●企画『七つの国』【illust/31871542】
「愛したい、愛されたい……でもこの掌はあなたに触れることを許さない。
物集女としても半人前…ならば、私は……戦い、守り抜くことであなたを愛そう。」
●ユーラン・レイ
17歳♀ / 160cm / 教会所属 / 一人称:私(わたくし) 二人称:あなた、呼び捨て
険しい表情とは裏腹に物静かで囁くように話す。
物集女の父と狼狐の母との間に生まれた娘。琥珀の両腕を持つ。
母は父との出会いの末、「いつしか平等に来る死とは言え、あるべき長さの命を勝手に奪う権利は自分にはない。
その命はそのひとたちのものなのに、自分の一方的な愛でその人を悲しき運命へと誘うべきではない」と道徳心と温かな愛を知った。
その母の教えと、慈愛に満ち、戦で失う悲しみを知った父からの教えを抱きつつ娘は育つ。
両親の教育の末、人を呪うことはしないものの、「物集女」に執着する。
他者から命を奪うことをやめ、静かに余生を送る母と、それを傍らで見守る父、その背を見て育ち、
今は愛する者を守る為に、自身のいのちをけずるために、琥珀の涙を流しながら戦場を駆ける。
双子の片割れの物集女らしい性質を妬み羨み、彼女にコンプレックスを抱いているものの、自分ではなしえない、
その心優しさや心根の強さ、纏う雰囲気に憧憬の念を抱き、また、その空気に癒されている。
魂の器は薬玉を模した鳥籠。紫の花の形で魂を収めている。
名前の由来は木蓮(ユーラン)、涙(レイ)呼び名は違えど、片割れと共に。
●家族
父:ムーヤオ・レイ【illust/37726282】
「父様……あなたの教えは、物集女らしくない私の、唯一の救い。力があれば、まもれるもの。だから私……いきます。」
母:式 七生【illust/37860161】
「母様……この先が短くとも、私、愛しております。今までも、そしてこれからも……こればかりは、力ではどうにもならないから」
双子の片割れ:ムーラン・レイ【illust/38639759】
「ムゥ……私は、あなたが羨ましい、そして、愛おしい。私にも、あなたのような心根の強さがあれば。」
●スキル
琥珀の涙:父より遺伝。
一粒飲めば傷を癒し、二粒飲めば病を治し、三粒飲めば10年寿命が伸びる効果を持つ魔石。
涙として頬を伝う時は液体だが、雫となった時に結晶化する。
流した際の感情の振れ幅が大きいほど質が良く、誰かの為に流した涙は甘い。(おばより転載)
陰陽道:母より遺伝。
自己の生命力を源に、陰陽術を駆使。回復攻撃共に可。
琥珀の指先:
琥珀である指先で対象に触れると、対象が抱いている触れた本人への想いや感情、記憶を吸い取ってしまう呪い。
吸い取ったそれらは指先から手品のように零れ落ち、様々な色、形、大きさをした結晶となる。
結晶化したそれらは生涯対象の体へと戻ることはなく、いつまでも形として残る。
●婚姻関係
白の国:フィンブルさん【illust/38605417】
「…?…遠吠え…?とても切なくなるような、そんな声。
……あなたはだれ…?狼?じゃないわね……――?あなたは、何かを伝えたいの?」
「私はユーラン。ユーラン・レイ……あなたは…って、流石に答えようもないかしら。ないのかも、しれないし」
「この手触れては駄目。想いを奪ってしまうから。…でも、あなたは忘れた方が楽かしら。
…そうね、仮に私があなたに負けたとしたら……その方があなたにとっては後腐れはないもの…
――いいわ、いらっしゃい。奪ってでも私は、愛す者を守る為に戦おう。」
「っ!?…そん、な……あなたが。あなたが抱く想いが、こんなにもあたたかく綺麗なものだったなんて。
でも、奪ってしまった…!私は、私はまだ…あなたにこの想いを伝えていないと言うのに」
(逢瀬を重ね、戦いを重ね、名を知らぬまま、やがてユーランはスキル「琥珀の指先」で彼の想いを知ったようです。
彼の想いを奪った故に自分がいつの間にか抱いていた想いが伝わらないのではと、恐れて。されど彼の名を、想いを知った時、)
「フィンブル…わ、私…物集女として半人前で…それじゃ意味がないって、思ってて…
それでも――そんな私で、いいと……そう、言うの…?」
「ありがとう…ありがとう……私を愛してくれて。抱き締めて、くれて…
私は…私は、あなたを……フィンブルを、そして…その子らを、生涯愛すると誓おう。
ふふっ……愛してる…愛しているわ、フィンブル。あなたとなら、この呪いさえ愛せるでしょう。」
(ぽろぽろと琥珀の涙を流し、想いが通じあっていたことにほんのり笑ったのです。自分の心を縛った呪いを解放した瞬間だった)
○子世代:ミンユィン【illust/39449293】オウラン【illust/39445883】
2013-09-20 14:40:10 +0000