地獄の川③ 重装甲スペシャル

らえらぷす

 白亜紀最末期(マーストリヒチアン後期)の北米産装楯類2種です。 

アンキロサウルス・マグニヴェントリス
 言わずと知れたアンキロサウルス類。命名から100年余りが経ちますが、いまだに部分骨格しか出ない恐ろしい子。おかげで復元骨格がいまだにありません。一応、近縁のエウオプロケファルス(とそのシノニムにされていた一連の北米産アンキロサウルス類)よりもしっぽが短かったりする様子。
 全長11mという話もたびたび聞きますが、実際は7m止まりのようです。ヘル・クリーク層の上部からは化石が出ていないようで、白亜紀の終焉を見届けずに絶滅した可能性がそこはかとなくあります。

エドモントニア・シュレスマニ
 カンパニアン後期から続くエドモントニア属最後の種です。もともとは「デンヴァーサウルス・シュレスマニ」として記載されましたが、現在ではエドモントニア属とされています。骨格の大部分が発見されているようで、復元骨格も存在します。
 文献によっては本種のほかにE.ルゴシデンス(基本的にカンパニアン後期からしか出ない)もヘル・クリーク層らへんから見つかっていることになってたりしますが、実際は本種の誤認(というかデンヴァーサウルスをE.ルゴシデンスのシノニムとする説が昔あった)のようです。

④→illust/35409658 ②→illust/35194607

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2013-04-29 07:40:13 +0000