Ｗ．Ｍ．Ｒ． 季節は、秋です。秋といえば、「スポーツの秋」になります。
あちこちの学校では、運動会が開催されたり、様々な団体が主催するスポーツ関係のイベントも開催されたりで、大勢の人々が身体を思いきり動かしながら、やる気満々でスポーツに張り切る事でしょう。
今回のイラストは、「スポーツの秋」という事で、『ニルスの不思議な旅』のニルスを、久しぶりに（！？）体操服にアレンジしたものです。以前には、単発のゲストキャラクターの女の子のマリア（illust/45743552）とエバ（illust/50068825）を、独自に体操服とブルマーにアレンジしましたが、今回のイラストは、ニルスの体操服姿であるが故に、画像を御覧になる方も、困惑されると思いますが（笑）。
但し、今回のイラストは、後述しますように、「非エロティシズム」を重要視しながら描いていますから、性的嗜好とはまるで関係がありません。
今回のイラストですが、西暦１９８０年（昭和５５年）のＴＶシリーズ本放送当時、ニルスを熱演されました小山茉美さんに宛てて、先週末の土曜日に送った絵葉書が、原版になっています。
しかも、先週の木曜日に埼玉スタジアム２００２で開催された、日本対イラクのサッカーの試合中継を、横目で見聞しながら描いた（！！）、タイムリーなものでした（体育の日は過ぎましたが）。
投函する前に撮影した画像の一部を、トリミング加工してリサイズしました。
今回のイラストのニルスは、第１話で妖精にかけられた魔法が、最終回で解けて、元の身長に戻った姿ですが、最終回の翌年の初秋に、ニルスが、自分の故郷である、スコーネ地方・西ヴェンメンヘーイ村の学校の休み時間になると同時に、
「おうい、みんな！ サッカーでもしようか！？ ぼくが、見事なスーパーシュートで決めてみせるぞ」
と、クラスメートに呼びかけながら、自ら体操服に着替えて、ボールを持ち出して、颯爽と飛び出して来た瞬間をイメージしながら描きました。或いは、学校の体育の授業の、サッカーの試合で、ゴールキーパーとなって、野獣のようにしなやかな機動（！？）で、相手のシュートを見事に受け止めてから、
「惜しかったな。だが、ぼくはそう簡単に、ゴールを決めさせないぞ！！」
と、自信に満ちた笑顔になった……というイメージも入れて、描いています。
今回のイラストのニルスは、全体的に、『プリキュアシリーズ』の６代目『スイートプリキュア♪』第４１話の西島和音を、参考にしています。さらに、「スポーツの秋」らしさを表現するべく、ニルスの表情は、少し精悍に見えるようにしました。特製の青いベースボールキャップは独自に、衣裳は体操服姿で、スポーティーに「ビシッ！！」と決めてみました。さらに、両手首にはリストバンドも加えて、アクセントを付加してみました。
多少なりとも、「動き」を表現したつもりです。
特製のベースボールキャップから見える、ニルスの髪型と瞳の光は、アニメとはやや異なりますが、全体的にアニメそのままの姿を損ねないようにしました。特に、ニルスのウィンクの笑顔は、注意深く表現しました。主人公の笑顔は、特に大事です。
左手の人差し指と中指はぴんと伸ばして、しなやかにしてみましたが、研ぎ澄まされたファイティング・ナイフのように、指先をもう少し鋭利に描いても良かったか、と思いました。左の眉毛は、中指で僅かに隠れてしまいましたが。
特製のベースボールキャップは、以前のイラストの流れを汲んだものになっています。『学研』のロゴマークは、手持ちの書籍から書き写したもので、鍔の飾りは、陸上自衛隊の幹部用礼帽と同じ、金色の桜花桜葉模様です。
特製のベースボールキャップと、両手首のリストバンドは、青と白の体操服と同様に、スウェーデン王国の国旗と、隣接するフィンランド共和国の国旗も、イメージしながら描きました。青は、ニルスのスラックスの色であると同時に、スウェーデン王国のナショナルカラーという事もありますから。
ニルスの体操服が、御覧の通りになったのは、本放送から少し後の世情に合致させた為です。
体操服は、ぴったりとしたものにしましたが、リアリティーを表現するべく、不自然にならない程度に皺も付けました。体操服が、一寸ばかり、寸詰まり（！？）になってしまったばかりか、風で少し捲れて、おへそが見えてしまっていますが（笑）、これは野獣のようにしなやかな動きをイメージしました事の御愛嬌、という事で。胸部が心持ち盛り上がっているのは、風で捲れている為です。
それでも、下にちゃんとアンダーシャツを着用しています（笑）。
その下に穿いているのは、あくまでも「競泳パンツ」で、例によって例の如く、手持ちのものを参考にしています。下にちゃんとサポーターを穿いた上で、体操服の裾を押し込んでいる「中入れ」にしたつもりです。ニルスならば、体操服は「裾出し」よりも「中入れ」にする方が、「ビシッ！！」と引き締まると思います。
葉書のスペースの都合上、足までは描けませんでしたが、白無地のハイソックスを履いて、体操服と競泳パンツの色に合わせて、靴は、体操服と競泳パンツの色に合わせて、青×白のナイキのスニーカー（個人的な理想は、エアフォース１です）または上履き（靴底は白）を履いている、という姿が、個人的なイメージです。いかにも、健康的（！？）な姿に見えるでしょう。
競泳パンツ姿以外でも、体操服姿を描くにあたっては、極力格好良いプロポーションにしながら、それでいて「エッチ」になり過ぎないように、多少の「色っぽさ」を加味しながらも、「或る程度の節度」を保ちながら、描くようにしています。「或る程度の節度」を保つ為に、ニルスの胸の乳首をオミットしたり、「男の子の象徴」を目立たないようにしたり、極力「非エロティシズム」を重要視しながら描いています。
ニルスの体操服姿の、不敵な笑顔は、
「あの不思議な旅では、様々な事を経験して来ました。今では、あらゆるスポーツに、自信がありますぞ！ いかがです、ぼくと試合をしますか？ 勿論、手加減はしません！！」
という意思表示でもありますが、ニルスに勝るほど、スポーツに自信のある人との競争。これは、非常に面白くなるでしょう。
例によって例の如く、着色は殆どマジックを使用して描いています。着色の際には、「色ムラ」が出ないように十分気を付けましたが、陰影が付かない分、あっさりとした印象になるかと思われます。
何よりも原版が、ニルスを熱演されました小山茉美さんに宛てて送った絵葉書なのですから、なるべく明るい色にしました。
今回のイラストも、出来る限り力を入れましたから、皆様にも、運動会の雰囲気が伝わりましたら、幸いです。
2016-10-11 03:00:01 +0000