10月になりまして、秋らしくなって来ました。秋といえば、「スポーツの秋」になります。
例の新型コロナウィルスが、5類に移行したとは言えど、「行楽の秋」や、「スポーツの秋」や、「旅行の秋」など、屋外系の「秋」は、まだ厳しいものです。
西暦2021年(令和3年)秋に、「スポーツの秋」に合わせて、『ニルスの不思議な旅』のニルスが、ベルギー王国北部・フランデレン地域北部・ゲントから北北西に29kmの距離の、シント・マグリテ(聖マーガレット)という小さな町の近郊の、爽やかな秋晴れの蒼穹の下の細い道路を、全力で疾走しているイラスト(illust/93454322)を投稿しましたが、今回のイラストは、その延長になります。
今回のイラストは、西暦1980年(昭和55年)のTVシリーズ本放送当時、ニルスを熱演されました小山茉美さんに宛てて送った、手書きの絵葉書、いわば最新版が、原版になっています。
投函する前に撮影した、絵葉書の画像の一部を、トリミング加工してリサイズしました。
イラストが全体的に、やや明るめに見えるのは、デジタルカメラの光量調整によるもので、ストロボは使用していませんが、ニルスが、最終回の翌年の初秋に、前述した通り、シント・マグリテ(聖マーガレット)の近郊の、爽やかな秋晴れの蒼穹の下の細い道路を、自分自身を鍛錬する「自主トレーニング」の為にランニングをしている、という姿をイメージして、描きました。
今回のイラストは、「スポーツの秋」という事で、ニルスを、久しぶりに(!?)体操服にアレンジしたものです。今回のイラストを御覧になる方は、困惑されると思います(笑)。
今回のイラストは、例によって例のごとく(!?)、後述しますように、「お約束」で「非エロティシズム」を重要視しながら描いていますから、性的嗜好とはまるで関係がありません。
今回のイラストのニルスは、例によって例のごとく、髪型と瞳の光が、アニメとはやや異なりますが、全体的にアニメそのままの姿を損ねないようにしました。全体的に、「スポーツの秋」らしさを表現するべく、表情は、少し精悍に見えるように表現すると共に、「強さ」と「凛々しさ」を強調しました。
特製の青×黄のベースボールキャップは、以前のイラスト(illust/65441400)と同様で、『学研』のロゴマークは、手持ちの書籍から描き写したもので、鍔の飾りは、陸上自衛隊の幹部用礼帽と同じ、金色の桜花桜葉模様を描き写したものです。青×白の体操服、青×黄の競泳パンツも、上記のイラストと同一になります。スウェーデン王国の国旗と、隣接するフィンランド共和国の国旗も、イメージしながら描きました。青は、ニルスのスラックスの色であると同時に、スウェーデン王国のナショナルカラーという、二重の意味もありますから。
青×白の体操服は、ぴったりとしたものにしまして、リアリティーを表現するべく、最小限かつ不自然にならない程度に、皺を表現しました。アンダーシャツ着用ですから、胸の乳首をオミットしています。体操服の裾を、きちんと競泳パンツに押し込んで「中入れ」にしまして、しなやかさを表現する意味で、「柳腰」にも見えるように、注意して描きました(笑)。
体操服の下に穿いている青×黄の競泳パンツは、例によって例のごとく、手持ちのものを参考にしています。下にちゃんとサポーターを穿いた上で、前述しました通り、体操服の裾を押し込んで「中入れ」にしました。ニルスならば、体操服は「裾出し」よりも「中入れ」にする方が、「ビシッ!!」と引き締まります。競泳パンツは、スウェーデン王国の国旗と同色です。
「非エロティシズム」を重要視しまして、「男の子の象徴」は、オミットしました。
ニルスの体操服と競泳パンツが、御覧の通りになったのは、本放送から少し後の世情に合致させているからですが、体操服と競泳パンツの色をマッチさせて、以前のイラスト(illust/59421896)と同一の、青×黄のリストバンドも着装させて、アクセントを付加して、コーディネートしながら、統一感を出しました。
葉書のスペースの都合上、爪先までは描けませんでしたが、白無地のハイソックスを履かせて、清雅さ・清楚さ・清廉さ・清潔感・爽快感を、強調すると共に、左脚を極力突き出して、疾走感を表現しました。
両脚が少し「むっちり」気味になりましたが、「特別な体験」を経て成長した証明、と見て頂ければ幸いです。
靴は、青×白のナイキのスニーカー(個人的な理想は、エアフォース1です)または上履き(靴底は白)を履いている、という姿が、個人的なイメージです。如何にも、健康的(!?)な姿に見えるでしょう。
競泳パンツ姿以外でも、体操服姿を描くにあたっては、極力格好良いプロポーションにしながら、それでいて「エッチ」になり過ぎないように、多少の「色っぽさ」を加味しながらも、「或る程度の節度」を保ちながら、描くようにしています。「或る程度の節度」を保つ為に、ニルスの胸の乳首をオミットしたり、「男の子の象徴」を目立たないようにしたり、極力「非エロティシズム」を重要視しながら描いています。
バックの風景は、Googleマップのストリートビューから模写しましたが、極力リアルに表現しました。
太陽と雲は、『ドラえもん』の原作第12巻から描き写しました。
道路の路面は、アスファルト舗装ですから、灰色にしました。
左奥のシント・マグリテ教会は、最初は黒くシルエットにしようかと思いましたが、教会もベルギー王国の風景の1つですから、数少ない画像から再現しました。その為に、実物のシント・マグリテ教会とは、やや異なる部分がありますが、御了承願います。
シント・マグリテ教会の周辺の、木立や、防風林や、家屋などの建造物も、出来るだけ表現しました。
耕作地は、既に収穫を終えている時期という設定ですから、地面を茶色にして、剥き出しの荒涼とした赤土の質感を表現しました。
ニルスの進行方向には、カーブが2ヶ所あり、もう1ヶ所のカーブの先が、ベルギー王国とオランダ王国の国境です。
場所を設定していなかったら、フランデレン地域北部も、ニルスの故郷であるスコーネ地方と、それほど変わりはないものと思われます(笑)。それでも、『ニルスの不思議な旅』では、何よりも背景美術が重要になりますから。
例によって例のごとく、着色は殆どマジックを使用して描いていますから、陰影は付けていません。着色の際には、「色ムラ」が出ないように十分気を付けましたが、陰影が付かない分、あっさりとした印象になるかと思われます。
何よりも原版が、ニルスを熱演されました小山茉美さんに宛てて送った絵葉書なのですから、なるべく明るい色にしました。
今回のイラストは、ニルス自身もさる事ながら、バックの風景の表現にも、出来る限り力を入れましたから、皆様にも、「スポーツの秋」らしさや、運動会の雰囲気が伝わりましたら、幸いです。
2023-10-08 03:00:01 +0000