ニルスの不思議な旅 ~N-3B極寒冷地用フライトジャケット~

W.M.R.

 首都東京は、今日・2月10日の朝方から、南岸低気圧の影響で、雪が降り初めました。
 今後の天候次第で、積雪の状況も変わると思われますが、路面凍結は本当に怖いですから、皆様も、凍結した路面に於いての、スリップや転倒事故には、十分に御注意下さい。

 そして、この時勢に合わせたという訳でもありませんが、今回のイラストは、『ニルスの不思議な旅』のニルスが、アニメと同じ衣裳の上から、アメリカ製のN-3B極寒冷地用フライトジャケットを羽織った姿にしました。ニルスのN-3B極寒冷地用フライトジャケットは、基本的には全部、クリスマスの特別仕様も含めて、アルファ社のものです。

 今回のイラストは、実は、わたしの親戚に宛てて送った、約4年前・西暦2019年(平成31年~令和元年)の年賀状が、原版になっています。
 投函する前に撮影した、年賀状の一部を、トリミング加工してリサイズしました。
 イラストが、やや明るめに見えるのは、デジタルカメラの光量調整によるもので、ストロボは使用していませんが、ニルスが、静かに降る雪の中に、身じろぎもしないで「すっく」と立っている、とイメージして頂ければ、何よりです。
 撮影した際には、先に書きましたタグに合わせて、なるべく明るくしました。

 今回のイラストは、西暦2021年(令和3年)1月17日のイラスト(illust/87107389。以下、前回と表記)の、延長にもなります。
 せめて、年賀状を見る、わたしの親戚に、「暖かみ」を感じさせる服装にしたい、という「親切」な思いがありまして(!?)、その結果、今回のイラストのニルスは、N-3B極寒冷地用フライトジャケットを羽織った姿になりました。
 本来ならば、ファスナーとボタンをきっちり二重留めにして、防寒対策も完璧にしているところですが、アニメの衣裳も着用している事をアピールする意味で、一応、今回は前を開けた状態にしました。

 ニルスは、第1話で妖精にかけられた魔法が、最終回で解けて、元の身長に戻り、アッカ隊長が率いる雁の群れと決別した後の姿にしていますが、ニルスは最終回から少し経って、より成長した姿にしています。
 例によって例のごとく、ニルスの髪型と瞳の光、シャツの色や襟は、アニメとはやや異なりますが(襟はわたしの独断で変更しています)、全体的にアニメそのままの姿を損ねないようにしました。特に、強さと、優しさと、凛々しさを備えて、大きく成長した後の姿ですから、無邪気な笑顔でも、大袈裟にならないように、或る程度抑制しながら、注意深く表現して描きました。
 ニルスのトレードマークである真紅の毛織の三角帽子は、『ニルスの不思議な旅』学研のテレビ絵本第4巻より描き写したもので、帽子の後端に装着された金属製のホイッスルは、N-3B極寒冷地用フライトジャケットの、フードの後ろに回しました。

 N-3B極寒冷地用フライトジャケットは、あちこちのネット通販などの画像を参考にしながら描きましたが、現在のアルファ社の、民間市場向けのものとイメージしまして、サイズが少し大きいものにしました。ネット通販などの、様々なN-3Bの画像と睨めっこをしながら、不自然にならない程度に、皺も表現しました。もっとも、防寒着であるが故に、自然に皺は多くなりますが(笑)。
 防寒着ならではの皺の表現は、非常に根気が要るものでしたが(苦笑)、普通のコートよりは描き甲斐があります。

 アルファ社のN-3B極寒冷地用フライトジャケットは、(西暦1990年代には)赤・黒・紺・白・灰・松葉色・緑色など、カラーバリエーションが多数ありましたが、今回のイラストでは、無難に松葉色にしました。
 首のネックウォーマー(!?)の部分は、焦げ茶色にして、アクセントを加えました。
 フードのトリムの毛の部分は、黄土色にしました。アルファ社のN-3B極寒冷地用フライトジャケットは、アクリルボアですが、メーカーによっては、コヨーテの毛(!!)を使用しているところもあります。
 また、アメリカ陸軍および空軍の、現用の羊革製のフライト・グローブも着装させて、より暖かみを強調しました。フライト・グローブは、焦げ茶色にして、アクセントを加えました。
 無論、青いスラックスの下には、防寒対策として、しっかりと分厚いタイツも着用しています(笑)。

 N-3極寒冷地用フライトジャケットは、元々は、アメリカ軍の極寒冷地用フライトジャケットとして、西暦1940年代半ば頃(第2次世界大戦が終戦を迎えた頃)に開発されました。その為に、N-3は、「アラスカン・ジャケット」や、「エスキモー・コート」とも呼ばれていました。
 それから、幾つかの改修やマイナーチェンジが加えられまして、最終的に現在のN-3Bとして完成しましたが、基本的なスタイルやデザインは、当時からそのままである、と言っても良いでしょう。
 21世紀になった現在、アメリカ軍で使用しているものは、極寒冷地用パーカーとなりまして、コットン・ポリエステル(50%/50%)の混紡の生地を使用したものになりました。現在では、フライトジャケットとしては使用していませんが、それでも防寒着としては、無敵の性能を誇り続けています。
 極寒冷地用パーカーとなった現在では、整備士やその他の地上勤務のスタッフ達の防寒着として、アラスカ、アイスランドといった、積雪寒冷地に支給されています。

 今回のイラストの原版の、年賀状を書いた時のイメージは、ニルスが、1月1日の朝、視界の開けた河畔で、初日の出を拝んでから、神社に初詣に参拝した後で、年賀状の宛て先である、わたしの親戚の御自宅に御訪問した、というものです。
 その一方で、積雪寒冷地などに於いて、雪かきで苦労していると思われる人々に、せめてもの「暖かみ」を感じさせたい、という思いから、投稿したものです。

 N-3B極寒冷地用フライトジャケットが似合うアニメキャラクターは、他にもいると思われますが、冬季を象徴する防寒着として、ニルスにも羽織らせてみたかったのでした。以前に、ウールメルトンのロングコートを羽織らせたイラスト(illust/60992570)を、投稿した経験もありますから(笑)。『ニルスの不思議な旅』の劇中に登場した、ラップ人のセルカにも、マッチすると思います。
 いずれかの機会には、このイラストの流れで、『ニルスの不思議な旅』のゲストキャラクターの女の子を基本にして、セーラー服の上から丈の長いピーコートを羽織った女子高校生か、赤いジャンパースカートの上から丈の長い赤のコートを羽織った女の子の、イラストでも描いてみたいです。
 前者の場合は、ミニプリーツスカート、白か黒のハイソックス、黒の革靴にするのが格好良い、とわたしは思っています(笑)。

 例の新型コロナウィルスの影響もさる事ながら、一難去ってまた一難、明日・2月11日(建国記念日)も、首都東京は降雪になると聞いていますから、皆様も健康管理などには、十分に御注意下さい。

#ニルスの不思議な旅#ニルスのふしぎな旅#ニルス#CV:小山茉美#防寒着#防寒具#フライトジャケット

2022-02-10 03:00:02 +0000