10月も半ばになりまして、秋らしくなって来ました。秋といえば、「スポーツの秋」になります。
今日は、東京都の天気は、生憎の雨になってしまいましたが、もしも晴天であれば、あちこちの学校では、運動会が開催されたり、様々な団体が主催するスポーツ関係のイベントも開催されたりで、大勢の人々が体を思いきり動かしながら、やる気満々でスポーツに張り切る事でしょう。
今回のイラストは、「スポーツの秋」という事で、『ニルスの不思議な旅』のニルスを、久しぶりに(!?)体操服にアレンジしたものです。以前には、単発のゲストキャラクターの女の子のマリア(illust/45743552)とエバ(illust/50068825)を、独自に体操服とブルマーにアレンジしましたが、今回のイラストは、ニルスの体操服姿であるが故に、画像を御覧になる方も、困惑されると思いますが(笑)。
但し、今回のイラストは、例によって例のごとく(!?)、後述しますように、「非エロティシズム」を重要視しながら描いていますので、性的嗜好とはまるで関係がありません。
今回のイラストですが、西暦1980年(昭和55年)のTVシリーズ本放送当時、ニルスを熱演されました小山茉美さんに宛てて、送った絵葉書が、原版になっています。しかも、10月9日・体育の日に合わせて書いた、タイムリーなものでした(笑)。
投函する前に撮影した、絵葉書の画像の一部を、トリミング加工してリサイズしました。
イラストが、やや明るめに見えるのは、デジタルカメラの光量調整によるもので、ストロボは使用していませんが、秋晴れの青空の下で開催される運動会で、自分の出番を控えている合間に記念撮影で、「ビシッ!!」と決めている、とイメージして頂ければ、何よりです。
今回のイラストのニルスは、第1話で妖精にかけられた魔法が、最終回で解けて、元の身長に戻った姿ですが、最終回の翌年の初秋に、ニルスが、自分の故郷である、スコーネ地方・西ヴェンメンヘーイ村の学校で開催されている運動会の、午前の部で、他の競技が行なわれている合間に記念撮影で、「ビシッ!!」と決めている、というイメージを入れて、描いています。
「最初に1等賞、ひいては総合優勝を確実に勝ち取るのは、このぼくだ!!」
という、確固たる自信を持った笑顔にしてみました。
今回のイラストのニルスは、例によって例のごとく、髪型と瞳の光は、アニメとはやや異なりますが、アニメそのままの姿を損ねないようにしました。全体的に、「スポーツの秋」らしさを表現するべく、表情は、少し精悍に見えるようにしました。
特製の青×黄のベースボールキャップは、昨年秋のイラスト(illust/59421896)と同様で、『学研』のロゴマークは、手持ちの書籍から書き写したもので、鍔の飾りは、陸上自衛隊の幹部用礼帽と同じ、金色の桜花桜葉模様を書き写したものです。体操服と競泳パンツと同様に、スウェーデン王国の国旗と、隣接するフィンランド共和国の国旗も、イメージしながら描きました。青は、ニルスのスラックスの色であると同時に、スウェーデン王国のナショナルカラーという、二重の意味もありますので。
青×白の体操服は、ぴったりとしたものにしましたが、リアリティーを表現するべく、最小限かつ不自然にならない程度に、皺を表現しました。アンダーシャツ着用でもあるので、胸の乳首をオミットしています。裾を競泳パンツに押し込んで「中入れ」にしましたが、しなやかさを表現する意味で、「柳腰」にも見えるように描きました(笑)。
体操服の下に穿いている競泳パンツは、例によって例のごとく、手持ちのものを参考にしています。下にちゃんとサポーターを穿いた上で、前述しました通り、体操服の裾を押し込んで「中入れ」にしています。ニルスならば、体操服は「裾出し」よりも「中入れ」にする方が、「ビシッ!!」と引き締まると思います。競泳パンツは、スウェーデン王国の国旗と同色です。
ニルスの体操服と競泳パンツが、御覧の通りになったのは、本放送から少し後の世情に合致させているからですが、体操服と競泳パンツの色をマッチさせてコーディネートしながら、統一感を出しました。青×黄のリストバンドも加えれば、さらに良くなったでしょうか。
機会があれば、もう一度、赤×白の体操服と黒の競泳パンツの姿を、赤×白の上履きも組み合わせて描きたいです。
葉書のスペースの都合上、足の爪先までは描けませんでしたが、白無地のハイソックスを履かせて、清潔感・爽快感を強調してみました。靴は、体操服と競泳パンツの色に合わせて、青×白のナイキのスニーカー(個人的な理想は、エアフォース1です)または上履き(靴底は白)を履いている、という姿が、個人的なイメージです。いかにも、健康的(!?)な姿に見えるでしょう。
競泳パンツ姿以外でも、体操服姿を描くにあたっては、極力格好良いプロポーションにしながら、それでいて「エッチ」になり過ぎないように、多少の「色っぽさ」を加味しながらも、「或る程度の節度」を保ちながら、描くようにしています。「或る程度の節度」を保つ為に、ニルスの胸の乳首をオミットしたり、「男の子の象徴」を目立たないようにしたり、極力「非エロティシズム」を重要視しながら描いています。
ニルスが手にしているのは、バレーボール用のボールです。今回はオーソドックスに無彩色にしましたが、実際の競技用のボールは、カラフルなものが多いのです。特に、国際公認のボールには、スウェーデンの国旗と同じく、青×黄のものもあるようです。ボールが、もう一回りほど大きくても、良かったでしょうか。
運動会らしさを表現する為に、バックには旗の列と紙吹雪もアレンジしましたが、イラストの絵葉書の雰囲気を醸し出すには、バックのアレンジも大事なのでしょう。『ニルスの不思議な旅』では、何よりも背景美術が重要ですから。
ただし、旗と紙吹雪の色は4色に抑えて、旗は松葉色で、紙吹雪は緑と、僅かに濃淡の差異を付けました。
例によって例のごとく、着色は殆どマジックを使用して描いています。着色の際には、「色ムラ」が出ないように十分気を付けましたが、陰影が付かない分、あっさりとした印象になるかと思われます。
何よりも原版が、ニルスを熱演されました小山茉美さんに宛てて送った絵葉書なのですから、なるべく明るい色にしました。
今回のイラストも、出来る限り力を入れましたので、皆様にも、「スポーツの秋」らしさや、運動会の雰囲気が伝わりましたら、幸いです。
2017-10-15 03:00:01 +0000