カイとその相方と思わしきニンゲンを見送った後の事。
落ちる花弁が変わっている区域に2人はたどり着いた。地面は赤く焦げていて、今にでも燃えそうだ。
まるで火の粉のような花弁の出所を目で追うと、燃える木が目に入る。
「あれ…クコナが前みた燃えるお花となんかちがう」
「…?どこで見たんだい?」
「ええと、あの時。森でおにーさん、赤い髪の長いヒトと話するって別れたあとかな。エディに抱っこされていた時、こんなの見た」
そう言うとクコナは両手を合わせてお椀のような形を作ってみせた。
形を見たハゼは腕を組み、考えると何か閃く。
「ハス…だな。本来は水辺に咲く花で、ありがたい花とも言われているな」
「おお〜じゃあ、クコナは良いモノ見れたのかな?」
「きっとな」
見た花の正体がわかって満足したところで、改めて燃える木に咲くモノを見る。
5枚の花弁で一つの花となっており、端の方はV字の切れ込みが入っていた。
岩陰からじっくり観察しようとしたところ、突如地面がうねりを見せて赤い生物が現れる。グニャグニャと捏ねられた粘土のような動きを見せると鳥ポケ.モンへと変化した。
視線はこちら、気付いたハゼは咄嗟にフードを被りクコナに声をかける。
「クコナ、ふせろ!」
直後、鳥ポケ.モンは急降下し2人の間を抜けるとその後ろにいるモノへと攻撃を仕掛けた。
ドーーーーン
激しく爆ぜる音が辺りに響く、クコナは思わず耳を塞ぎハゼは吹き飛ばされないように守ってみせる。
音が止み恐る恐る顔をあげると、先程の鳥ポケ.モンはターゲットを変えたようで薄い紙のような生物を襲っていた。
「俺たちに敵意は向いてないみたいだ…今のうちにここから離れよう。」
「うん、周りに困っているヒトいないかクコナ見るからおにーさんは“全速力で”走ってね!」
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こちら【illust/120493972】でカイさんとニケさんと出会った後のハゼさんとクコナの出来事です。
そしてこちら【illust/120601640】のイベントに辻エンカさせて頂きました!
「勝手に戦え!」が出来るとのことだったので、UBさんを襲って頂いております。
この後2人はUターンしています。実質ピンポンダッシュですね。
※桜と2人は最低でも100mくらい離れているイメージです。
お借りした方
ハゼさん【illust/115717473】
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クコナ【illust/115717468】
今回とは種類の異なる燃えるお花をこの時【illust/116794148】見かけたようだ。
蓮火を撒いてた奴【illust/115904724】
2024-07-21 03:44:31 +0000