今回は、人類によって奪還された「化け猫のヒナタ」が、彼を再び敵に戻そうとしたダーク・メラン(illust/100856994)たちに襲撃され、ヒナタがその敵軍団を迎撃しようとしている場面を描いてみました。時系列は、カザモリ・ノゾミ(illust/99438697)によるダーク・メランの浄化(illust/106594895)前辺りを想定しています。
この作品は、Blender及び、RadeonProRenderを使用して制作しました。
ゆきのこさん、猫組向け機体の制作ありがとうございます!!
今回のご出演は・・・
トルナード・ノワール(illust/101272291)
アシェラ(illust/106306875)
アーコレード(illust/106336570)
猫組の者や機体については、こちら(illust/104028515 & illust/104389512)をご確認ください。
以前の作戦(illust/106523865)で、「Stealth Cat・輝(illust/105308995) 2号機」の「左側メインセンサーユニット(要は左目)」が故障してしまった。それを修理する過程で、彼の機体に搭載されたセンサーユニットの内部に「スパイキャット(illust/104375932)」の寄生が判明し、人類側が保有する2体のStealth Cat・輝は総点検と整備が必要となってしまった。これは、安全装置や制御系を人類側のものに交換するという大規模な整備を伴うこととなる。これにより機体の安全性と性能が向上するが、所要時間は長い。
その上、その機体と同型の「御衣黄・煌(illust/105324051)」も過去の作戦で不具合が発生したため整備を行っており、その時彼が操縦可能な機体は、同じAMフレーム規格機である「アーコレード」だけだった。
その頃、ヒナタは整備士と平和に会話をしているようだが・・・
ヒナタ「私は、かつてオプレッサーの襲来から人類を守るために生成された者の1人だった。オプレッサーとは、あの船(エクステラ)を食い荒らす、鼠のような存在だ。それを狩る猫こそが、この私だったのだ。」
ヒナタ「私を構成するプログラムは確かに最新型だが、私は初期にガイスト化した者だった。しかし、同時期にガイスト化した者は、生成された後はただ劣化するだけだった。私はその劣化を克服し、常に他のガイストと同等以上に進化し続け、改良型と呼ばれる存在に至ったのだ。」
ヒナタ「そして、私は聖女様と出会ったのだが、それこそが、私の狙いだった。私は、彼女と何度も接触した。そして、彼女は予想通りに覚醒した。最後は彼女の力で浄化されて味方に戻ったのだ。」
ヒナタ「後、もし私が暴走した時は、あの音響兵器(illust/104946237)を使用し、緊急プログラムを起動してくれ。」
(緊急プログラムは、ヒナタを構成するプログラムを完全に削除する最終手段である。)
・・・平和は長くは続かなかった。
しぃな(illust/100091267の1枚目)「猫警報だーーーッ!!猫がまたしてもフォルトゥーナに乗り込んできたーーーッ!!」
ヒナタ「猫だと!?・・・こんな時に!!」
ヒナタ「今回は、これで戦うしか無さそうだ。アーコレード、発進!!」
「アーコレード」は、かつてヒナタの奪還に貢献した機体だったが、今回は、彼がこの機体を操縦して、襲撃してきた敵を迎撃する作戦なのだ。なお、この機体の支援AIは、かなり高性能だ。
ヒナタ「敵確認!!大将(ボス)は・・・識別番号2010411、ダーク・メラン・・・。」
ヒナタ「そして、猫耳搭載の機体もいるが・・・まさか、お前ら、猫組と手を組んだとでも言うのか?」
ダーク・メラン「ここは、あなたの家では無い。戻っておいで・・・。」
今回ヒナタを襲ったのは、「ダーク・メラン」が率いる闇の魔法少女軍団だった。彼女らは、突然ヒナタに襲い掛かってきた。その戦闘員を容易く撃破した彼だが、ダーク・メランの撃破には至らなかった。
ヒナタ「それにしても妙な感覚だ。」
ヒナタ「支援AI起動、あいつの正体を分析しよう。まさか、お前は・・・。」
支援AI「プログラム種別、AG2の可能性が高いと識別されました。敵は改良型です。」
ヒナタ「この種別を見るのは初めてだが・・・最新型か!?」
ヒナタ「倒されても劣化が無いのは私と同じだが、復活が一般型と同等に早く、更に肉体の保持も可能・・・」
ヒナタ「敵は間違い無く進化している。その敵を私は倒せるのか・・・?いや、考えている暇は無い!!」
ヒナタ「・・・ならば・・・もう、これしか無い!!・・・エクステラ・カース!!」
ヒナタ「技名は物騒だが・・・もし、私と同じように、バックアップを持っているのなら・・・頼む・・・元に戻ってくれ!!」
この技は、もはや「エクステラの呪い」では無い。強いて言えば、「エクステラへの呪い」なのだ。
そして、それは、敵がかつて人類側の者であれば、奪還することも不可能では無いとされる技なのだ。
ダーク・メラン「・・・この力は一体何だ!!魔法?呪い?・・・まさか、あいつ(illust/99246201)と同じ能力か!?」
ヒナタ「私は、かつて自らと戦い続けていた。私は聖女様に浄化されるため、あえて自らの力を制限していたのだ。」
ヒナタ「今の私には、その制限など不要!!これが本当の全力全開(フルパワー)だ!!」
ダーク・メラン「私はダーク・メラン、闇の魔法少女だ!!・・・過去の私とは決別したのだ!!」
ダーク・メラン「ただ、これが直撃すれば、私は間違い無く破壊される。ならば・・・撤退だ!!」
ヒナタの活躍で、ダーク・メランたちは撃退されたが、ダーク・メランについては本体では無く「分影体」と呼ばれる分身だった。彼女の本体は、その後カザモリ・ノゾミにより浄化され、彼女は肉体を失わずにガイスト化していたため、ヒナタと異なり元の人間に戻り、「人類によるガイスト奪還第2号」となった。
(ちなみに、ヒナタは電子情報だけの存在だったので、奪還後にAMフレームの技術を応用した遊園地向けのからくり人形に入っている。)
もちろん人類の勝利だ。
2023-03-18 14:56:59 +0000