アガルシア中央王国は、アガルシア中央王国銀河連合連邦同盟群の盟主として知られる超巨大星間国家である。長年歴親沌保存帝国との国境紛争を抱えながらも、侵攻を阻止し続けてきた実績から同盟を結ぶ大小さまざまな星間国家の受け皿となってきた。
その中に「第零遊撃部隊」を有する南極独立大国も含まれており、いつしか主敵が歴親沌保存帝国だけでなく枢軸連合国国家共同体へと変わっている。
古の時代には日本共和国(の神々)と関わりがあり、その後近々代には歴親沌保存帝国と深い関わり合いがあり、一気に科学技術が発展している。
ナーウィシア、ウィルシアの2大超大国に分かれていた際に発生した世界大戦では、異世界から現れた超兵器級によって疲弊するが歴親沌保存帝国の助力もあって立て直している。その際「究極超兵器脱出事件」が発生、脱出した究極超兵器「ヴォルケンクラッツァーⅢ」が転移した先で興した国がラミリーズ帝国である。この時、脱出の手引きをしたとして救国の英雄である「名義ヨウ」提督が処罰されている。
処罰された名義提督が軍を引退した後に設立した「ナーウィシア・ウィルシア退役軍人会(NWs軍人会)」により全ての超兵器の開発は廃止され、惑星内での争いは宇宙への進出へとなり、3000年程経った現在では銀河に轟く名声を得ている。
が、NWs軍人会は歴親沌保存帝国との戦争には反対の意を表明しており、内部での抗争に発展する寸前であったが、法的強硬策によってNWs軍人会は瓦解する。なお、NWs軍人会の主要メンバーはレキシントン系移民が多数所属しており、名義提督もレキシントン系2世であった。NWs軍人会が戦争に反対したのは、両親の祖国だからではなく「歴親沌保存帝国の方が国力も科学技術力も遥かに勝っているため勝ち目がないから」という現実的なものであり、その後アガルシア政府が地獄を見た際には「デスヨネー」とか「知ってた」とか言ったとかなんとか。
例え歴親沌保存帝国に敵わずともその科学技術力は非常に高く、日本共和国も一目置くほどである(宇宙技術なら日本共和国を遥かに凌駕している)。
☆主要人物
・名義ヨウ
父親が歴親沌保存帝国人(名義ヨウスケ二等造船大将)、母親がナーウィシア人のレキシントン系2世。ナーウィシア救国の英雄にして「味方殺しのナギ」と呼ばれる人物。
旧海軍では元帥であったが、新海軍(宇宙軍)へ復帰する際に士官学校に入りなおして少尉から再スタートしている。
現在はソル・A・グラィツラー中将の元で参謀をしている。
・ソル・アサガラス・グラィツラー
父親はイグジ・シャガレニフローデン・朝烏一等元帥、母親はグラィツラー一等少将。
父母が若かりし頃にウィルシア潜入任務時に生まれたのがソルで、成人後は紆余曲折あって名義提督率いる演習艦隊所属となり、空母艦載機パイロットをしていた。軍を引退した名義提督とは違い、残り続けて新海軍へ軍籍を移行。その経験を買われ難しい任務を任され昇進。知らず知らずの内に父親である朝烏提督と激しい戦闘を繰り返すことに。歴親沌保存帝国からの暗殺未遂事件の際に、暗殺者として現れたグラィツラーによって真実が判明。歴親沌保存帝国の方針転換(方針を決めるのが朝烏提督なので当然だが)もあり、アガルシア側の数少ない歴親沌保存帝国とパイプを持つ人物として、軍だけでなく政府も信を置く人物である。なお、朝烏提督から暗殺防止兼秘書として試作エマステイルヴを贈られている。
・オクダ・ソーイチロー・アイズ
第零遊撃部隊総司令官。謎の人物その1。
第零遊撃部隊創設者の1人で数少ない生き残り……と、言うか第零遊撃部隊は創設されて100年以上経つので何もんだコイツな人。
・タダアキ・ヤシマ
第零遊撃部隊の副司令官の1人。第零遊撃部隊枢軸連合国国家共同体対策方面軍総司令でもある。謎の人物その2。第零遊撃部隊創設者の1人で数少ない生き残り。自称「デイリュー」を名乗るヘンナノ。ファラカブル中将の事を先輩と呼び慕っており、結構無理難題も叶えているようである(本当に泥竜ならすんごくやべーが……)。
・インコパティファラカブル
第零遊撃部隊枢軸連合国国家共同体対策方面軍総参謀長にして中将。本来は枢軸連合に所属する前の大英帝国の超兵器インコパティファラカブルであったが、解体されることとなり脱走。流れ着いた先であった日本共和国で機人の体を得て軍人としての教育も受けた。その際の教官が新玉霖であり今でも慕っている。
が、枢軸連合結成となることが判明し日本共和国にこのままいることはできないと思い出国。異世界を旅する内に出会ったのがヤシマであり、超兵器によって苦しめられている世界を救う組織の設立を目指していたオクダであった。
彼女は自分もそれに加わることで、元来超兵器である自身への贖罪とすることにしたのであった……。
・コロナ・霧島・ヴァンベルグ
歴親沌保存帝国の公使。
父親がナーウィシア人で、名義提督の教え子。母親がクリストファー・ヴァンベルグ予備役一等大将。
名義提督の要請をグラィツラー提督が歴親沌保存帝国側へ伝えたことによって派遣されてきたのが彼女。
元はカトリーナ・ヴァンベルグ陸軍大臣の公設秘書であったが、海軍から「縁故採用は如何なものか」と言われていたことが原因ではあったが、本人が希望したと言うこともあった。
クリス将軍が、顔を覆いたくなるレベルのドMである。
・クリストファー・ヴァンベルグ
歴親沌保存帝国の公使補佐。
名義提督が旧海軍時代から面識のある人物で、今回は「現役に復帰して元帥に昇格するか、敵対国家の公使館へ公使補佐として赴任するかどっちか好きな方を選んでね」と言われたため後者を選んで赴任してきた。偶然とはいえ、赴任先で実の娘の補佐をすることになった事には正直驚いている。
名義提督からは「政治も軍事も外交も何でもできるチートモンスター」と評価されており、アガルシア政府も気を付けるようにはしているが……。
2020-11-30 15:00:00 +0000