白亜紀最末期(67~66Maごろ)の北米産パキケファロサウルス類です。
パキケファロサウルス・ワイオミンゲンシス
意外と複雑な命名の経緯がありますが、長いので割愛。頭骨くらいしか見つかっていません。
パキケファロサウルスの一種(ワイオミンゲンシス?)
お手元にある方は「ディノプレス」vol.4を参照くださいませ。骨格の大部分が見つかっているらしいのですが、いかんせん頭骨(要所は残っている)の資料しかありません。トゲの短いドラコレックスといったところ。
“スティギモロク”・スピニフェル?
ホーナーらの論文ではP.ワイオミンゲンシスのシノニムとされていますが、個人的には別種でいいような気もします。(別にシノニムでいいような気もしますが)スティギモロク属が有効かどうかはまた別問題ですが…。
部分的な頭骨(複数)のほか、骨格の大部分(いわゆる「サンディ」と呼ばれる標本。復元骨格が量産され、各地でパキケファロサウルスのキャプション付きで見ることができます)が見つかっています。とりあえず現時点で知られているすべての標本は亜成体のようです。
“ドラコレックス・ホグワーツィア”
ほぼ間違いなくスティギモロクないしパキケファロの亜成体/大型幼体。潰れてはいるもののほぼ完全な頭骨と頸椎少々、いくつかの部分的な頭骨が知られています。
スファエロトルス・ブフホルツァエあるいはプレノケファレ・エドモントネンシス
知名度はかなり低そうですが、こういうやつも見つかってたりします。部分的な頭骨がいくつか見つかっているのみですが、形態はプレノケファレ・プレネス(モンゴル産)によく似ています。
独自の属・種にすべきか、スファエロトルス・エドモントネンシス(カナダ産、マーストリヒチアン前期)と同じ種にすべきか、さらにまとめてプレノケファレ・エドモントネンシスにすべきか揉めています。いずれにしても、プレノケファレによく似た種がパキケファロサウルスと共存していたのはほぼ確かです。
⑤→illust/35513828 ③→illust/35325733
2013-05-02 13:55:22 +0000