯車鏡(るてんこんのはぐるまかがみ)】
 棺と似た黒い鏡。妖精が母からもらったリボンをつけている。お気に入り。
 不自由な彼女が唯一好きに物を出し入れできる場所。時を映し出す歯車が常に映り込んでいる。
【フェアリーギフト】妖精からの贈り物。
 魔法で菓子類を作ったり、妖精の逆鱗にふれると落雷や津波で攻撃されたり等。
【六翅の希望(むばねのきぼう)】
 一つ白雪の様に、二つ灰被りの様に、三つ茨姫のように、四つ山狼のように、五つ人魚の様に
 六つ、物語はいつだって不思議だらけの希望に溢れている。そんなワンダーランドへ羽ばたくための翅。
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ほーちゃんとパパが仲良くしているだろう頃。お昼過ぎ。
お散歩ついでに少し遠くまで…と街へたどり着いた。久しぶりの建物を見上げて感嘆とした。
その中でもとても大きくて、綺麗なお城が目についた。お城探検でも…とこっそり庭園に潜り込む…
まるで物語の少女にでもなった気分。不思議な国に迷い込んだ気分だった。

生垣をかきわけて、庭園の開けた場所にたどり着くと、そこには素敵なお兄さんがいたの。
とっても綺麗な髪なのに、くくらず、結ばず、編み込まず。けれどそよ風に翻る髪は凄く綺麗だった。
誰かとティータイムなのかしら。準備をしている彼は真剣で、とても、素敵な王子様に見えた。

「こんにちは。…あら。眉間にしわ、よってるわ、素敵なお兄さん」

とても素敵な昼下がり。彼が私の王子様であればいいと、心から思ってしまった。
きっとそれは一目惚れだったのかもしれない。時間はそう、かからなかったの。

毎日ティータイムの少し前。お昼の少し後。私は彼に何度も会いに行った。
貴方はとてもお姉さん思いで、国を思って、その名の通り騎士の様にかっこいいけれど。
真面目すぎて疲れないのかしら、と時々心配になる。
貴方の思いが本当なのは見ていれば分かるから、私はそのお手伝い。
甘い甘いお菓子を贈る。あなたの疲れが少しでも癒されますように。

日が経つたびに、ページはめくられ、そして本の最後まであと少し。
私は少しずつ、本へと体が引きずり込まれていく。
どんなに足掻いても、もがいてもここから出ることは出来ず。
彼のいるお城へたどり着いて、けれどいつもの中庭までたどり着けずに、私は大きな木の根元に落ちてしまった。
ずぶずぶと飲み込まれていく体。ついには意識まで飲み込まれていく。

物語はいつか終わりを迎える。
そう、なら、私もその時が来たのだと。
最後に一目彼を見たかったと手を伸ばして 何かを掴む 声が聞こえた

あぁ、ロードの声。
いつもと違って慌ててる。珍しい。
ぱたん。と手帳が閉じた。

ゆっくりと暗闇の中で目を開く。私はこのまま眠れず、死んだように生きるのかと思った。
掌に掴んだ大切なリボンが不意に引っ張られた。
慌てて掴みなおして、伝わってくる温もりを逃さないように必死に、必死に掴んでいた。
パキンとヒビの割れる音がする。暗闇に落ちた私を探すような光が差す。

眩しくも愛しい午後の日差しに。私は目を細めて見上げる。
当たりには砕け散ったような鏡の紙片と。
私が握りしめていたものは、大事な大事なリボンで。
その片方を握りしめていたのは貴方で。

「世界ってとても素敵なのね。貴方と出逢えて、そして貴方に救われたんだもの」

まるで奇跡のようだと。けれどそんな予感はずっとしていたの。
私のロード。大好きな王子様。

「ねぇロード…王子様、私の手を取って?私を抱きしめて?
 そして、貴方からの名前が欲しいの。私が貴方の唯一である証を是非頂けないかしら」

そっと飾るように呟かれた名前に嬉しさがこみあげてくる。
私はティアラ。貴方だけのお姫様。

かくして騎士の王子様と妖精のお姫様は幸せに暮らしましたとさ。めでたしめでたし。

(そう相成りますようにと、ずっとずっと、願っている。)
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▽こちらのキャラクターの婚姻に関しまして決まりましたので削除しました!
▼既知関係もお気軽にお声掛けくださると幸いです。
お返事に関しましては即日~3日間お時間を頂くことをご容赦ください。

一部素材をお借りしております【illust/18321613

#Pixiv Merely One Ending#∮ちろす家#童話🌹妖精

2015-05-19 19:00:23 +0000