【魔女恋】久遠 周【永遠】

志波/あやし
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魔女と永遠、恋と執着【illust/97238892 】※Rー15企画
こちらの素敵な企画に参加させていただきます。

!6/12 主催様より承認されました!
ありがとうございます…!


キャプション最終編集日:11/30
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「確かにあの時は俺をこんな体にしたあの子が恨めしかったし憎かった。
 だけど さ、怒るとか憎むとか…
 そういう気持ちってさ 結構疲れるんだ……
 それに この長い時間を俺が楽しく過ごしてた方が
               きっとあの子は悔しいだろ?」


久遠 周(くおん あまね) / Aimer Twilight(エメ•トワイライト)【 illust/103228676
22歳(実年齢は450歳程度)/男性/184cm
一人称:俺
二人称:君、目上(肉体の年齢的な意味で)の人には〜さん、同年齢以下は呼び捨て
『魔女』の前世:あの子
好きなもの:体を動かす事、人と交流する事、死語
苦手なもの:拒絶、機械

小説家の男性。
作品はそこそこ評判が良いらしい。彼のファンの間では、名前がバラバラだが同一人物では?しかし、そうすると年齢は…?など議論されているが、本人は露知らず。自分の作品の評判も知りたがらない。
度々彼の口から死後が飛び出すが、本人はユーモアがあって好んで使っている。

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◆6/27 素敵なご縁をいただきました!
 俺の心臓を奪ったあの子
    久遠の時を呼び覚ます君
 リコリスさん / 榊原 莉瑚さん【illust/99118134


なんとなく、昔の名前と響きが似ているような『周』という名前で過ごしてそれなりの時間が経った頃だった。

とても、とても懐かしい香りがした。
とても大切だった………
気になって香りの在処を探した。
そこには今時珍しいパイプを持った、知らない女性がいた。

「リコ……」

思わず口を衝いて出た言葉は、遠い昔に傍にいたいと思ったあの子の名前。
きっと…彼女がそう、なんだろうな……
あの子の生まれ変わりであろう彼女はどんな人生を歩んでいるんだろう……?

「あぁ、ごめんなさい。俺は久遠 周っていいます。しがない物書きをね、してるいんだ。
君のそのパイプの香りが さ、とても懐かしい感じがして……つい、ね……」

彼女は『榊原 莉瑚』さんと言うらしい。
同じ『りこ』でも、その名前で呼ぶの怖かった。

「先生?なんだかむず痒いな。
お気に入りなんて 今まで考えた事無かったけど……
そうだな… 直感で気になった物を見てみてよ。」

実際お気に入りは思い付かなかったというのもあったけれど、彼女がどれを選ぶのか純粋に気になった。
いつもなら感想なんて聞きたくないのに、俺の本を読んだという彼女が紡ぐ言葉を何故か聞きたいと思ってしまった。
彼女があの子の生まれ変わりだから……?
わからない………



彼女はいつも会う度、違った香りを纏っている。
今日のはなんだか……
「この匂い好きだな」
思わず口にしていたらしい。
彼女は俺に会う時にまた同じ香水を付けてきてくれるらしく、なんだか嬉しかった。
……榊原さんの好きな匂いはどれなんだろう?

今日はパイプではなく、煙草を吸っていた。
彼女からのお誘いに、折角だから1本貰うことにした。
煙を吸い込む、懐かしい感覚……
まだ俺の体が『こう』なる前は煙草を吸う度に噎せないように気を付けていたな、と随分懐かしい記憶を思い出した。
もしここで噎せてしまったら榊原さんはどういう反応をするんだろう……?
“あの子”はあんな時どんな反応をしていたっけ……?
物凄い心配されたんだっけ。懐かしいな……

そんな俺の想いとは裏腹に、久々に吸った煙は噎せることなく肺に届いた。
その事に少し、残念に思ってしまう自分がいた。
だけど、煙草を吸う彼女が嬉しそうにしているのを見て何故か俺まで嬉しくなった。

そんな彼女は思い付いたように俺にした“お願い”

他人からの要求なんて普段なら聞かないのに……

「うん、そうだね…
もしかしたら書き上げるまでに時間がかかってしまうかも……
でも、それでも必ず完成させるから さ、もっと君の事を教えてよ。」

君からの言葉だったら、例え否定的な言葉でも知りたい、と……
そう思ったんんだ。



それからの俺は彼女の“お願い”を叶えるために机に向かった。

莉瑚さんと過ごした時間はリコと過ごした時間よりも短いけれど、俺が変わってしまった『あの時』から今日までで1番心地よく感じる時間だった。
リコと過ごしたあの時間と同じくらい……
違った心地良さだけれども、でも俺にとっては両方とも大事な時間……



あぁ、そうか。この気持ちは……
こんなに近くにあったのに解らなかっただなんて……
気付いてみればこんなに簡単な事だったんだな。

ごめん、リコ……
俺があの時もっと早くにこの気持ちに気付いて、君の手を無理やりにでも取って逃げていればあんな死に方をしなくて済んだかもしれないのに……
ごめんな……………

『あの時』俺は自分自身の答えを否定しまったけれど、きっと“あれ”が正しかったんだ。
例え、もし違うと人に言われても俺はこの気持ちを“愛”と呼びたい。
もし本当に違うのならばきっと俺に“愛”なんて一生分からないだろう。
そう思えるくらいに……



書き上がった話と、俺が最初に書いた話に漸く最後を加筆したものを莉瑚さんに渡そうと思った。
最初に書いた話は今よりももっと拙くて書き直そうかとも思ったけど、これがあの時の自分の想いだからそのまま渡す事にした。

俺の事を知ってしまったら、もしかしたら莉瑚さんから拒絶されるかもしれない。
でも、莉瑚さんには俺の事を、俺の気持ちを知ってもらいたいと思ったから……

「ねぇ、莉瑚さん。漸く さ、君の”お願い”が完成したんだ。
読み進めたら……もしかしたら、嫌になるかもしれない……
そうしたら、そこで止めてもらっていいよ。
でも、さ… もし読み終わったら教えて欲しいんだ。
莉瑚さんの話でもあって、俺の話でもあるから……
そうしたら、俺の口から伝えたい事があるんだ。」

もし君が本当の俺を拒絶しなかったら、その時に今度こそこの『気持ち』を伝えさせてほしい。

キャプション編集中…

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不備などございましたら、メッセージより教えて頂けますと幸いです。
よろしくお願い致します。

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2022-06-12 09:09:07 +0000