【アズルマーノ・アインホルン 紅玉ノ国 男 26歳 カードポイント:110、戦士、ジョブレベル:27】
カードポイント:50+50+10=110 ジョブレベル:9×2+9=27
◆素敵企画、六花奇譚illust/41660556に引き続き参加させて頂きます。
解放感のあまりヒャッハーしちゃってるお兄ちゃんです。よろしくお願いいたします。
父:鵄紺・アインホルン illust/45317639 紅玉 カードポイント50 戦士レベル9
「親父!今日も稽古頼むぜ!!いつかぜってー勝ってやるかんな!」
母:プラチマナ・イアハート illust/45160090 蒼玉 カードポイント50 戦士レベル9
「おふくろが無茶したのは俺達のためだって聞いた。だったらおふくろを超えてやるのが親孝行ってもんだろ!」
双子の妹:翠蘭・アインホルン illust/45844198 紅玉 カードポイント110 戦士レベル27
「今日も行くぜ翠蘭!もしスイッチ入っちまったら頼んだ!あ…あんま痛くないように…!」
◆自家系を取り巻く諸設定についてはこちらnovel/4287493
スキル「円環の業」については初代雷竜さんのページをご参照下さい。illust/43818671
◆<9/12>素敵な方と出会えました!闇を祓う朱血の射手。
【婚姻相手】紅玉ノ国マレーアさんillust/45842886
「海辺の町にある祓い屋ねぇ。まぁダメもとで行ってみるか…」
「よ!また冷やかしに来たぜ!あの時もらった真珠、ちょっとは効き目あったっぽいからな!また貰ってもいいか?」
「お前…その力、自分自身から作り出してたのか?やめろよ!そんなの俺頼んでねーし!」
「女に護られっぱなしじゃ癪なんだよ!騎士として、男として、
アズルマーノ・アインホルン、あんたを護ると誓うぜ!マレーア!」
「なんで…こんな…事に…ごめん、マレーア、ごめん、どうか、自分を責めないでくれ、子供たちを…」
◆その他何かございましたらご連絡ください。
◆主催様、運営、集計、お疲れ様です!応援しております!
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かつて枷に縛られ続けた一族があった。その枷は亡き国と共に沈み、一族は自由の身となった。
枷から解かれた最初の子供、それが彼である。
自らの身を捧げ一族を解放した母、名家に生まれ武勲の誉れ高い父、そんな両親を見てきた彼は彼らに負けぬ力を欲した。
その為には父からの呪いの血と母の形見である法具”曼珠沙華”に残された呪いを制御する事が必要だった。
ある時、海辺の街の祓い屋の噂を聞きつけ、彼は半信半疑でそこを訪れる。
祓い屋から手渡された琥珀色の真珠を使うと、不思議なことに力の暴走が抑えられた。
味をしめた彼は度々祓い屋の元を訪れ真珠を求めるようになる。だが真珠は祓い屋である彼女自身の身を削って生み出されていた。
彼女の献身に対し己の浅ましさを恥じた彼は、今度は自分が騎士としてその身を捧げると誓う。
彼女は彼の複雑に絡んだ業を見抜き、月の様に静かに寄り添った。
最初は闇雲に力のみを追い求めていた彼だが、次第に真の強さとは何かを求めるようになった。
そしてずっとそばに居てくれた彼女と、生まれてくる子供達を、家族を護る事こそが強さと知った。
その為には戦場から身を退く事も一つの道、そう思い始めるようにもなった。
だが子供達も大きくなったある時、原因不明の不調に襲われる。
力が暴走したかと思うと逆に力が全く入らなくなることを繰り返し、時には寝込むようになった。
彼女が必死に介抱したところ、曼珠沙華が彼を蝕み始めている事がわかり、彼女は解呪を試みる。
だが曼珠沙華はそれを拒み、歪に花弁を伸ばし彼女に襲いかかった。
咄嗟に彼は間に割り込み彼女の盾になった。流動する金属の花弁が皮膚を裂き、貫いた。
彼は信じられない様子で目を見開き、何かを言おうとしたが叶わずそのまま倒れこんだ。
動かなくなった体は花びらのように解け、形を失うと一気に曼珠沙華に吸い寄せられ、何も残らなかった。
一族を縛っていたのは枷だけでは無かった。
親から子へ渡る度に、蝕み、喰らう、そうやってこの花は一族に根を張り、咲き続けてきたのだ。
万呪の花の抱える呪いはあまりにも深かった。
曼珠沙華は次なる継承者を求め宙に浮いていた。手にすれば力と引き換えに父と同じ末路を辿るだろう。
だが、放置しても何が起こるか知れなかった。
「自分が身を捧げる事で家族が護れるなら」子はそう言って、父の形見に触れた。
2014-09-10 00:17:42 +0000