確認済み正体不明飛翔体

加賀函館

歴親沌保存帝国植民地領ファスサ・ガリムボフィステンで発見された正体不明な飛翔物体。
航空機に似た形状をしているが大きさが大きさなため浮遊大陸と呼称しても違和感はないだろう。
しかし、その構成素材の殆どがコンクリートでできており武装なども無く、人工物であろうと言う事しかわからない。

流石の歴親沌保存帝国の科学技術力をもってしてもこの様な代物を建造することは不可能であるため、歴親沌保存帝国やシュヴァルツ・ラント連邦帝国の科学技術力を凌駕する超文明が存在した。いや、存在することを示唆する存在であることは間違いない。

とは言え、発見された当該遺跡はその機能の半分近くを停止しており、一部が崩壊して落下したため発見されるに至っている。
では、解体するべきなのかと言えばそれも難しい。なんせ、デカ過ぎるのである。「波動砲で消し飛ばした方が早い」とまで言われ、ファスサ・ガリムボフィステンでは航宙砲艦(illust/8651917)による波動砲で消し飛ばそうとして失敗している。
失敗した原因はただ一つ。機能停止していたと思われていた遺跡からの強制介入により、航宙砲艦が自爆したためである。

再度、別の航宙砲艦によって砲撃しようとしたところ空間隔離防壁が再始動してしまいそのまま行方不明となってしまった……。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
この事件が枢軸連合内で報じられたあと、思わぬところから遺跡の正体が判明することとなった。

それは様々な政治的思惑からアガルシア中央王国(illust/86015803)、正確にはその前身にあたるナーウィシア共和王国へ嫁いだ歴親沌保存帝国皇族「佐久間白雪」が送還されたことを祝う祝賀行事後に、日本共和国から「貴国の領内で発見された例の遺跡ですが、エレリア帝国のベゼリフェリナオーガスではないでしょうか?」と言われる。

そもそもエレリア帝国は、日本共和国から八百万の神の一部が移住して建国された国であるため二国間に交流がある。そして、この様な滅茶苦茶なことをしでかすのはやっぱりコイツラなんだと歴親沌保存帝国側は思ったとかなんとか。
逆に、日本共和国が今まで宇宙開発に消極的だったのは「同一惑星内に歴親沌保存帝国があるため自力開発するより乗っかったほうがいい」という判断からでは無く、「そういう開発をエレリア帝国へ委託していたからであり、自力開発を諦めていた訳では無い」ことが判明している。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
・高空軌道要塞 ベゼリフェリナオーガス

エレリア帝国が惑星監視用に建造している航空要塞。
おおよそ飛行するに値しないような冒涜的な形状と、全体を構成する基本素材がコンクリート(ベトン)でできたシロモノ。
海面から2500~3000kmの高度を超低速で飛行(?)している。飛行速度が低い上に赤道上を自転方向とは逆に進んではいるが、超低速なので本来ならば振り落とされている筈である。しかし、謎の技術により多少の上下はあるものの惑星の軌道上にあり続けている。

後部にある推進器らしき多重反転プロペラは、推進するにはあまりにも遅すぎる速度で回転しており、一回転するのに30分ほどかかる。また、稼働物であることから故障しやすく、それを修理する機能が備わってはいるが崩落しやすいと言う欠点もある。
なお、1対でも稼働していればこの質量を支えることができる事から、推進器の不全による墜落は報告されていない。

一応防衛用に武装が装備されているが、限定的で全体をカバーしているわけでは無い。
当然ながら「航宙怪力線照射装置は秘匿名称なので怪力線照射装置ではない」。

長期間にわたって建造/運用されており、一部は機能不全を起こして少しずつ崩壊したり、軌道から振り落とされて宇宙を彷徨ったりしている模様。

種別:高高度航空要塞
全長:1220km
全幅:1320km
全高:250km
基準排空量:6.5京t
防御:不明
速度:18kt
武装:
航宙怪力線照射装置
航宙怪力線照射装置Ⅱ
航宙怪力線照射装置改
航宙怪力線照射装置甲
10連装高角導子ビーム砲
410mm多砲身機関砲
多連装対空爆雷Ⅲ投擲機

補助:
旧型航宙SRAS
旧型超広域索敵用SRAS
旧型超広域情報管制制御用SRAS
旧型空間隔離防壁改
防御重力場
電磁防壁
旧型慣性制御装置
光学迷彩装置

搭載:
ベゼリフェリナオーガス級管制制御基

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2022-05-03 02:42:37 +0000