✦黎明航路【illust/100438853】第三期に参加させていただきます。
※主催様承認済です。
✦(1/21)素敵なご縁を頂きました!
シルヴィア・オピス【illust/104332334】さん
「ご依頼ありがとうございます。なんでも屋、のようなことをやっております、カフと申します。……あれ?あの、以前荷物運びのお仕事を手伝わせて頂いた……やっぱりそうですよね。シルヴィア・オピスさん。今回は薬草採集のご依頼で。……大丈夫です、野草・薬草を見分けるのは慣れています。お医者様なんですね、すごいなあ。精一杯やらせていただきますね」
「オピスさんっ?どうして星の国に?……なるほど、そう言えばちょうど開花期でしたっけ。あ、はい、学生時代に野外授業で……当時は医療魔術を専攻していたんです。ああ、いえ、将来役に立つかなと思って選んだだけで、今は全然……医療関係者ではありませんよ。でも、そうですね、おかげでオピスさんが求めてらっしゃる場所までご案内できると思います。私でよければ、ご一緒させてください」
「この後ですか?特に予定はありませんが……ごはん。えっと、それは、報酬の一環ということでしたら……灰の国にはあまり詳しくないので、ありがたいです。苦手なものは特にありません!可愛、え、あっ、その……こ、子供っぽかったですよね、ちょっと、はしゃいじゃって……はずかしい」
***
「これは、その、大丈夫です、あの、お気遣いなく…すみません本当に大丈夫です慣れてるので……」
知り合いに見られてしまったと焦る気持ちと、そんなに慌てなくってもいいのにと悲しくなる気持ちと。野草といっても食べられる種類のものだし、調理だってしているし。どう言ったって苦しいのは自分が一番分かっていた。どうしてこんなにうまくいかないのだろう。どうしてこんなに惨めなんだろう。
「え、それはご主人様になって下さるという意味であっいえなんでもないです雇用主ですよね雇用主。き、気にしないで下さい。……あの、お言葉は嬉しいのですが、これ以上ご迷惑をかけるわけには……オピスさんには充分よくして頂いています。助手をお探しでしたら、星の国には様々な学術機関がありますから、より優れた……オピスさんの研究に協力できる方が見つかりますよ。専門とされている夢の分野については、私、まったくお役に立てませんし。本当に、優しくして頂かなくても、大丈夫です。……違うのですか?どうして?どうしてわざわざ、私になんか」
善意の優しさが暖かくて、気を抜いたらすぐにでも涙が零れそうで。今すぐここを逃げ出したい、なんて考えている私に、次々と言葉が渡される。困りごと、頼みたいこと、その他業務内容の大まかな説明、できると思った根拠、私に与えたいという待遇。ひとつひとつ確かめるように潰されていく「どうして」に目が回りそう。こんなに不安でたまらないのに、そう見込まれては逃げられない。
「わ、かりました、やります、試用期間があるなら……よろしくおねがいします……。至らない点があったらすぐに教えて下さい、ね……?」
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「そんなに、褒めていただけるほどのことでは……器用貧乏なだけで、なんでもできるわけじゃありません。私にできることは、他の方にもできることで……たしかに、今やったのは私ですが……」
「お食事の用意ができましたよ。キリがよさそうでしたら夕食にしませんか?都合が悪ければ、後で温め直しますが……以前出来立ての食事の方が美味しいとおっしゃっていなあ、と……」
「どうしてもこれがやりたいって情熱も、飛び抜けた才能もなかったこと、ずっと気にしていたのですが。私が雑事をこなすことで、シルヴィアさんがあなたにしかできない研究に集中できるのは、なんだかすごくいいな、って最近思うんです。私も、憧れの一部になれたみたいで」
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「シルヴィアさんにこんなに沢山頼ってもらえて、いてくれて助かる、手放したくないって言っていただけて、本当に嬉しいんです。あなたが私の価値を見つけてくれた」
あの日あなたが私の手を掴んでくれたから、私はあなたを支える喜びを知った。これからもそうやって生きていきたいと思うし、それだけでは足りないとも思ってしまう。あなたならきっとしっかり耳を傾けてくれると、そう信じられることが既に望外の幸福だ。
「だから、私だってあなたがいないと生きていけないと、あなたに生かされているのだと、そう言わせてほしいのです。これは改善要求ではなくて、ただの我侭なのですが。どうか私のご主人様になって下さい」
「あっ……ご主人様についての説明をしていませんね!?ご、ごめんなさい、すぐに説明しますのでさっきのお返事はその後に……あの、シルヴィアさん、私これでも悪魔の血を引く者ですので軽率に頷いちゃダメですよ?融通のきかない女ですよ?よく考えて下さいね!?」
✦カフ<Kaff-Khadib>
158cm/女性/20歳
父:マノ【illust/102854685】
母:モブ婚
「彼を父として持てたことはバグフッドとして幸いでした。美味しいご飯がね、三食しっかり山盛りに出てくるんですよ……!レシピは授かりましたが、あの味は出せません。経験が違い過ぎます。はあぁ……」
「あなたは充分すごい人です。もっと自信を持ってください。私から見たら、眩しいくらい」
✦種族設定
バグフッド【illust/101650258】
悪魔【illust/101605475】
2023-01-19 17:48:24 +0000