「私のお友達にもドードーさんがいるのよね」
嬉しそうに言った彼女(どうやらどこぞの郵便局に勤務しているすこぶる有能な伝書鳩らしい)に、僕は丁重にお礼を述べる。
「本当に助かりました。何とお礼を言っていいのか……」
愉快そうに彼女は答えた。
「まかせてちょうだい!困った方を見かけたら『たとえどんなことであろうと』助けるのがうちの郵便局のモットーですもの。すぐにこのクーポン、ローザンジュまで届けてあげるわ」
そして彼女は付け加えた。
「戦争が終わったらダンスパーティーが開かれるって相場が決まってるじゃないの。クリーニング屋さん、大繁盛するに決まってるわ!」
思わず僕は笑いをかみしめて答えた。
「そうなったらまた遊びに来て下さい。きっと妹も喜びます」
<ドードー鳥になった王子の話・その2> ■【illust/9496697】の続きです。さりげなくお借りしましたおぬめりさん&鈴歌草(illust/9470823)★それと、PF3一周年に乗り遅れました。おめでとうございました!おじいさんは元気ですよ!タグありがとう!
2010-03-25 07:21:57 +0000